初めまして。カナダ在住の海外書き人クラブ会員星きらりです。世界的な観光地ナイアガラの滝でツアーガイドをしています。
ナイアガラの滝がある東部カナダの特産品と言えばメープルシロップとアイスワインですが、どちらも重くてかさばるもの。そこで普段からお客様にもおすすめしている軽くてかさばらない「ばらまき用」に適したお土産をご紹介します。
甘い香りの「メープルティー」
北米東海岸でのみ自生する砂糖カエデの樹液を煮詰めたメープルシロップは、カナダを代表するお土産。ただメープルシロップそのものは重いので、メープルシロップ風味のクッキーやチョコレートをお土産に選ばれるお客様も少なくありません。
でも軽さを重視する方には、メープルティーをおすすめしています。メープルティーは味が甘いわけではなく、メープルシロップの甘い香りが楽しめるフレーバーティーです。
小さな紙箱のもので400円前後から、おしゃれな木箱入りや缶入りなどもあるので、予算に合わせて選んでください。ティーバッグになっているものが人気です。
かさばりますが「メープルポップコーン」
キャラメル味のポップコーンはアメリカ土産などでも人気ですが、カナダにはメープルシロップ味のポップコーンがあります。
キャラメルほどしつこくないあっさりとした甘さと、ほのかな塩気が絶妙な味わい。子供だけではなく、大人にも大人気。お酒のつまみにもなります。
袋菓子なのでかさばるのが難点ですが、間違いなく軽いお土産。一般のお土産物屋さんやスーパーなどでは販売していないので、見かけると自分でもついつい買ってしまいます。
高貴な味のおすそ分け「アイスワイン小瓶」
ナイアガラと言えば、滝ともう一つ有名なものがアイスワイン。気象条件にも左右される特殊な製法から、大量生産は難しいため「幻のワイン」「飲む宝石」と呼ばれています。
標準のサイズは375ミリリットル、ハーフボトルのサイズ。お値段はワイナリーによって異なりますが、一般的なヴィダルのアイスワインで平均して5500円前後します。
アルコールは帰国時の免税範囲があるので、ばらまき用におすすめできるのは50ミリリットルの小瓶。1本1000円以下で購入できます。
カナダでしか買えない「コーヒークリスプ」
世界中でお馴染みのネスレですが、コーヒークリスプはカナダネスレの限定商品。お隣の国アメリカでも販売されていません。
コーヒークリスプはウエハースにコーヒークリームを挟みチョコレートでコーティングしたお菓子です。
レギュラーサイズはスーパーなどで150円ほどで購入できます。ジャンボサイズやミニサイズもあるので探してみてください。値段も手頃で大量にばらまき用のお菓子が必要な方におすすめです。
カナダだけ「ケチャップ味のポテトチップス」
カナダにはケチャップ味のポテトチップスがあります。ほどよい酸味が後をひく美味しさで、わざわざアメリカから国境を越えて買いにくる人がいる人気のフレーバーです。
ケチャップ味のポテトチップスは「レイズ」「オールドダッチ」「ラッフルズ」といった各社が発売。その中でも日本へのお土産には「プリングルス」がおすすめです。
というのは袋入りのものは気圧によって膨張収縮するため、飛行機で帰国する際にポテトチップスが粉々になる恐れがあるから。プリングルスは筒形の紙製容器に入っているため荷造りもしやすく、飛行機の荷物室に預けるにも安心です。
良い夢だけを捕まえる「ドリームキャッチャー」
食べ物以外で軽くてかさばらないお土産としておすすめしているのが、ドリームキャッチャー。蜘蛛の巣を模った飾り物は、見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。
ドリームキャッチャーは北米五大湖周辺に住む原住民オジブワ族に伝わる装飾品。悪い夢は蜘蛛の巣に引っかかり、良い夢だけを見ることができると言われています。
立派な壁飾りサイズもありますが、キーホルダーサイズだと1500円くらいから手に入るので、 何か形の残るものをお土産として探している方におすすめです。
マックを始めとした「コスメ」
カナダのコスメもお土産として喜ばれています。空港の免税店でも購入できますが、各直営店や「セフォラ」のようなコスメのチェーン店を訪ねても楽しいでしょう。
特にトロント生まれのブランド「マック」は日本でも大人気。マックはもともとプロのメークアップアーティスト用のブランドとして誕生しました。そのため発色や色持ちが良いと評判が良い上、カナダ限定色もあります。
日本でも人気のスキンケア商品を販売する「ジオーディナリー」もカナダのブランド。その他日本未上陸のブランドも含め、日本より手頃な価格で手に入るカナダのコスメも要チェックです。
番外編「カナダのお金」
カナダのお札は額面ごとに色が違います。プラスチック(ポリマー製)のペラペラっとしたお札で、まるで子供銀行のお金のようです。
カナダドルは再両替の手数料も高いので、使い残したお札はお土産にしても良いのではないでしょうか。
またカナダでは多くの記念コインが発行されています。特に色付きのコインは世界的にも珍しいとのこと。カナダ旅行中に記念コインを手に入れたら、ぜひご自分のお土産として持ち帰ることをおすすめします。
東部カナダの名物を中心にばらまき用のお土産を紹介しました。ぜひ次のカナダ旅行の参考にしてください。
カナダにはアメリカと似たような商品が多いのですが、大きな違いがあります。カナダは英語とフランス語の二公用語政策をとる国。例えばアメリカと同じお菓子でも、カナダの製品には英語だけでなくフランス語も併記されています。
商品名なども英語とフランス語両方で表示されていることをお土産話に付け加えると、どんな物もカナダらしいお土産になると言えるかもしれません。
(文・写真 星きらり)