海外旅行のばらまき用おみやげって頭を悩ましますよね? というわけでオーストラリア在住17年、つまり日本一時帰国時にばらまき用おみやげを渡し続けて17年の私が、外さないアイテムをご紹介します。
こんにちは。海外書き人クラブ所属、オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。
オーストラリア専門の「ばらまキスト」として、苦節17年。すでにベテランの域に達しました。当然のことながら、今まで数々の失敗を重ねてきました。
というわけでまずNG系のものを簡単に紹介しましょう。
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まずはNGおみやげ集
カンガルーのタマタマの小銭入れ
最近はオーストラリアについて書いた日本の旅行ガイドブックを見ないのでわかりませんが、昔はよくオススメ品みたいに扱われていました。
ええ、本当にタマタマの革をつかった小銭入れです。
カンガルー革というと、薄くてじょうぶとのことでサッカーシューズなどでは最高級品に使われるのですが、タマタマはねえ。実際、これを使いたいって人、いないですよね。
コアラなどのかわいいキーホルダー
キーホルダーっていうのは基本的には一人一つあればいいもので……。たぶんほとんどの人がシンプルなものを求めていると思います。
そうなんです! 「一人一つあればいいもの」はその人の趣味が左右しますから、そもそも避けたほうが無難なのです。
そう考えるとあげるべきものが見えてきますね。
はい。「消耗品」です。
もっと具体的に言えば「お菓子」です。
ハワイみやげとして「マカダミアナッツ入りのチョコレート」が定番ですが、定番には定番の理由があるのです。
ちなみにマカダミアナッツ、じつはハワイではなくて、オーストラリアのクイーンズランド州が原産。ということで、これもオーストラリアのばらまき用おみやげとしてオススメです。というわけで最初の一品は……。
1 マカダミアナッツ入りのチョコレート
ではその他のお菓子のばらまき用おみやげを見てみましょう。
2 ティムタム(TimTam)のニューフレーバー
シェア62パーセントを誇るというオーストラリア最大のビスケットメーカー「アーノッツ社」が1963問から販売しているチョコレート・ビスケット菓子。
日本でも通販などで人気がありますよね。
ビスケットの周りをチョコでコーティングしたものですが、2つのビスケットの間にキャラメルなどのペーストを入れてさまざまなフレーバーを展開しています。
アーノッツ社のサイトによると、限定品を含めてその数8フレーバー!
……なんて驚いていてはいけません。
じつはコールス(Cole’s)という大手スーパーチェーン限定のものなどがあったりして、その数は10フレーバーを優に超えています。
それだけあると、どのフレーバーにするかは悩みますね。
オーソドックスに行くなら「オリジナル」ですが、日本の通販で入手可能。
スーパーのコールス(Cole’s)に行って、パッケージに「New」と書かれている新フレーバーにすれば、「レアもの」として喜ばれるかもしれません。
3 アンザックビスケット(Anzac Biscuit)
「アンザック」というのは、Australia and New Zealand Army Corpsの頭文字の略。第一次世界大戦でヨーロッパ戦線に参加した軍隊です。
そしてこの軍隊に参加する夫に送るためにつくられたとされるのが、このアンザックビスケットです。
保存料なんてものはないし、当時の輸送手段は船なので時間がかかる。というわけで卵を使わないでビスケットを作るにはどうしたらいいかと考えた結果、サトウキビを煮詰めた「ゴールデンシロップ」をつなぎにするというアイディアが出てきたようです(ちなみに今の市販のものは「Egg powder」が入っているようなので、アレルギーの方はご注意を)。
これがひょうたんから駒で……うまいんです。サクサクじゃなくて固いと思いきや、意外とねっとりというしっとり感があって。ココナッツやオーツや香ばしくて……。
先ほどのアーノッツ社などのメーカーから市販のものも出ていますが、味的にオススメなのはコールス(Cole’s)またはウールワース(Woolworth)というスーパーで、店内にある直営パン屋さんが焼いたもの。
ただしスーパーのパン屋さんのものは賞味期限は短いし、パッケージはちゃちな感じなので……悩ましいですね。
私は登山に行くときなどは、テイクアウト店でもらえる使い捨てタッパーなどに入れ替えています。そういう貧乏くさいことをしないで、タッパーを購入して詰め替えるのも手ですね。
4 ショートブレッド(Short Bread)
ブレッドといいますがパンではなく「ビスケット」または「クッキー」です。
もともとはスコットランドのお菓子ですが、スコットランド人も多いオーストラリアでも人気。
味はひとことで表現するとバタークッキーですが、他のオーストラリアのお菓子と違ってあっさりとした甘さで、日本人の口にも無茶苦茶合います。
チョコチップ入りとか、クリスマスになるとスペシャルフレーバーが出ますが、オーソドックスなプレーンのほうが、癖がなくておいしいと思います。
これもメーカーのものよりスーパー内のパン屋さんで焼かれたものがおいしいですが、パッケージに難ありで、どちらを選ぶか難しいところです。
5 ヘビとかミミズとかカエル形のグミ
これは味がどうかというよりも、ウケ狙いですね。とはいえ、まずいわけではありません。まあ、普通のグミです。
ヘビやミミズの形のグミなんて日本人からしたらゲゲゲッという感じです。でも「コアラのマーチ」を嬉しそうに食べている日本人を見て、オーストラリア人はゲゲゲッと思うようなので、お互い様ですね。
6 ソルトアンドヴィネガーのポテチ(ポテトチップス)
「ソルトアンドヴィネガー」、つまり「塩と酢」ですね。フライドポテトでも酢をかけるのが好きな人がいて、私なんかもそうですが、多数派ではないです。
ただポテトチップスではものすごく人気です。
日本では唐辛子の激辛系のポテトチップスは多いですが、この「ソルトアンドヴィネガー」味のものはほとんどないような気がします。
パッケージを開いた瞬間、強烈な匂いに瞬殺されます。お酢ですからね。
そして一口食べたときの感想は……「なんじゃこりゃあ!」(松田優作さんに勝手に友情出演していただきました)という人がほとんど。だーけーどっ。
やみつきになるんです!
ただポテトチップスの宿命(?)として、かさばるのとスーツケースに入れるとぐしゃぐしゃになってしまいやすいのが難点です。ポテチだけ段ボールとかに入れるといいのですが。
プリスングルスの「ソルトアンドヴィネガー」もありますが、味的にオススメはやはり、普通の袋入りです。
さてお菓子以外の食料品に移ります。
7 フレーバーティー
オーストラリアのスーパーにはかなりたくさんの種類のフレーバーティーが売っています。メイドインUK(英国製)だったりするのですが。
かさばらないしオシャレ感があるのはばらまき用おみやげとしていいですよね。
ただ写真右のような「グリーンティー系」のものは、普通の緑茶のほうがよっぽどおいしいので、あまりオススメしないです。
8 マヌカハニー
殺菌・抗菌作用が普通のハチミツよりも強く、体にいいとされるマヌカハニー。ハチミツなので、使い勝手もいいですよね。
「どうやって食べればいいんですか?」と聞かれることがよくありますが、普通のハチミツ同様に使ってください。
ただしお値段は最低でも10豪ドルくらいしますから、親しい人向けのばらまき用おみやげですね。
ちなみにマヌカはニュージーランド原産だとばかり思っていたのですが、オーストラリア南東部も原産である「ギョリュウバイ」という低木の別名でした。
だから堂々とオーストラリアみやげにしてください。
ちなみにマヌカはニュージーランドの先住民であるマオリの人たちの呼び方です。
9 出前一丁の「黒ガーリック味」と「激辛味」
香港製ですが、オーストラリアでは日本よりもずっと多くのフレーバーが手に入ります。その中でオススメなのは「黒ガーリック」(Black garlic oil)と「激辛味」(Spicy flavour)。
ただし普通のスーパーでは、出前一丁はあったりなかったりです。中華街などにあるアジア食材店だと必ずあるはずですが。
10 5ドル札
あれこれ紹介しましたが、頭を悩まして「品物」を送るよりも、「現金」がいちばん喜ばれるんです。
……という話でありません。
それなら日本の500円玉のほうが喜ばれますしね。オーストラリアの5ドル札なんて、日本では使えないですし。
じつはオーストラリアのお札はすべてポリマーというビニール製なんです。つまり紙幣じゃないんです。
今、ちょっとこのブログに「へえーっ」ボタンがあったらよかったなと思いました。
しかもこれはオーストラリアで開発された技術。今では世界約30ヵ国にポリマー札を輸出しています。もちろん「偽ドル札の輸出」みたいな話ではなく、正式なお札をつくっているんです。
このポリマー札、やぶれにくい、水にぬれても平気、透かしの代わりに透明な部分があって偽札が造りにくいなど素晴らしい特徴があります。
というわけで水で洗って驚かせたり、「手で引きちぎれたらそれ、あげるよ。でもちぎれなかったら500円ちょうだい」みたいな遊びにも使えます。
以上、スーパーで買えるオーストラリアのばらまき用おみやげ10選でした。
……あっ、お札は買えないか。
【まとめ】
- おみやげにはやはり消耗品、特にお菓子がおすすめ
- 普通のスーパーでも手に入るものがたくさん
【文:海外書き人クラブ 柳沢有紀夫】
※別のライターが書いた関連記事オーストラリアのばらまき用土産おすすめ10選:女子目線編もぜひご覧ください!
(「海外在住ライターを使ってみたい」と思われている方。「海外在住ライターになりたいと思われている方。耳寄りな情報があります。ぜひこのページの下のほうまでご覧ください)
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