【海外在住ライター直伝】世界各国で意外にも食べられていないモノ19選

インドの牛

好評の【世界27ヵ国のゲテモノ料理ランキング】に引き続き、今回は「日本では普通の食材で、海外でもそうだと思ったら意外と食べられていないもの」を挙げてもらいました。意外な「へえーっ」や「なるほど」が満載です。

こんにちは。海外書き人クラブお世話係の柳沢有紀夫です。

まず、今回の調査に協力してくれたのは以下の国々とメンバーです(あいうえお順。敬称略)。

  • アイルランド(元在住) 小島瑞生
  • アメリカ トゥルーテル美紗子
  • イギリス(元在住)倉田直子
  • インド(元在住) パッハー眞理
  • エジプト アッブデルファッタ朋子
  • タヒチ(フランス領ポリネシア)  浜口幸喜
  • ドイツ 長藤かおり
  • フィリピン Okada M. A. /大沢義生
  • フィンランド セルボ貴子
  • ブラジル マンゲイラ靖子
  • フランス 羽生のり子/兒玉ゆきこ
  • マレーシア 森純
  • モロッコ 大西久恵/和田麻弥
  • 中国 yue
  • 南アフリカ バンベニ桃

計15ヵ国からネタが集まりました。

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肉・卵類

第6位 クジラ

『クジラ。私が小学生の頃、普通に給食で食べていた、と話すと、あからさまに嫌悪の表情を受けました』

(ドイツ 長藤かおり)

※これは有名な話ですね。あとノルウェーやアイスランドなどの他の捕鯨国では、鯨肉を食べているのか、どうやって食べているのか知りたいところです。

 

第5位 牛

インドの牛

元インド・パッハー眞理さん提供

『宗教意識が高いヒンドゥー教徒において、牛は絶対的にタブー。シバ神の使いであった牛、特に牝牛は牛乳を人間に提供してくれているため神聖な動物とされています。

普通に牛が道路を闊歩しているのはインドの風物詩ですが、ボランティア活動で「老牛のホーム」まであるくらいです』

 

(インド(元在住) パッハー眞理)

※これも有名ですね。現地のマクドナルドは何を出しているんでしょうか。気になります。

 

第4位 豚

『イスラム圏ですから、豚肉ですね(笑)』

(モロッコ 和田麻弥)

豚』

(エジプト アッブデルファッタ朋子)

※イスラム教徒が豚肉を食べないというのは、ヒンドゥー教徒の牛肉よりは知られていないかもしれませんね。

 

第3位 生卵

割れた卵

アメリカ・トゥルーテル美紗子さん提供

『アメリカだけではないと思いますが、生卵を食べないので驚きました。サルモネラ菌がいて、衛生的に問題があるようです。

卵といえば、アメリカでは買う前に必ず紙製のパックを開けて中を確認しないといけません。割れていることがあるからです。日本では割れているなんて考えられないし、そもそも透明のパックに入っていることが多いから割れていてもパッとわかるし、そして安心して生卵が食べられるし・・・なんてありがたかったんだろうと日本を離れた今しみじみ思います』
(アメリカ トゥルーテル美紗子)

 

『フィリピン一般家庭では卵を生で食しません。自分の家の鶏が産んだものでも、調理してから食べます』

(フィリピン 大沢義生)

 

『生卵』

(中国 yue)

※サルモネラ菌は殻の外側についているので、割りそこなって殻が入ってしまった卵はあきらめて焼いたりしたほうがいいそうです。

 

第2位 鶏ガラ

『鶏ガラ(日本ではスープ用に売っているが、フランスでは一度も見たことがない)』

(フランス 羽生のり子)

 

第1位 鳥の皮

『鳥の皮を絶対に食べません。肉屋に行っても皮は剥がれた状態で売られ、唐揚げにもついていません。皮の脂が体に悪いという認識が高く、それに臭いので捨てます。鳥の挽肉も見つけるのに苦労します。挽肉にする機械がある肉屋でも断られます。生の鳥肉は臭い物として扱われ、冷凍の方が流通しています』

(ブラジル マンゲイラ靖子)

※焼き鳥好きの私にはつらい国ですね、きっと。

 

魚類

第7位 魚全般

『魚。海岸沿いのコサ族になると食べるのですが、私の住む地域は内陸なので魚介類を全然食べません。コサ族は肉にはとても厳しく、鮮度などにもこだわるのですが、魚は全然。スーパーで売られているものも、いつ冷凍されたのかわからないようなものばかりです。私は日本人なので新鮮なお魚が恋しいです』

(南アフリカ バンベニ桃)

 

第6位 タコ

『あのビジュアルで嫌だと思う人が多いようです。イカは普通に食べられますが、たこは微妙という人が多い』

(フランス 兒玉ゆきこ)

※フランス人に訊きたいです。その線引きの根拠は?

 

第5位 生魚

『海に囲まれた島国なのに、生魚やタコを食べる習慣がないこと。寄生虫の心配もあり、生魚を食べたがらないとも聞きました』

(アイルランド(元在住) 小島瑞生)

※緯度も高く、身が引き締まっている魚が多そうなのにもったいないですねえ。

 

第4位 うなぎ

『うなぎ(一部ブルターニュ地方では食べられますが、食べたことのあるフランス人、親戚知人友人含めて100人以上中1人)』

(フランス 兒玉ゆきこ)

 

『タヒチには、大ウナギがいますが、「神様」として食べません。基本的に、タヒチでは魚を生で食べる関係で、生食ができないウナギは食べないのかも知れません。僕が、蒲焼きにしたら「おいしい」と食べていましたが、日本風のタレがなければおいしくないかも?』

(タヒチ(フランス領ポリネシア)  浜口幸喜)

※「神様をオレに食わせたのかよぉ」と国際問題にならなかったのか、少し心配です。

 

第3位 魚の皮

『魚の皮(料理で皮付きの魚が出て来ても、皮を残す人が多い)』

(フランス 羽生のり子)

 

第2位 魚の頭

『サケなど魚の頭(魚屋は捨てている。アジア人、カリブ海の人などがスープ用に買うので、ごく安い値段で頭だけ売ることもある)

(フランス 羽生のり子)

※そのカマがうまいのに……。

 

第1位 いくら、かずのこ、あん肝等、魚の内臓系

『いくら、かずのこ、あん肝等、魚の内臓系 (最近の日本食ブームで、おそらくニューウェーブ系レストランや、マルシェなどでたまに見かけるようになりましたが、…まず、プロ以外で誰が購入しているのか食べているのか謎です。… )』

(フランス 兒玉ゆきこ)

※美食の国のはずなのに、フランス人ってうまいものが嫌いなんでしょうか?

 

野菜・豆類

第4位 野菜のおかず

『定食のつけあわせ(ごはんと肉以外の「おかず」)が一切ない。定食はご飯とフライドチキンや焼肉のみで成立する。さらにそこにソフトドリンクが加わるのが定番で呆れる』

(フィリピン Okada M. A.)

※フィリピン人にもひとこと言いたくなりました。「好き嫌いの激しいガキンチョかよっ!」

 

第3位 おからと枝豆

『意外に思ったのは、おからと枝豆を食べる習慣がないらしいこと。大豆やお豆腐は売っていますし、豆乳は健康ドリンクとして人気があるのですが、おからと枝豆は日系のスーパーマーケットでしかみかけません』

(マレーシア 森純)

※そういえばオーストラリアでも中国人が経営している豆腐工場があって以前はよく買いに行っていたのですが、おからが大量に捨てられているのを見て、「もったいないなあ。けど、拾うわけにもいかないしなあ」と眺めていました。

枝豆は意外ですね。日本料理店に行くと白人もアジア人もよく注文しているので。

第2位 青ネギ

『夏にネギ(英語で言うspring onions)を売っていて市場でまだできかけの玉ねぎ部分だけを欲しいという人が多く、アジア人なら考えられない緑の美味しい部分をざっくり切って捨てているケースがままあること。 思わず「勿体ない!」と叫んでしまいました』

(フィンランド セルボ貴子)

 

第1位 生野菜

『生野菜を食べる習慣がありません。ただ最近は西洋料理の影響を受けて若い人や留学経験のある人など一部の人は、生野菜を食べるようになってきました』

(中国 yue)

※中国人にもひとこと言いたくなりました。「好き嫌いの激しいガキンチョかよっ!」

 

番外編

「食材」としてはあるのですが、「入手できない」というものを2つ挙がってきました。

 

薄切り肉

『イギリスに限らず欧州全般に言えることかもしれませんが、「薄切り肉」が存在しません。しゃぶしゃぶ用に肉屋で直接スライスを依頼したことがありますが、「ベーコンのように薄くスライスして」とオーダーしたら、「なら既製品のベーコンを買えばいい」となかなか受け付けてくれませんでした。肉を薄切りにしたいという概念が全く理解できなかったようです。(最終的に店長が出てきて、注文が通りましたが)』

(イギリス(元在住)倉田直子)

※これはオーストラリアも同じで、日本食材店やアジア食材店では「しゃぶしゃぶ用」とか「すき焼き用」の冷凍肉を買うのが一般的ですね。それと韓国人経営肉屋だと、それなりの薄切り肉を売っています。

 

パンの白い部分

『パンの中身(白いふっくらした部分)を食べない人が多いです。日本人的にはそこがおいしいのに・・という部分なので』

(モロッコ 大西久恵)

※「パンの耳もちゃんと食べなさいっ!」と叱られている子どもからしたから信じられない話かも。

 

以上、「世界各国で意外にも食べられていないモノ」でした。

姉妹記事の【世界27ヵ国のゲテモノ料理ランキング】もぜひご覧ください。

【構成:海外書き人クラブ 柳沢有紀夫】

(「海外在住ライターを使ってみたい」と思われている方。「海外在住ライターになりたいと思われている方。耳寄りな情報があります。ぜひこのページの下のほうまでご覧ください)



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