オーストラリアのスーパーで買えるおつまみベスト5。前回の「調理不要編」に続き、「非常に簡単な調理で済むもの」を挙げてみます。「調理」と言っても「切るだけ」とか「焼くだけ」とか非常に簡単なものばかり。
前回と今回の記事を読めば、あなたはもうオーストラリアで「おつまみ難民」になることはありません!
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第5位 フルーツ盛り合わせ
いきなり物議を醸しそうなものからスタートしました。
「フルーツはおつまみちゃうやろ」というご意見も聞こえてきますが、「フルーツ盛り合わせは」は銀座あたりのクラブではいちばん高級なおつまみらしいですからね。いや、あれはおつまみとして頼まれているのではないのかな? 行ったことがないのでわかりませんが……。
確かにビールには合いません。だけどスパークリングワインや白ワインにはかなり合います。特にブドウなんか、もともとワインの原料でもありますからね。イチゴやマンゴーやメロンもいい。そうそうオレンジも。スパークリングワインのオレンジジュース割りは「ミモザ」というカクテルですし。
それから日本酒のフルーティーな吟醸酒ともメロンは合います。吟醸酒のテイスティングレポートなどで「微かにメロン香りがする」と評価されるものもあるので、合うのは当然でしょう。
パーティーのときには大きなプレートに盛ると豪華ですが、一人や二人のときはいちいち何種類も剥くのが面倒かもしれませんね。そういうときは食べやすい大きさにカットされて透明のケースに入れられて売られている「フルーツサラダ」を買ってくるのも手だと思います。
とにかく。太陽をたっぷり浴びて育ったオーストラリアのフルーツは安くておいしいです! ビタミンも豊富なのでぜひ!
第4位 ハニーソイチキンウィング
後述する「バッファローウィング」とともに、スーパーの鶏肉コーナーの定番です。「ハニー」は当然「ハチミツ」、「ソイ」とはソイソースの略で「しょうゆ」、そして「チキンウィング」は「鶏の手羽」。つまり「鶏の手羽 ハチミツしょうゆ味」ですね。
通常は手羽中と手羽元が、ごっちゃになって売っていますが、そこにかかっているのは真っ黒でドロッとしたソース。ひとことで表現するとコールタールとかヘドロのようで最初はなかなか食指が動かないかもしれません。でもしょうゆのコクのあるしょっぱさと、ハチミツの同じくコクのある甘さが、見事な相乗効果なんです。
さて、さきほどチラリと触れた「バッファローウィング」は、一転して唐辛子を使ったピリ辛系のソースに漬け込んだもの。ちなみにバッファローとは、このレシピの発祥の地であるアメリカ・ニューヨーク州の地名です。
いずれもオーブンに入れて片面約10分ずつ焼くだけなので、両方いっぺんに楽しむこともできます。
第3位 スモークサーモンとピエトロの和風ドレッシング
スモークサーモンも日本にもあるんですけど、あまりスーパーで買わないですよね。いや、私の視線がついつい刺身のほうにくぎ付けになるからかもしれませんが……。
さてスモークサーモンの簡単な食べ方でまず思い浮かべるのが、タマネギといっしょにマリネにすることですよね。でももっとカンタンに絶品がつくれます。それは一口サイズに切って、ピエトロの和風ドレッシングをかけること。もちろんマリネ同様、水にさらした薄切りタマネギといっしょでもうまいです。
スモークサーモンをおつまみではなくランチなどに食べるときには、ツナマヨネーズとともにクロワッサンサンドがオススメです。このときもピエトロのドレッシングを少々かけることをお忘れなく。味の深みが違ってきます。ツナ缶は「オイル入り」とか「スモーク」とか「トマトソース入り」とかありますが、「スプリングウォーター」と書かれた「水煮」があっさりしていてオススメです。
第2位 オイルサーディンのネギ醤油焼き
オイルサーディンは日本に住んでいたころは、あまり食べた記憶がないです。スペイン料理店なんかでメニューに見つけても、「結局はイワシのオイル漬けだろ?」と。いや、イワシの刺身は無茶苦茶好きなんですけど、オイル漬けになった途端、「ハンパない普通感」が漂いますよね。
ただしオーストラリアに来てから、ものすごくおいしい調理方法を発見しました!
パッケージのレシピ例を見るとパンにそのまま載せたりするみたいです。ただ昔確かポルトガル関連本のリライトをしていたときに、「ポルトガルではイワシを網で焼いてそのまま食べる」といった記述を観たんですね。オイル漬けではなく生のイワシだったと思いますが。
で、「オイルサーディンを焼いてみようかな」と思ったわけです。そういえば日本でも「イワシの塩焼き」があったかな、と。オイルサーディンではなく、生または丸干しですけどね。
でも塩もいいけど……と考えて、ふと思いついたのが「しょうゆを垂らして、刻みねぎを散らして焼く」というレシピ。というかレシピと呼ぶのも恥ずかしいほどの調理法なんですが、これが絶品です! マジで絶品です!
絶品という割には第1位ではなかった理由。それは酒のつまみよりも、白いごはんで食べたほうが悶絶レベルでおいしいからです。「日本三大ごはん」として私が公認(つまり「私見」ですが)しているのは「明太子ごはん」「鮭フレーク&いくら丼」「TKG with 海苔の佃煮」なんですが、正直言ってそのレベルに達しています。四天王の一角です。ゴメン、高菜くん。キミの入る余地はないよ、とまで言い切ることができます。
とはいえ酒のつまみとしても最高です。なんたって失敗の余地がほとんどないです。ぜひお試しください。
第1位 冷凍ガーリックプローンや冷凍ムール貝
Prawn、つまりエビです。ローマ字風に「ブラウン」と書かれていることもありますが、「プローン(prɔ’ːn)」が正しい発音です。
オーストラリアでは街のイタリアンでも中華料理店でも大人気のガーリックプローン(prawn)ですが、スーパーの冷凍食品コーナーにもあって、味もなかなかです。レシピも簡単で白ワインを少々入れて、フライパンで炒めるだけ。ソースがうまいので、パンに吸わせて食べることもお忘れなく。
同様に写真のガーリックマッスルもオススメです。マッスルはムール貝のことなので、「ムール貝のガーリック煮」ですね。こちらも白ワインなどお好み液体を入れて炒めるだけ。冷凍品コーナーにこんなパッケージで売られています。これは味付けも何もしていないので、普通に魚コーナーでムール貝を買っても同じなのですが、買い置きしておくと便利ではあります。
以上、オーストラリアの「調理がちょっとだけ必要なおつまみベスト5」でした。Cheers!
【文:海外書き人クラブ 柳沢有紀夫】
(「海外在住ライターを使ってみたい」と思われている方。「海外在住ライターになりたいと思われている方。耳寄りな情報があります。ぜひこのページの下のほうまでご覧ください)
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