「寿司」に「ラーメン」、「カレーライス」などなど。様々な日本食が世界中で人気なのはテレビのバラエティ番組などでご存知かもしれません。でも、外国人を大喜びさせる日本料理はまだまだあるんです!
こんにちは。海外書き人クラブお世話係の柳沢有紀夫です。
前回の記事【外国人がのけぞった日本の食べもの】では、日本人以外が「ゲテモノ」と感じることが多い料理を挙げました。【ニッポン見聞録3】の今回は、逆に「ごちそう」と歓喜するものを、海外書き人クラブのメンバーに挙げてもらいました。
「なるほど!」なアレから、「へえ~っ!」なソレまで、いろいろな料理が出てきました。
まずは日本食の特徴の一つと言われる「見栄え」がものすごく良いアレから。
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1 おせち
カナダ人のパートナー。年末年始に帰ったのでお正月にテーブルいっぱいに並んだ「お節」を見て大感動! 見た目もキレイ、品数も豊富。「何だか分からないけど、どれもおいしい!」といろいろ食べてました。
(バレンタ愛・カナダ在住)
感想が率直なのもいいかんじてすね。
次は日本人の主食である「米」がらみ。
2 餅
フィリピンでは餅米はポピュラーでどこでも売っているのに、「餅」は発明されずじまい。元々餅米好きなせいか、切り餅が異常に喜ばれる。もう、醤油も何もつけないでそのまま焼いただけでもOKなぐらい。焼き海苔と食べる「磯辺巻き」も大ウケ。
(Okada M. A.・フィリピン在住)
3 揚げせんべい
私がアメリカにきた当初、数ヶ月ドミトリーに住んでいたのですが、そこにサウジアラビア人の男子がたくさんいました。
彼らに、日本の「揚げせんべい」が大人気でした。普通のせんべいではなく、揚げてあるあのカリッとした軽い食感の食べ物が彼らの母国にはないようで、一袋あっという間に消えました。
「LAのリトル東京に行くなら、あれを3袋買ってきてくれ」とお金を渡された友人もいました。
(小山陽子・アメリカロサンゼルス在住)
次は「もともと欧米が本場」な2品です。
4 パン
京都に住んでいたときのこと。パリ出身の友人が遊びにやってきて、観光スポットをいろいろ案内しました。京都御所や植物園など定番どころを回ったのですが、一番喜んでくれた場所は、パン屋さん。京都市はパンの消費量日本一の都市(当時。今もそうかもしれません)だからかパリの姉妹都市だからか、理由はさまざまあると思いますが、本格派のブランジェリーが山ほどあります。友人は「パリのと同じ味!」とバゲットやクロワッサンをたっぷり買い込んでいました。
(大井美紗子・アメリカ在住)
写真:京都某所のおいしいバゲットサンド。パリで修業したブーランジェ(パン職人)が作っています
5 バームクーヘン
実はアメリカで結婚し、先日東京で結婚式を上げたのですが、引き出物でバームクーヘンを渡しました。「まず、なんなのこれ?」というリアクションのあとケーキだと伝えると、またびっくり。直径20cmくらいのものをみなさんにあげたのですがある友人男子は、甘いものが苦手なのに、なんと「一気食い」したそうです。
ほかにも「これどうやって作るの???」など、意外な反応があり面白かったです。バームクーヘンのように何度も細かい作業を重ねたお菓子はアメリカにないので驚いたようです。
(小山陽子・アメリカロサンゼルス在住)
6 牛丼
オーストラリア人のアーティストを連れて日本に一時帰国したときのこと。スポンサーが「高級すし」だの「懐石」だのをごちそうしてくれるので、私が目線を変えて大盤振る舞いしてやろうと思ったのが吉野家の「牛丼」。……はい、もちろん懐具合の問題からです。
でも「こんなにおいしいビーフは初めて食べた」と大絶賛!
彼は、日本滞在中にその後二度、お忍びで吉野家に行ったとのこと。オージービーフの国出身の男も虜にするスーパー激安ごはん、牛丼!
(柳沢有紀夫・オーストラリア在住)
うちのアメリカ人旦那も吉野家好きです。松家も捨てがたい、な○卯はちょっと邪道……とかなんとか言っていました。
(大井美紗子・アメリカ在住)
7 トンカツ
とにかくパン粉で肉を揚げる、というカツレツの方式がウケた様子。そのせいで、フィリピンには「チキンのトンカツ」や「フィッシュのトンカツ」もメニューにある!?
(Okada M. A.・フィリピン在住)
8 天かす
パレンケ(市場)で新鮮な魚のキスを売っていたので、早速買って帰って天ぷらにしたところ、ちょっと衣が余ってしまい、まとめて天かすに揚げたところ、これが大ウケ。下手するとキスの天ぷらよりウケたかも。ご飯にかけて、またそのままでもマサラップ!(うまい!)なんですと。
(Okada M. A.・フィリピン在住)
そうなんです。日本のトンカツとか唐揚げも、海外で人気です。もともと欧米のものと思われがちですが、揚げた肉や魚類ってそれほど食べられていないんですよね。アメリカのフライドチキンや、イギリスのフィッシュ&チップス(魚のフライとフライドポテト)はありますけど、肉の料理法としては「フライ」よりも、「グリル」や「ロースト」「ステーキ」のほうがずっとポピュラーな気がします。
最後は「えっ、そんなものがウケるの? むしろ嫌がられると思った」という驚きの2品!
9 にしんそば
アメリカの親戚に受けがよかったのが「にしんそば」です。アメリカ人は魚に苦手意識を持っていることが多く、その理由を訊くと「頭が付いていて気持ち悪い」「骨があって食べにくい」「生臭い」からと言います。でも、にしんそばの身欠きにしんは頭が落としてあるし、骨まで軟らかく煮てあって生臭さも感じない!ととても好評でした。
(大井美紗子・アメリカ在住)
10 梅干し
フィリピンにはタマリンドという果実を使った酸っぱい料理があり、そのせいか、梅干は平気で食べることができるし、またフィリピン人は異様に白米好きな「ライス・イーター」なので、香りが良くてやっぱりご飯に合うのでOKらしい。
(Okada M. A.・フィリピン在住)
「ゲテモノ編」と「ごちそう編」。両方を読んで改めて思いますね。「やっぱり日本食って世界的に見て変わった食べ物なんだな」と。そして「日本食ってなんて種類が多いんだろう」と。先人たちに感謝、です。
【構成・柳沢有紀夫】
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