極寒カナダ中部で真冬を楽しむ

こんにちは! カナダ中部に子連れ移住して2年目の冬を迎える海外書き人クラブ会員のChiezo です。「寒い」 ことで有名なカナダ。とはいえ、地区によって寒さも様々で、今回は冬は通常マイナス20度のマニトバ州での遊び方をご紹介したいと思います。

カナダの都市で一番寒い街、ウィニペグ市

カナダでメジャーな都市と言えば、バンクーバーやトロント、首都のオタワやフランス語圏のケベックですが、中でも 「特に寒い」 と「カナダ人に認識されている地区」、それがマニトバ州です。広大な国土を持つカナダのピンポイントで一番寒い土地を探せば他州の北部の地名があがるものの、10万人の人口を抱える33都市の中での寒さランキングでウィニペグ市、なんと堂々の第1位でございます!(嬉しさは微妙)

カナダ人の友人からウィニペグに引っ越すと伝えたら 「どうしてまた、そんな寒い所に!」 と言われたことがある。それくらいカナダ人からしても特に寒いという印象が場所です。

  • 1位/マニトバ州・ウィニペグ市
  • 2位/ケベック州・サグネ市(おフランス語圏として有名)
  • 3位/サスカチュワン州・レジャイナ市(マニトバ州のお隣)

過去1940年代まで遡ればカナダ全土で超・最低気温を記録したのはユーコン州でマイナス62度、マニトバ州はマイナスー52度の記録があるそうです。それでもロシアに比べたら……暖かいと言えるかな、と。

 

初雪がだいたい10月

夏は短く、秋はもっと短い。紅葉もあるにはあるけれども、一瞬で終わってしまいます。だいたい10月半ばごろに初雪が降り始め、11月は降ったり降らなかったりで、12月になれば歩道や車道は凍ったり溶けたりして足元がツルツル滑る状態が続き、川にも雪が積もり始めます。一般的に「冬」と呼ばれる 12月から2月は通常マイナス10~30度くらいになるのは当たり前で、体感温度の表示でマイナス40度くらいに行くこともしばしばです。こちらの人々の意識としては、「冬の暖かい日=0度よりちょっと下あたり」で、街中に冬らしさが現れてきます。街が雪景色にかわってくると、近所の公園にミニホッケーらしきものが整備されます

ミニホッケーリンク

ミニホッケーリンク

ここは手すりというか柵があるので初心者の練習には最適かと思います。

また、暖かい時期は時々食べ物のイベントなどが催されるダウンタウンの広場にも氷が張られ、小さなスケートリンクができます。

街角広場のスケートリンク

街角広場のスケートリンク

ベンチもあってライトアップもされていてなんだかプライベートリンクないい感じです!

そして川が凍り始めるのが12月

川辺の方から凍ってゆき、前年も2021年も12月にぐっと冷え込んで大雪が降る日の夜中の1日でザバっと雪が積もってしまいました。それでも天気にばらつきがある間はないですが、雪が全体に積もり始めてからマイナス10以下を下回る日が増えてきて、川の雪の中に足跡を見かけるようになります。

 

そして天然のスケートリンクが仕上がってくる

だいたい1月10日を過ぎたあたりから整備車を見かけるようになり、まだ2年目の新参者ですので整備が始まると少しワクワク。天然スケートリンクは寒い国ならあるかと思いますが、カナダでは首都オンタリオ州・オタワ市のリード川の長さが特に有名で7.8kmです。我が町はそれを超える8.45km!(勝った感がある)

また、リンクの横には遊歩道があり、寒さが厳しくない日(0度からマイナス15度くらいまで?)は散歩を楽しむ人々も少なくなく、写真を撮った日はマイナス16度で、通勤のバスで毎日仕上がり具合を見ていて、できた次の日に撮りに行ったのでテンションあがりました!

川が凍って天然のスケートリンク兼遊歩道になった

川が凍って天然のスケートリンク兼遊歩道になった

リンクの混み具合は気温によるにしても全長8㎞もあればすいている場所はどこにでもあります。野外で放たれた雰囲気、自然の中で風を切る爽快感は、極寒の地ならではのスポーツだなと思います。

国民のスポーツとして愛されるアイスホッケーが中高生から選択科目として選べるようになっていて、「ホッケー上手いヤツはカッコいい説」 があるみたいで、冬はスケート靴を持って川へ向かっている人を見かけるのでマイシューズを持っている人はけっこういるようです。

スケート靴のレンタルについては、同じ川沿いにあるForksと呼ばれるダウンタウンのショッピングモールに大人6ドル(約540円)、子供とシニア4ドル(約360円)での貸し出しがあるとのこと。

購入となればそのお値段はAmazonで7000円くらいが人気で、中古品屋さんでも5000円くらいから、サイズも揃っていないし、見た感じボロボロだったので毎週末でもしたい人には買う方がお得。本気でなければレンタルで十分楽しめそう。

 

遊び方も自由なカナダ

天然リンクの横には、遊歩道やクロスカントリー用の通り道があり、歩いていて見つけたのはアイスサイクルとよばれる自転車のレンタル。1時間1台20ドル(約1800円)、2台を横並びにして仲良し走行もできるそうで、2台で45ドルだそう。

氷上を進める自転車「アイスサイクル」

氷上を進める自転車「アイスサイクル」

スケートにスキーのポール持ってる人もいれば、スキーヤ―だけどスケートのリンクを滑ってる人もいたり、独自のそりをつけて子供を引っ張ったり、ワンコに紐をつけてスケート靴を履いた飼い主が引っ張ってもらっていたり。日本のリンクでそんなことをすれば、常識はずれもいいところで、非難ゴーゴーですが、誰も気にしません。自由です。

天然のスケートリンク兼遊歩道

天然のスケートリンク兼遊歩道

天然のスケートリンク兼遊歩道

ズっこけている人はほとんど見ませんが、1人で黙々と往復して練習している人はいます。

日本でアイスサイクルを見かけたことがありますが、狭いリンクの真ん中の方で右往左往してて、スケーターは外周を滑り、同じ方向にグルグル回るのがスケートリンクというものでしたが、こちらは天然の川であり、監視員もいない。なんとなく、右側通行なのかな?というだけで、好きなだけ前に進み、好きなタイミングで反対側にシフトする。川べりから雪の丘を降りてきて、自分でスケートを始めるので靴を持っていれば料金も無料、無制限に遊べます。靴のひもを締め直したりする、ベンチもあります。

マイナス20度は鼻毛も凍る温度で、0度~マイナス15度くらいが遊べる温度です。陽が射していると白一面綺麗で日本の底冷えに比べたら全然お出かけOKな感じです。私は日本にいる頃、冷え性でしもやけ症でしたが、ここではまだしもやけになっていません!(どうしてだろう?) 確かに寒いけど、防備していれば乾燥した空気のおかげがスッキリした寒さで爽快な遊びでもあります。

天然のスケートリンクと遊歩道

と、いうわけで マイナス20-30度は当たり前、 冬真っ盛りのウィニペグ市から「極寒カナダ中部で真冬を楽しむ」をお送りしました。では、また!

(文・写真 Chiezo)

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