日本料理が海外で人気なのは、みなさんもご存知だと思います。この「世界のコトなら」でも【外国人が感激した日本の食べ物10選】【外国人がのけぞった日本の食べ物11選】が人気記事になっています。
そこで今回は「お菓子」と「飲み物」に絞って、外国人に人気のものを集めてみました。
こんにちは。海外書き人クラブお世話係の柳沢有紀夫です。
まずは意外なものから行ってみましょう!
スポンサーリンク
1 柿の種
トルコ在住者、トルコ人の知人や家族を持つ人にはかなりメジャーな情報ですが、「柿の種」はトルコ人に大ウケです。私も留学時代のホストファミリーから毎回「あれ持ってきて!」と頼まれますし、持って行くとその日のうちに大きい袋がカラになります。「これってなんで止まらないのかしらねぇ」とのことです。
ナッツやひまわりの種など、カリポリできるおつまみが好きなことが関係するのかもしれませんが、焼いた醤油の香ばしさもたまらないようです。
イラン、トルクメニスタンでも同じくハマる人続出なので、あの地域の人には広くウケる味なのかもしれません。ただし某大手メーカーのものは原材料に豚由来の成分を使っているため、イスラム圏へ持って行く際には気をつけましょう。
(トルコ元在住 ギュルソユ慈)
かつてインド在住中に柿の種をインド人に配ったところ、辛いもの好き、ナッツ好きな彼らのハートを鷲掴みにし、「次のお土産もぜひあれを」とよく言われました。
インドネシア人にもあげてみると、やはり「おいしい!」と絶賛。インドネシア人も辛いものとナッツが大好きなので、柿の種は好物のてんこ盛りなのでしょうか。
また試しにペルー人にもあげてみたところ、「これは何という食べ物だ?」と大絶賛していました。
(インドネシア在住 さいとうかずみ)
「柿の種」の人気はかなり世界的なようですね。
次も意外なものです。
2 どら焼き
弟のような存在のフランス人の友人(40代後半)がいるのですが、東京で食事後のデザートにどら焼きを食べさせたらものすごく感動していました。
どら焼きを食べさせるきっかけになったのは、どら焼きやを舞台にした日本映画「あん」を、南仏に住むこのフランス人の友人宅で見たことです。この映画、フランスですごく人気のようで、私が日本人だとわかると、「あんって言う日本映画は最高ね。」とよく言われたものです。
また別のフランス人の友人は東京に泊まって初日にどら焼きを食べさせた途端、虜になりました。翌日から食事か終わると、ウキウキしだして「どら焼き、どら焼きー♪」と歌いだすくらい気に入っていました。
ちなみに彼が日本から出国の際、関空のコンビニでどら焼きと大福を大人買い。イギリス人の奥さんにおみやげだって言っていたので、奥さんに後で感想を聞いたのですが、「どら焼きはまあまあだったけど、大福の食感はあまり好きじゃないわとのこと」。イギリス人にはウケない⁉
(日本在住 溝内美菜)
この「イギリス人vsあんこ」に関しては、こんな証言もあります。
「外国人がのけぞった日本のお菓子」が「あんこ」です。イギリスでは和食人気はすでに不動の地位を獲得しているし、「抹茶味」や「たい焼き」に代表されるようにジャパニーズスイーツのファンも多いなかで、わたしの周りのイギリス人に唯一「これはアリエナイ……」と衝撃を与えて拒否されるのが「あんこ」なんです。
というわけで、ロンドンのたい焼きの中身は長年の相棒あんこではなく、「ヌテラ(チョコレート風味のナッツペースト)」や「カスタードクリーム」、「抹茶味のアイスクリーム」がポピュラー。
とはいえ、普通のスーパーでも「Aduki Beans」や「adzuki 」といった名前で、小豆や小豆の水煮缶が売られているんですよ。でもベジタリアンやビーガン向け食材としては人気の小豆も、それに砂糖を加えて練った「あんこ」は不評で……。イギリス人には、練られた小豆の食感と豆が甘いのがダメなようです。
(ボッティング大田 朋子・イギリス在住)
次もあんこがらみで……。
3 おしるこ
一時帰国中、私の実家に滞在しました。醤油の香りも苦手なアラブ人夫。対して実家の母が作るのは、どの料理にも醤油が入っている北関東の家庭料理。さあ、母と夫のチャレンジが始まりました。お節料理のふたを開けると佃煮、昆布巻き、と醤油の香にほぼノックアウト。
さて、気を取り直し、食べれないかもね、と言いながら出してくれたのがお汁粉でした。一口食べるなり、満面の笑み。昔、食べたことがあるけれど、近年市場で見かけなくなって、もう何年も食べていなかったそう。まさか日本で食べれるなんて、と感激の嵐。甘いお汁粉のお陰で幸せな結末と相成りました。
(アルカッサブ幸子・アラブ首長国連邦在住)
オーストラリアでは「ジャパンフェスティバル」みたいな祭りで「たい焼き」に長蛇の列ができますね。
かつては「豆を甘く煮たものは気持ち悪い」という欧米人が多かったと思いますが、時代は少しずつ変わってきているようです(イギリス人を除く?)。
4 団子
最近、インドネシア人の友だちの娘(20代)が東京に出張しました。仕事の合間には、日本で食べたものの写真を毎日母親に送ってきたそうです。
「それがね、おかしいの。あの子ったら、モチとダンゴがすっかり気に入って『おかあさん、今日は××ダンゴを食べたの』って、あちこちで写真を撮るものだから、ダンゴの写真がたくさん来たのよ」
おもちにお団子?
インドネシアもお米が主食ですが、はまるにはやや意外な組み合わせです。
いったいどこがよかったの?と娘さんに聞いてみると
「もう、おいしくて、おいしくて。町を歩いていてダンゴを見つけると、すぐ買っていました。あんこのもおしょうゆ味のも大好き。これじゃ、太っちゃう、とは思ったのですが、やめられない。おみやげには、モチをたくさん買って帰りました。いったい日本には何種類のダンゴがあるんですか? どうしてお寺に行くとダンゴがあるんですか?」と興味津々の様子。
えーと。団子は、お月見やお彼岸のときにも登場する伝統的なお菓子で、もともとは神前に供えるものでもあるので、寺社の付近で発達したのではないか、いろいろな種類があり、東北なら「ずんだ団子」や「くるみ団子」もよく食べるし、岡山なら「吉備団子」という風に各地の名物団子もある、というようなことを説明しました。
「そんなに好きなら、ジャカルタの日系のスーパーマーケットにも米粉や白玉粉が売っているから、自分で作ってみたら?」と勧めたところ、「ノー。たぶん、日本で食べるような味には作れないので」と、あっさり却下。
日本好きの友人母娘は、次回は京都旅行を計画しているそうですが、この分だとあちこちのおもち・お団子を食べ歩く旅になるのではと、続報を期待しているところです。
(マレーシア在住 森純)
5 黒バニラ(竹炭入りソフトクリーム)
江の島の屋外エレベーター(江の島エスカー)最終駅の先、徒歩で階段を登り頂上を目指す道中にあります「きたさん茶屋」で、夫とともに黒バニラアイスクリームを頂きました。
写真のとおり「お歯黒!」と喜んでいますが、私の夫、普段は普段は白くて美しい歯をしていることは特筆させてください。黒バニラアイス、お味は濃厚バニラで疲れた身体に染み入るおいしさだったそうです。
本人よりも一緒にいた私達家族を驚愕させた日本のスイーツでした。
(アラブ首長国連邦在住 アルカッサブ幸子)
次は飲み物です。
6 カルピス
4年前に高校の修学旅行で日本に行った娘のオーストラリア人のカレシ君に「日本でおいしかった飲み物は?」と聞いてみたら即座に「カルピス!」と答えました。
すでによく知られているように、日本語で「カルピス」と発音すると、英語圏の人には「Cow Piss(牛の小便)」と聞こえるそうで、彼氏君も「最初はすごくビビった」と申しておりました。
ちなみに今回私がどれだけ頑張って「Calpis」と発音しようとしても、彼氏君には1000%「Cow Piss」と聞こえたようです。
そしてその名前のインパクトとは裏腹のおいしさに、彼は一発でカルピスのファンになったとのことでした。
「オーストラリアにはあんな美味しい飲み物はない」とまで言い切っていました。
そういえば、乳製品があふれている国なのに、オーストラリア製の飲み物の中には、カルピスのようなものは見当たりません。
オーストラリアには個人ではカルピスのような乳製品は持ち込めないのですが、最近では、主にアジアの食材店で、カルピスまたは外国での販売用に名称を変更したカルピコなるものが手に入るようになりました。
カルピス大好きな私は、オーストラリアでももっと爆発的なブームになって、普通のスーパーでも手に入るようになればいいのになーと日々願っています。
(のぎた京 オーストラリア在住)
なるほどなもの、意外なもの、両方あったと思います。
日本のおいしいものをもっともっと外国人のみなさんにも味わってもらいたいですね。海外のスーパーなどでも普通に売られるようになればと願っています。
……そうなると、私も気軽に食べられるようになるので(笑)
(まとめ 柳沢有紀夫)
【関連記事】
- ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
- 「海外在住ライターを使ってみたい」とお考えの方。
- 「海外在住ライターになりたい」と思われている方。
- 【海外書き人クラブ】の紹介(公式サイトリンク)が
- このページの下部にあります。ぜひご覧ください!
- ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
スポンサーリンク
スポンサーリンク
にほんブログ村