こんにちは、海外書き人クラブの新会員のMEGUMIです。
今回はニューヨークに暮らす私が、現地生活を始めるさいに知っておきたい5つの大切なことをご紹介したいと思います。
みなさんが異国に住むことを決めるさいに、気をつかう点の一つに治安や地域の特性があると思います。治安はあまり気にしないという楽観的な方や、世界の危険を股にかけるツワモノさんもいらっしゃると思います。
でも「全く違う環境で想定外が起きる」のが海外生活。どんなに注意しても、準備をしても疲れてうまく動けなかったり、ミスをする……。そうなる前に、知っておくと安心できる重要なヒントを書きます。
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1 電車を逃すと危険地帯へ直行……かも
ある日私はボリュームのあるダンスレッスンを受け終えて、少し遅い時間に帰宅するために電車に乗っていたところ、路線を間違えて違う駅に着いてしまいました。
ニューヨークの地下鉄は24時間動いているとはいえ、実際夜中は区間によってすごく本数が少ない。なので東京と同じように朝まで電車がないという事態に見舞われるのです。
私はニューヨーク生活二日目にして自分のアパートに帰れなくなったのです。
たどり着いた場所は148ストリート。ここは夜中が特に危険な場所。最近は治安が良くなったとはいえ、ここはまだ一部マフィアゾーンです。道を間違えると麻薬中毒者に遭遇、またはレイプの危険も待ち構えているかもしれません。
そんななか帰る手段を探しながら道を歩いてると、私は運よく情の深いドミニカ人男性に話しかけられました。
彼がものすごく良い人だったので、朝まで公園で一緒にゲームをしてすごしました。ということで私はドミニカ人男性に救われ命拾いしましたが、こうしたケースは稀でしょう。銃や麻薬が横行する地域には、夜間近づかないことがまず第一です。
それでも万が一、危険な場所で夜を迎えることになってしまったら。
知り合いや友達へ電話? マクドナルドやレストランやパブで時間つぶす? 警察署で一晩置いてもらう?
2 タクシーはきまぐれ
ハーレムの夜の話の延長になりますが、ドミニカ人男性は私にタクシーを拾おうとしてくれました。でも、ニューヨークのタクシーはイエローキャブ以外は乗車拒否しつづけました。
たとえ乗客が乗っていなくても停まらない。なぜか?? お客さんを乗せた後の帰りは/次のタクシーはひろってはいけないシステム? 危険地帯で・危険な時間帯に乗車したくない、とか? 帰宅途中の個人タクシーは早く戻りたいので日本人は乗せない、とか?
日本人はチップの文化を知らなそうだから、とか?だろうと彼は言います。
なるほどーーーー?!
ニューヨークのタクシーは地域、時間帯によって日本のように停まってくれないこともある。さすがは安全第一の国、ニューヨークですね。
3 ニューヨークに住む日本人の特性
ニューヨークは移民の街で、日本人に対する差別も少ないと感じます。先述のドミニカ人男性のように、親切に対応して下さる方も多いです。
が、日本人同士となると、ちょっと話が違うのです。
私の出会った日本人ビジネスマンや学生さん達は、対応が冷静でスピード感がある。それもそのはず、多くの人は、この街に目標を持って来ています。同時に仕事や勉強をしているので、毎日が忙しないのです。
例えば、私がニューヨーク在住の知らない日本人に会うと、お互い牽制しあってしまうと言うか、話しにくい雰囲気があります。他の国籍の人たちの方が話しかけやすかったりします……。
気のせいですかね?
「どうせ短期滞在の、観光客か何かだろう」「分からないことがあれば、そっちから聞いてくれば?」といった、プライドやとても自立した空気をもっています。
でもこうした気まずさも、環境が日本人中心の職場や学校となると変わりますね。
ともあれ、最初の警戒心を解いて良いコミュニケーションがとれれば、日本人の知り合いはたくさん作ることができます。特に渡米直後に日本人の味方がいてくれれば、地域の情報、安い住居やお買い物スポットなど、色々聞くことができて安心ですね。
4 節約は工夫次第
ニューヨーク暮らしで一番の課題。それは「物価が高い」こと。特に家賃と、日本からの輸入物。日本人スーパーに行けば、恋しい輸入食材が手に入るけれども……。例えば、日本で50円で売られているハーフサイズの子供用ポッキーが200円!!!
肉や魚は500円前後から。コリアンマーケットも大体同じ物価です。
アメリカンフードやインスタント食品が好きで、お腹にも当たらず満足できるなら簡単に節約できます。でもアメリカのスーパーもまた高いのです。
そこで一番節約できるのは、例えば137ストリートのスパニッシュマーケットを利用して自炊することです。「ハミルトンショップ」ではお菓子やフルーツが二個で1$、野菜はジャガイモが一個1$、お肉も日本の現地価格と変わらないくらいで、全体的に安い。
そして日本人スーパーでもやはり割合納豆は安く買えるので、こうして、地元のお母さんたちが選んで行くお店をうまく利用して、食材費を抑え節約することがお薦めです。
5 異常気象は予想以上
最近よく聞くのが、ニューヨークの異常気象です。
例えば12月の夜間はマイナス10℃くらいになります。ニューヨーク特有のビル風も吹きすさぶので、グローブや耳あて、マスク、ロングコート等で完全防備をしてなければ死にます。北極でもないのに、ここまでしなければいけない。笑ってしまう寒さなのです。
でも、翌日になれば25℃になりTシャツで出かけることができる。
ここだけ読むと、この暖かい日はとても開放されるように思うかもしれません。ところが一日の内でこれほど大きな寒暖の差があると、もちろん体調に大きく影響するのです。
精神的にもストレスがかかり、自律神経のコントロールが上手くできなくなることも、私は経験しました。
私のボーイフレンドは、「だからニューヨークの人間はみんな怒りっぽいんだよ」と言っています。実際に、ニューヨークを愛した日本の方々が、気象条件に耐えられず帰国しているのも現状です。
旅行とは違って「生活するリアルな厳しさ」は痛感しますが、工夫して慣れていくと
楽しいですよ! これからNY新生活をされるであろう皆さまの検討を祈ります。
【文・MEGUMI】
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はじめてコメントさせていただきます。
ニューヨークの子育てブログサイトを運営しています。
このサイトは、我々夫婦が当時2歳の長女と家族3人でニューヨークのマンハッタンに引っ越した際、
たくさんの公園があるのに、まとめた地図がネット上にない事に気付いて
駐在員の奥さんなどが公園を簡単に探せる地図を公開しようと思って設立したのがきっかけです。
マンハッタンの公園情報満載!
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よろしければ、是非ご覧いただき、コメントください!
よろしくお願い致します。
びー様
ご連絡ありがとうございます。「世界のコトなら」管理人兼海外書き人クラブお世話係の柳沢有紀夫です。素敵な情報ですね。
今ニューヨーク在住のライターが本当に不足しています。どなたかご存知でしたら(「やる気」と「社会人としての常識」がある方なら未経験者でも可)、ぜひぜひご紹介ください!
今の時代はイエローキャブをつかまえられなくても、Uber, lift, viaなどの配車サービスがあります。朝まで知らない人と公園でゲームというのは、どんなに良い人だと思ってもやめるべきです。何があるかわかりません。
MK様
ご連絡ありがとうございます。海外書き人クラブお世話係の柳沢です。おっしゃるとおり、やはり安全第一ですよね。貴重なコメント、本当にありがとうございます。
追記ですが、私はNYに10年以上いますが、気象条件に耐えられず帰国なんていう人は見たことがありません。皆この地でストイックに自分の目標に向かって生きています。たまたまこの方の周りにそういう方がいらしたのかもしれませんが、普通は天気ぐらいで帰国なんて考えません。気象条件に耐えられず帰国が現状というのは違うと思いますし、天候のせいでニューヨーカーが怒りっぽいというのも、何を根拠にそう言えるのでしょうか。穏やかな人もいれば、怒りっぽい人もいるでしょう。もう少し信憑性のある記事を書いていただきたいものです。
MK様、貴重なご意見ありがとうございます。執筆者本人に伝えておきます。今後ともよろしくお願いします。