記事やブログに載せるために室内の写真を撮ったんだけど、なんだか暗いんだよなあ。不動産の広告なんかにある明るい室内写真が撮りたいなあ。……なんてこと、ありませんか。そういうときには、「露出補正(EV補正)」がオススメです。「露出補正? なんかむずかしそう」というあなた。全然そんなことないです。無茶苦茶カンタンです。なんたってこの記事のタイトル、【超カンタン写真術】ですから。
こんにちは。海外書き人クラブ会員、オーストラリア在住の柳沢有紀夫です。
私自身はただのライターで、プロのカメラマンではないし、「玄人はだし」とうそぶくつもりもありません。メインで使用しているカメラもEOSのいちばん安いやつで、そろそろ10年落ち。
だけど記事などで使う写真はほとんど自分で撮りますし、何人ものプロカメラマンを差し置いて、自分が撮影したものが特設サイトのトップに使われたすることもときどきあります(そんなときに入る「転載使用料」的な副収入が、もともと期待していなかったものだけに妙にうれしかったりします)。
そんな私がお届けする【超カンタン写真術】。対象は「撮影が得意でないライターや一般のブロガー」のあなたです。本当に無茶苦茶お手軽な「小手先」だけの技術で、鼻で笑いたくなると思うので、プロの方は見ないでくださいね、お願いですから。
だーけーどっ! 「小手先スキル」ってホント、大事なんですよ。それで大きな差が出ますから。
一回目ということで前段が長くなりましたが、そろそろ今回の本題の「露出補正」に入りましょう。「露出補正」というのは簡単にいうと、「カメラが自動的に決めた明暗を、強制的に明るくしたり暗くしたりする」という機能です。数字がプラスになるほど明るく、マイナスになるほど暗く撮影できます。「EV補正」という表記もありますが、要は同じことです。
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1 「露出補正」をするとしないではこんなに違う
これから見ていただく数枚は、「同じ場所をたった数秒違いで撮った画像」です。まずは「露出補正をまったくしなかった場合」。
はい。全体的に薄暗いですよね。
では次に「+1」に露出補正して撮った場合。私の愛機CANON EOSは「+0.3」「+0.7」「+1」(実際は+1/3、+2/7、+1の四捨五入だと思いますが)という目盛りがついているので、3段階明るいほうに露出補正した状態です。
少し明るくなりました。
さらに「+2」に露出補正してみましょう。私の愛機CANON EOSは「-2から+2」の範囲内で露出補正できるので、これが露出補正機能を使った場合の最大の明るさです。
かなり明るくなりましたが、これだともしかしたらやりすぎかもしれませんね。不動産の広告などで見る室内写真は上記の「+1」と「+2」の間くらい。だから「+1.3」か「「+1.7」くらいで撮ればベストだったようです。
ちなみに露出補正は暗くすることもできます。次の写真は「-2」で撮ったもの。ただ室内の撮影で、マイナスに露出補正する必要はまずないと思います。
2 どうやって「露出補正」するか?
これはカメラの機種によって変わってきます(いっしょのブランドなら、だいたい同じですが)。カメラの種類はたくさんあるので、全部書くわけにはいきません。リンクを貼るので、そちらをご覧ください(でもこのあと大事な話があるので、必ず帰ってきてくださいね)。
たとえばキャノンの「EOS Kiss X4」の場合はこのサイト。
ニコンの「D750」の場合はこのサイト。
他のメーカーのものでも、Googleの検索ページに「機種名」と「露出補正」という言葉を入れると、すぐにそのメーカーの当該サイトが出てくると思います。
3 じつはスマホでも「露出補正」ができる!
露出補正が可能なのは、上記のような一眼レフカメラばかりではありません。そう、スマホでも露出補正はできるのです。ただスマホの場合はメーカーのサイトが見つからなかったのですが……。
たとえばiPhoneはこのサイト。
そしてSonyのExpediaの場合はこのサイト。
(Expediaのほうは『週刊アスキー』の、IT関係に詳しい方向けのサイトなので、ちょっとわかりにくいかもしれませんが……。クリックして出てくるページの一番上の写真で、「左から二番目のアイコンをクリック」すると、この画面になります。あとは写真付きで説明が丁寧に書かれているので、わかりやすいと思います)
最近、海外書き人クラブの仲間たちに家庭のインテリアを撮影してもらう仕事があって、この「iPhoneでも露出補正可能」という話を伝えたところ、「目に鱗だった」と喜んでもらえました。
ただ一つだけ注意があります。明るいほうに露出補正をするとシャッタースピードが遅くなりますから、手ぶれしやすくなります。できれば三脚を。もしも三脚がない場合は……いや、この話は次回することにします。
【文:海外書き人クラブ 柳沢有紀夫】
(「海外在住ライターを使ってみたい」と思われている方。「海外在住ライターになりたいと思われている方。耳寄りな情報があります。ぜひこのページの下のほうまでご覧ください)
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