ブリスベンでおいしい中華料理を手軽に食べたい。そんなときにオススメするのがサニーバンクにあるワンプレート台湾料理店「Happy Hour Tea Bar」です。
こんにちは。海外書き人クラブ会員、オーストラリア在住の柳沢有紀夫です。
「Happy Hour Tea Bar」は中国語では「●香園」と書きます(●は「食」偏の右に「余」)。なんて読むのかというと……わかりません。
いや、聞こうとはしたんですよ。だけでお店の人たち、若い女性も含めてほとんど英語、通じないんだもの。
それだけ「ディープ」な場所です。以前は週2度くらい通っていたこともあるから、ここにはもう100回くらい足を運んでいますが、今まで日本人に一度も会ったことないです。
ちなみに料理人であるオッチャンとメインで切り盛りしているオバチャンの夫婦は、かつて10年ほど新宿の中華料理店で働いていたそうです。
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中華のカテゴリーに入る料理はいろいろありますが、ここは台湾料理。北京料理や四川料理、上海料理や広東料理などなどそれぞれ良さがありますが、台湾料理はその中でもどこかしら日本料理風なところがあって親しみやすいですよね。キャッチフレーズをつけるとしたら「縁もゆかりもないのに懐かしい」といったところです。
ここの料理は「ワンプレートランチ」がメイン。カウンターのガラスケース内で温められているできあいの料理を選ぶというスタイルです(その他、一品料理もあるのですが、料理人のオッチャンがフラッとどこかに出かけていたりすると異様に時間がかかったりします。あとBarと名付けられていますがお酒は飲めません。この場合のBarは「カウンターがある店」くらいの意味です)。
はい、こんな感じです。ごはんに、肉または魚料理を1品、野菜料理を3品頼んで10ドル(約850円)ほどで食べられます。全般的に日本よりずっと高いブリスベンのランチ事情ですが、かなり良心的な部類に入ります。中国茶も栓のついた巨大な容器から無料でもらえますし。
ではオススメメニューをお伝えしていきましょう。ちなみにメニュー名は適当です。だって書いてないし、聞いても素材くらいしか教えてくれないんだもの。注文するときも素材名を言うか、英語がまったく通じない場合は指差しです。とはいえガラス越しだから、結構大変です。
1 手羽先の唐揚げ
上記写真左。サクサクの衣とジューシーな鶏肉は鉄板ですね。日本のものよりも外側がカリッとしています。
2 白菜の酢の物とビーフンの炒め物
上記の写真の右半分のかなりの部分を占めているやつです。これはダブルというか英語でいうと「ツー・サーブス」と注文したので、このボリュームになります。
なんで3つある野菜料理のうち2つをこれに費やすのかというと……個人的にはこれがこの店のベストだからです。もう酢と油ってすごく合いますよね。シャキシャキとシトッのちょうど中間くらいの白菜の歯ごたえも最高。冷めてもおいしいので、タッパーを持参して、夕飯のビールのつまみにすることもしばしばです。
ちなみに写真右端はナスの炒め物ですが、そこまでオススメではないので飛ばします。
さて、次の写真です。
3 焼きそば
なんだか様子が違うぞと感じたあなた、鋭いです。そう、ごはんがやきそばに変身していますね。これは裏メニューというか……朝食またはブランチ用に大量につくったものが余ったときに、ガラスケースに置かれていることがあるんですね。つまり常にあるわけではありません。というか他のメニューもそうなのですが。
さっきの話じゃないですが、テーブルに置かれた酢をガンガンかけて食べると野性的というか体育会系になったようというかノースリーブのシャツを着たくなるような味わいです。
4 鶏肉の素揚げ 刻んだニンニクと生唐辛子とネギたっぷり
写真上部。これもまたガツンとくる体育会系のおいしさ。このニンニクと生唐辛子とネギをいずれも刻んで塩味と合わせるのは、広東料理などの「イカフライ(フライドカラマリ)」にも用いられる調理法ですね。無茶苦茶おいしいと思うのだけど、日本の中華料理屋さんではあまりみかけない気がするのはなぜでしょうか。
5 厚揚げの麻婆豆腐
上記写真の中央下の麻婆豆腐も、上のほうに一部厚揚げが混じっていますが……。
この写真の左上にあるように厚揚げだけの麻婆豆腐のこともあって、これがあると即買いです。普通の豆腐に比べて当然のことながら歯ごたえがあって、トロッとしたタレとのコントラストが抜群なんです。
6 白身魚のフライのあんかけ
写真はないのですが、これも絶品です。あまじょっばいあんが、衣の中に封じ込められた白身魚の繊細な味わいを解き放つというか。軽くかじると崩れるほろっとした歯ごたえも、なんだかもうか弱き乙女みたいで、愛しくてたまりません。
当然のことながら牛肉や豚肉を使った料理もあります(私自身はあまり食べないのですが)。香辛料というか漢方薬系の味がすることもあって、好き嫌いが分かれるかもしれません。でもワンプレートにこれだけの量がのっているわけですから、一つくらいはずれがあっても充分おなか一杯になると思います。
さて、場所です。以前紹介した「Tokoton」と同じwelcome sunnybank plazaにあるのですが、こちらは東の外れです。ただ「Happy Hour Tea Bar」で地図検索すると、今のところちょっとずれた場所が表示されてしまうので、隣にあるアジア食材店の「Welcome Fresh Food」の地図を貼っておきます。
Happy Hour Tea Bar
- 住所 Sunnybank Plaza, Shop 91, Corner Mains Road and McCullough Street, Sunnybank, Brisbane
- 電話 +61-7- 3219-5288
定休日なし
【文:海外書き人クラブ 柳沢有紀夫】
(「海外在住ライターを使ってみたい」と思われている方。「海外在住ライターになりたいと思われている方。耳寄りな情報があります。ぜひこのページの下のほうまでご覧ください)
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