【オーストラリア在住ライター直伝】ズバリおすすめアデレード観光地7選 

コアラやカンガルーなどの野生動物で有名な南半球にある大陸オーストラリア。今回は海外書き人クラブ会員の朝倉敏樹が、現地在住者ならではの目線でアデレードから日帰りで行ける7箇所を、穴場観光地も含めてご紹介します! 

アデレードの人口は135万人ほどで、オーストラリア東海岸のシドニーやメルボルンなどの大都市よりも小規模です。そのため、短期間の滞在で名所をちゃんと回れることが大きな利点です。アデレード市は1889年から姫路市と姉妹都市関係にあり、地元の小学校やハイスクール(中高一貫教育の学校)でも日本語を学んでいる人がたくさんいます。 

 

1 大自然の中でカンガルーに会える「カンガルー・アイランド」 

カンガルー

(画像 Kangaroo Island Tourism Food Wine and Beverage Association) https://www.tourkangarooisland.com.au/what-to-do/experiences/nature-wildlife

アデレード近くの人気ナンバーワンの観光地といえば、カンガルー・アイランド。 

2019年12月の山火事の影響で、島の約4割が燃えたとされていますが、復興活動のおかげでまた観光地としての賑わいを見せ始めています。以前は観光客が多く、落ち着いて回れないという声もありましたが、今はじっくり見られるチャンスです。 

カンガルー、コアラ、ハリモグラ、アシカ、アザラシ、絶滅危惧種のテリクロオウムなどが見られます。オーストラリアのオウムで一番良く見かけるのは真白な体のコカトゥーですが、カンガルー・アイランドでは黒いコカトゥーが見られます。山火事で生態系に影響が出たことで、何十年ぶりという植物も見られるようになりました。大自然の強さに触れて、力をもらえるパワースポットと呼べるでしょう。 

バスとフェリーを乗り継いで行くと4時間ほど、車をフェリーに乗せて行くカーフェリーがだと3時間ほどです。タクシーで回るには広いので、その方法はおすすめしません。 

 

2 コアラやカンガルーに会える公園「モリアルタ保護公園」 

モリアルタ保護公園

アデレード市内から東に車で約15分のところにある入場無料の自然公園。ハイキングコースとして地元の人にも観光客にも人気です。無料の駐車場が何箇所もあり便利です。野生のコアラやカンガルーを見れることでも有名です。コアラはよく木の上に登っているのを見つけることができますが、まれに木から降りて移動するところを見ることもできます。カンガルーを見られる機会は少ないですが、運よく目にしたら宝物を発見したような気持ちになるでしょう。

 広い公園エリアは遊具もあり、週末には家族連れが弁当を持ってピクニックをしたり、誕生日会をしたりするのをよく見かけます。 

ハイキングだけをしたい人は、そのピクニック・エリアとは違う山道を登った駐車場に車を停めて行くこともできます。ハイキングコースは何種類もあり、ほぼ平坦な道の隣に川が流れているところもあります。自然を堪能できる見晴らしの良い場所や、奥には滝もあります。

自然を堪能するには最適の場所ですが、飲食店やお土産屋は一切ありません。自分で飲み物や食べ物を持っていなかいと、疲れたときの体力補給が難しいという難点はありますが、トイレは何ヵ所かあります。 

 

3 ドイツに行った気分を味わえるドイツ村「ハーンドルフ」 

ドイツ村「ハーンドルフ」

アデレードから車で南に約30分のアデレード・ヒルズ地区に、オーストラリアで最も古いドイツ村であるハーンドルフがあります。1839年にキリスト教ルーテル派信者たちがドイツから移り住んで造った町です。 

ドイツ風建築と石畳の歩道が歴史を感じさせます。クリスマスの時期に行くととても混んでいますが、アデレード市内からバスで行けますし、町のメインストリート沿いに無料の駐車場もあり便利です。メインストリートにはおしゃれなレストラン、カフェ、お土産屋などがあります。ドイツ本場のフランクフルト屋の隣にイタリア人が経営するジェラート屋もあります。多文化社会オーストラリアの縮図のような街ですが、街全体の雰囲気はヨーロッパです。 

 

4 オーガニック食品を買うなら「セントラルマーケット」 

アデレードの「セントラルマーケット」 

オーガニック食品や新鮮な野菜や肉、魚を買うならここです!八百屋、魚屋、酒屋など専門店が多いので、決まったお店だけに通うお客さんもたくさんいます。

たくさんの店があるので、全部じっくり回ると何時間もかかりますが、店の種類の多さに驚くことでしょう。屋内なので、天気に関係なく買い物を楽しめることが良い点です。人気の店の前は混み合うこともありますが、それでも来た価値があったと思える、そんな高品質の食材が揃っています。

お腹が空いたら、カフェやレストラン、フードコートもあるので、半日でしたいことが完結できて安心です。

また中国人経営のスーパーには日本の食材やお菓子もたくさん売っているので、ご旅行中に欲しいものができたら寄ってみてください。

 

5 ハリー・ポッターの世界観を味わえる!? 「アデレード大学」 

アデレード大学

1874年にオーストラリアで3番目に設立された大学です。3つあるキャンパスのなかでも、アデレード市内ノース・テラス・キャンパスが本校です。そこのバー・スミス図書館地下にある閲覧室は別名ハリー・ポッター・ルーム。映画ハリー・ポッター・シリーズの食堂を思わせる高い天井と歴史を感じさせる造りは、静かに勉強できる場所として学生に人気です。卒業式の時期には、卒業式のガウンを着た卒業生が記念撮影に来ます。 

他にも授業で使われる大小の教室を持つ建物や、エルダー・ホールというクラシックコンサートの会場になる建物や、ボナイソン・ホールという卒業式などのイベントで使われる建物もあります。

大学には門がないので敷地内には誰でも入れますが、夜間は学生証やスタッフ証を使って図書館等の建物に入るようになっています。

 

6 アデレード市内の買い物や待ち合わせの定番「ランドル・モール」 

アデレードの「ランドル・モール」 

アデレードの中心地といえばここです。ランドル・モールと呼ばれていますが、日本のショッピングモールのような一つの建物ではなく、ランドル・ストリートの一部がそう呼ばれています。アデレード市内で待ち合わせて買い物やご飯を食べに行くときは、ランドル・モールの大きな店の前で待ち合わせます。 

オーストラリアの大型書店ディモックスやデパート、スーパー、お土産屋さんなどもあります。ストリートミュージシャンが常に何人も演奏をしたり、歌ったりしています。 放課後や学校の休みの日には子どもがバイオリンを弾いていることもあります。足を止めて聞いてみるのもよいでしょう。

大人も学生も、制服を着たハイスクールの学生も、観光客も、ここで友達と待ち合わせて、お店に入ったり、おしゃべりをして楽しむ場所です。ここに来ると中心地なのに早足で歩く必要もなく、時間がゆっくり流れているような感覚を覚えることでしょう。

 

7 地元民になりきって楽しみたい「グレネルグ・ビーチ」 

グレネルグ・ビーチ

アデレードで人気のビーチと言えば、グレネルグ。海も砂もきれいで、心が洗われるような美しさです。ビーチではビーチバレーをする人、散歩をする人、波打ち際で座って時間を過ごす人もいます。ゲームセンターやミニゴルフができる店もすぐ近くにあります。

オーストラリアでは、ビーチの近くでフィッシュアンドチップスという白身魚フライとポテトフライのセットを食べたり、アイスクリームを食べたりするのが一般的です。動物園でコアラを見たり名所旧跡を訪れたりするのもいいですが、地元の人たちのように過ごしてみるのもまた旅のいい経験と言えるでしょう。

 

いかがでしたか? 他にも美術館、博物館、動物園などがありますが、今回はアデレードから日帰りで行ける距離で王道から穴場まで7箇所を選びました。南半球にあるオーストラリアは日本とは季節が逆なので、日本の冬に来るとオーストラリアは真夏の時期です。人口が少ない地方都市だからこそ、観光地でも混みすぎずゆっくり楽しめるアデレード。シドニーやメルボルンなどの大都市に行った、住んだという人も、アデレードに来ると気に入って定住すると言われています。歴史ある街アデレードで今までの旅行とは違う経験はいかがでしょうか。

(文・写真(トップとカンガルーの写真を除く) 朝倉敏樹)

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