【ブダペスト在住ライター直伝】知る人ぞ知る穴場スポット5選

「ドナウの真珠」という別名を持つハンガリーの首都ブダペスト。ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通りは、世界遺産にも登録されています。どこを見渡しても美しいこの町で、人々はどのように暮らしているのでしょうか?

現地のリアルに触れられる穴場スポットを、現地在住の海外書き人クラブ新会員草薙由莉がご紹介します。

かわいい古着を格安で発掘できる「レトロック(Retrock)」「ヒュマナ(HUMANA)」

Retrockの店内

ブダペストには古着屋が至るところにあり、現地の人は気軽に服を買ったり売ったりしています。うまく店を回れば、手頃な値段でヴィンテージの本革のジャケットを手に入れられることも。私が特におすすめするのは以下の2店舗です。

 

Retrock

Retrock

セレクトされた良質な古着のほか、ブダペストの若いデザイナーのブランドなどを買うことができます。私はスウェットを購入しましたが、9000フォリント(約3800円。2023年現在。以下同じ)でした。トレンドに敏感なブダペストの若者が集うお店です。

  • 住所:Budapest, Anker köz 2-4, 1061
    https://maps.app.goo.gl/UgzwDna9Z8ps6ukL6
  • Deák Ferenc tér駅より徒歩3分程度
  • 営業時間:月曜日~金曜日11時~20時、土曜日12時~20時、日曜日休業
  • 公式HP:https://retrock.com/
  • 公式Instagram:https://www.instagram.com/retrockbudapest/

 

HUMANA

HUMANAの店内

こちらはチェーン店で、ブダペスト中心部には6店舗あります。いかにも「古着」といった洋服がずらっと並び、状態もピンキリです。しかしその分お値段は格安。私が訪れた際は、スウェット2着を合わせて2300フォリント(約960円)で購入することができました。少し上級者向けかもしれませんが、自分で掘り出し物を見つけた時の感動はひとしおです。

 

日本ではあまり見られない、ヨーロッパならではのデザインの洋服がきっと見つかるはず。自分へのお土産に、かわいい古着を着て帰るのもいいかもしれませんね。

 

ブダペストの街を一望できる「哲学の庭(Filozófusok kertje)」

ブダペストの「哲学の庭」

ブタ城やフィッシャーマンズマンションなど、ブダペストの有名な観光地の近くに、絶景が見られる穴場スポットがあります。それがこの「哲学の庭」です。ブダ地区側から、ドナウ川を一望できます。ひろびろとした芝生もあるので、ピクニックにもうってつけです。

この公園には、マハトマ・ガンジーやブッダなど、宗教・哲学・法を代表する人物の像が設置されています。なんとこの像は、日本とハンガリーとの外交関係開設140年、国交回復50周年の記念事業の一環として設置されたもので、東京都中野区にも同じものが寄贈されているそうです。それにしてもインパクトがありますね。

「哲学の庭」から15分程度林の中の小道を歩いていくと、ブダペスト市内を一望できる展望台に着きます。林の中でフレッシュな空気を楽しみながらブダペストの美しい街並みやドナウ川を写真に収めることができます。

ブダペストの「哲学の庭」

この公園の他にも、ブダペスト市内にはあちこちに広々とした公園が設けられています。丁寧に手入れされた公園で、みんな子どもやペットとの時間を楽しんでいます。市内を観光し疲れたら、公園のベンチでゆったり休憩しましょう!

 

Filozófusok kertje

  • 住所:Budapest, 1016
  • https://maps.app.goo.gl/LzouDk3TsJgfcQEr5

 

ブダペストのストリートカルチャーを学べる「ブダペストフロウウォーキングツアー(Budapestflow Walking Tour)」

ブダペストの街並み

ブダペストの中心部を散歩しているとき、町の標識に貼られた不思議なステッカーや、壁一面に描かれた大きな壁画を目にするかもしれません。実は現在、ブダペストではストリートアートが盛り上がっているのです。そして、町に貼られたステッカーや壁画には、それぞれに隠された意味や文化的背景があります。「Budapestflow」という団体が、ストリートアートを巡るツアーを毎週開催しているので、参加して街の知られざる一面を覗いてみましょう!

ブダペストの街並み

例えばユダヤ人街として知られるドハーニ街では、ドット絵で表現された巨大なルービックキューブの壁画を見ることができます。実はルービックキューブは、ハンガリーの建築学者エルノー・ルービックによって発明されたのです。このツアーに参加した後は、ブダペストの風景が少し変わって見えること間違いありません。

 

Budapestflow

  • 公式HP:https://budapestflow.com/
  • 公式SNS(Instagram):https://www.instagram.com/budapestflow/

 

貴族の気分が味わえる?「メトロポリタンエルヴィンサボー図書館(Fővárosi Szabó Ervin Könyvtár)」

メトロポリタンエルヴィンサボー図書館

これを見て、お城の中で撮影した写真かと思われるかもしれません。実はこれ、公立の図書館の館内なのです!ここは、ネオバロック様式で建てられたヴェンクハイム宮殿を再建して作られた図書館で、子どもから大人まで多くの市民に日々利用されています。美しいビロードの椅子や豪華なシャンデリアを眺めていると、まるで貴族になったかのような気分を味わえます。

観光目的で館内に入る際は1700フォリントの入場料がかかります。また、10名以上で館内を見学する際は、事前に問い合わせれば英語のツアーを申し込むこともできます(ツアーに申し込む場合は一人あたり2500フォリントかかります)。

 

Fővárosi Szabó Ervin Könyvtár

  • 住所:Budapest, Szabó Ervin tér 1, 1088 Ferenciek tere駅より徒歩10分程度
  • 営業時間:月曜日~金曜日10時~20時、土曜日10時~16時、日曜日休業
  • 臨時で閉まっている日もあるので、公式HPのカレンダーをよくご確認ください。
  • 公式HP:https://fszek.hu/en

 

廃墟の中でビールを飲もう!「シンプラケルト(Szimpla Kert)」

ブダペストの廃墟バー

旅の最後はやっぱりおいしいお酒で締めたいですよね。ブダペスト市内にはいくつか廃墟パブ(Ruin Pub)とよばれる、もともと廃墟だったアパートを一棟まるまる改築したパブが存在します。その中でも最も有名なのがここ、Szimpla Kertです。この外観を見るだけでわくわくしてきますね。

夜は鳴り響く音楽と回り続けるミラーボール、壁一面に描かれた落書きが怪しげな雰囲気を醸し出しています。シーシャ(水タバコ)を楽しんでいる人の姿も。いつも人でごった返しているので、くれぐれもスリには気をつけて。

ブタペストの廃墟バー

また日曜日の朝9時から14時の間は、ここでファーマーズマーケットが開催されています。夜の怪しげな雰囲気から一転、日中は文化交流施設としても広く活用されているのです。夜に向かうのは勇気がいる、人込みは避けたいという方は、明るいうちに向かうことをおすすめします。

 

Szimpla Kert

  • 住所:Budapest,14.Kazinczy Street, 1075 Astoria駅より徒歩10分程度
  • 営業時間:月曜日~金曜日15時~28時、金、土曜日12時~28時、日曜日9時~28時
  • 公式HP:https://www.szimpla.eu/
  • 公式Instagram:https://www.instagram.com/szimplakert/

 

いかがでしたか?  ブダ城や国会議事堂など有名な観光地を巡った後は、地元の人が通うスポットに足を伸ばしてみるのも面白いかもしれません。よりブダペストの町の雰囲気を肌身で感じることができるはずです。

(文・写真 草薙由莉)

海外書き人クラブにお任せください!

「海外書き人クラブ」は2000年に設立された海外在住日本人ライター・カメラマン・コーディネーター・翻訳者の集団です。2020年現在100ヵ国300名以上の会員が在籍中。日本国内のライターやカメラマンの手配も可能です。

【新聞社・出版社】では、朝日新聞社様・時事通信社・KADOKAWA様・小学館様・集英社様など

【広告会社・マーケティング会社】では、博報堂様・電通パブリックリレーションズ様・ぐるなび様など

業界の最大手や有名企業の皆様とも直接取引。経験と実績があります。

また新規会員も随時募集しています(入会金・年会費無料)。

海外情報をお求めの方、ぜひこちらをご覧ください。

海外書き人クラブの詳細はこちら!

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*