オーストラリアのクリスマスの風物詩といえば、「クリスマスライツ(ライトアップハウス)」。電飾をほどこした家です。そこで今回は私が住むブリスベンの素敵なクリスマスライツハウスとその楽しみ方を紹介しましょう。
こんにちは。海外書き人クラブお世話係の柳沢有紀夫です。
こちらオーストラリアでは残念ながら2016年も、「ホワイトクリスマス」とはなりそうにありません。……いや、なったら大変ですね。夏ですから。
「クリスマスは寒くなくっちゃ風情がない」という方もいると思いますが、夏のクリスマスにはそれなりの良さもあるんです。それが「クリスマスライツ」を施した近所の家々を、夕食前または夕食後に散歩で回ること。クリスマスが真冬の国々では、なかなかそぞろ歩きする気にならないですからね。
もちろん【世界7ヵ国のクリスマスツリーや飾りつけを一挙公開】で紹介した渋谷の「青の洞窟」とか「東京ミチテラス」「神戸ルミナリエ」みたいな圧倒的光の量と完成度はないです。でもわざわざ街の中心に行かなくても、近所でフラッと楽しめるのもなかなかいいものです。
今回はそんなクリスマスライツの楽しみ方を紹介しましょう。
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1 ゴールデンタイムは日暮れ前後!
見る時間帯は真っ暗になる前、日没のすぐあとくらいが、雰囲気があってオススメです。まだ空にうっすらと明るさが残るくらいですね。
真っ暗になってからでももちろんいいのですが、商業施設での「クリスマスイルミネーション」と比べると光量不足な感が否めず。ということで、暮れなずむ空の明るさを少し借りたくらいのほうが、クリスマスライツにも風情があります。清少納言も書いてるじゃないですか、「秋は夕暮れ」と。……あっ、「秋」か。
まあ、清少納言のころには、クリスマスイルミネーションなんていう比較対象はなかったですからね。
上の二つの写真は、じつは時間帯ではなく露出を変えただけなのですが、下の写真よりも上の写真のような風景のほうが素敵な気がします。まあ、これは夏の夕方、ベランダで夕焼けや暮れなずむ空を眺めながら飲む「夕暮れビール」にこの世のしあわせを感じるという、私の個人的趣味も入っていますが。
2 いろいろな角度から見てみる
オーストラリアの住宅街は本当に緑が多くて、歩道にも家の前庭にも大きな木が生えていたりします。で、見る角度によっては邪魔になったりします。
上の二つの写真は、同じ家を斜めからと真正面から見たもの。斜めからのほうがきれいですよね。
そう、世の中、真正面から見ることだけが正しいわけではないのです。昔、先生によく言われましたよね。「世の中いろいろな角度から見てみるとこが大切だ」と。そのたびに、「先生こそ、オレのこと別の角度から見てみてほしいなあ」と心の中で思ったものですが。
3 新しいタイプのディスプレイもチェック
写真は2015年、4KQ 2というラジオ 局が主催するクリスマスライツコンペティションで「Best Synchronised Music Display(音楽とシンクロしたディスプレイ大賞)」を獲得したものです。道路の反対側が公園なのを活用して、並木にスピーカーをつけて音楽を流すという手法ですね。次々に流れるクリスマスソングに合わせて光の色や動きが変わります。
「プロジェクションマッピング」とかテーマパークの「光と音のマジックショー」みたいなものと比較するとやはり見劣りしますけど、「みんなを楽しませよう」というその努力には頭が下がります。
4 小技・隠し技を発見する喜び
これは【世界7ヵ国のクリスマスツリーや飾りつけを一挙公開】の記事でも紹介した家です。全体的にすごい迫力なのですが、右下の蒸気機関車が……。
……じつは車庫から出たり入ったりするんですね。そういう家のオーナーがこっそり繰り出す小技・隠し技を発見するのもクリスマスライツの楽しみです。
いかがでしたか? 日本だと「ピカピカと目障り」とか「目立ちたがり」とか文句も出そうですが、オーストラリアはそのあたり、緩いので……。
最後にお役立ちリンクを貼っておきます。
- 4KQ 「4KQ Christmas Lights」のページ
- Families Magazine 「Brisbane Christmas Lights 2016」のページ
上記が「クリスマスライツ」コンペティションを主催するラジオ局のページ。下記はその地図付きのガイド。ただし私が実際に行ってみたらやってなかったところもありました。いずれにせよ、素敵なクリスマスをお過ごしください。
【文:海外書き人クラブ 柳沢有紀夫】
(「海外在住ライターを使ってみたい」と思われている方。「海外在住ライターになりたいと思われている方。耳寄りな情報があります。ぜひこのページの下のほうまでご覧ください)
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