新たにスタートした「外国人にも勧めたい日本の○○」シリーズ。第2弾は「公園・庭園」です。
こんにちは。海外書き人クラブお世話係の柳沢有紀夫です。
第1弾の「神社・仏閣」に続き、極めて日本らしい場所で攻めてみました。
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その第1弾でもお伝えした通り、今回すべてライターたちが実際に訪れて、「ここは!」とお勧めしたくなった場所。ただそういうわけで全国津々浦々すべての場所を紹介しているわけではないこと、ご理解ください。
また「ペスト8」ですが順位ではありません。基本的には北から南に地方順に紹介しきます。
1 清澄白河庭園(東京都・江東区)
紀伊国屋文左衛門の屋敷跡と言われる清澄庭園は、江戸時代の大名庭園に用いられた手法で、大きな池を中心にした「回遊式林泉庭園」です。三菱財閥の創業者、岩崎与太郎氏が買取り社員の慰安、接客のために造成した庭園です。日本の建築や庭園が大好きな外国人はとても丁寧にゆっくり散策しています。天気が良い日はこの庭園に海外の人をお連れするといいでしょう。
その庭園には松尾芭蕉が1680−1694年までこの地に住んでいました。また、江戸時代後期に活躍した作家、滝沢馬琴の生誕の地でもあります。「深川江戸資料館」も充実していて、街中が一体となって江戸情緒が強く残っている所です。地下鉄が開通して多くの人が訪れるようになりました。
「古池や かはづ飛び込む 水の音」最も有名なこの句を刻んだ芭蕉の石碑が、園内に立てられています。奥の細道の旅に出られたのはこの庭園内からだそうで、松尾芭蕉が身近に感じられますね?
特に春はお花見最高のスポットです。1979年に東京都の名勝に指定されました。
- パッハー眞理(元オーストリア・ウィーンおよびインド・ニューデリー在住)
清澄白河庭園
- 東京都江東区清澄二・三丁目
- http://teien.tokyo-park.or.jp/contents/access033.html
2 八芳園(東京都・港区)
挙式場、宴会場、レストランとして人気の八芳園には、素晴らしい庭園があります。そもそもは江戸時代前期の大久保彦左衛門の屋敷だった由緒ある日本庭園です。
東京にある他の庭園との大きな違いは、建物内に本格的なカフェがあって、そこからも庭園が眺められること。そして何より「入場無料」な点です。
- 柳沢有紀夫(オーストラリア・ブリスベン在住)
八芳園
- 東京都港区白金台1-1-1
- http://www.happo-en.com/
3 六義園(東京都・文京区)
六義園と書いて「りくぎえん」と読みます。五代目将軍・徳川綱吉に仕えた柳沢吉保の江戸屋敷だったところです。
つつじで有名ですが、紅葉や枝垂桜の時期のライトアップもすばらしく幻想的。三脚がなかったこともありいい写真を紹介できなくて残念ですが、必見です。
- 柳沢有紀夫(オーストラリア・ブリスベン在住)
六義園
- 東京都文京区本駒込6-16-3
- http://teien.tokyo-park.or.jp/contents/index031.html
4 お台場海浜公園〜デックス
オーストリアから娘の親友とそのボーイフレンドが来た時に、芝浦ふ頭から出航しているシーバスでお台場へ行きました。たった15分くらいの乗船時間で、お台場へ行けます。レインボーブリッジの下を通り写真など撮っているとあっという間。
海浜公園では泳ぐことはできないけれど、裸足で海の中に少し入っている人もいます。愛犬家が 散歩をしているのどかな公園です。
「アクアシティお台場」に自由の女神、レインボーブリッジの見渡せるテラスは写真撮影のスポット。大型複合施設の「デックス」は海浜公園の前にあるため休憩にもちょうどいいです。ショップ、レストランを合わせて150店舗もあるのです。マダムタッソー東京版、レゴランド、トリックアート迷宮館などがあり、まさに買う、食う、遊ぶが1箇所で間に合います。
ビーチが目の前のテラス席では東京湾、レインボーブリッジ、東京タワーも見渡せますから夜景を見るのも最高です。
新橋—豊洲を走るゆりかもめは無人運転しているので、一番前にお二人を座らせたらキャーキャーと大喜びされました。夜は銀河の中に電車が走って行くようで幻想的なロケーションが繰り広げられます。1日お台場で過ごしても全然飽きることはありません。
- パッハー眞理(元オーストリア・ウィーンおよびインド・ニューデリー在住)
お台場海浜公園〜デックス
- 東京都港区台場1丁目
- http://www.tptc.co.jp/park/01_02
5 東京都庭園美術館(東京都・港区)
旧皇族の朝香宮邸として1939年に建てられました。様式は全てがアール・デコです。フランスから装飾作家を招待してできたガラスのレリーフはまさに本物!1983年に美術館として一般公開されています。私の大好きな場所で、日本の生活に疲れたら立ち寄ります。そう、気分はすっかりヨーロッパ。個人的に大好きなアール・デコ様式。ここはいつでも変わらぬ気品があります。特に桜の季節は桜の名所でも有名な「目黒川」の近くだけあって、大勢の客で賑わっています。年に何回か企画展があり、和風のものから西洋のものまで多彩に展示されています。
2015年には本館、茶室、正門が国の重要文化財に選ばれました。
アンリ・ラパンの「香水塔」は2014年に大修復が行われました。安積宮廷時代には、水に香水を垂らして照明の熱を使って香りを漂わせたとか。
本館と新館も修復させていて、最近はエレベーター設置のために11月まで閉鎖されていますが来年の桜の頃が楽しみです。
- パッハー眞理(元オーストリア・ウィーンおよびインド・ニューデリー在住)
東京都庭園美術館
- 東京都港区白金台5-21-9
- http://www.teien-art-museum.ne.jp
6 うかい鳥山(東京都・八王子市)
ミシュラン・ガイドの三つ星を取得している高尾山(日本の山としては、あとは富士山のみ)。そのおひざ元にある料亭「うかい鳥山」は、山をまるごと料亭兼庭園としているスケールの大きな場所です。
高尾山でハイキングを楽しんだ後に、美しい日本庭園(敷地内に川や滝まで!)と美味しい日本料理に舌鼓をうつなんて、最高のおもてなしコースではないでしょうか。京王線高尾山口の駅前から送迎バスが出ているので、観光客にもアクセスしやすいですよ。
- 倉田直子(オランダ在住)
うかい鳥山(東京都・八王子市)
- 東京都八王子市南浅川町3426
- http://www.ukai.co.jp/toriyama/
7 兼六園(石川県・金沢市)
2009年にミシュランのガイドブックで3つ星をいただいた名園。
兼六園は日本三大名園の一つで、四季折々違う顔を持っているのでリピーターも多く訪れています。しっとりとした茶屋町、そして京都ほど人もごった返していない、静寂が外国の方からも喜ばれています。なちみに他の三名園は水戸の偕楽園。岡山の後楽園です。
自分の足で歩いて、巡りながら楽しむ「林泉回遊式」の庭園で、金沢城の外庭として180年以上もかけて作られた大規模な庭園です。
- パッハー眞理(元オーストリア・ウィーンおよびインド・ニューデリー在住)
兼六園
8 足立庭園美術館(島根県・安来市)
米国の「日本庭園専門誌」で連続15年も「日本一の庭園」としてこの足立庭園美術館が紹介されています。この庭園は実際に歩いてみるのではなく、美術館内から臨んで鑑賞する形をとっています。
どの部屋から見ても見事としか言いようのない、日本庭園の美しさが最大限に発揮されています。シャトルバスで行くと、だんだん辺鄙なところへ行くので初めは大丈夫?と不安になりますがそこは別世界。横山大観、北大路魯山、などの作品も展示されています。
休憩ができるカフェは大きな窓から庭園を鑑賞しながら、和のお菓子を食べるというのもおつなものです。
- パッハー眞理(元オーストリア・ウィーンおよびインド・ニューデリー在住)
足立美術館
- 島根県安来市古川町320
- http://www.adachi-museum.or.jp
東京にあるところが多くなってしまいましたが、日本はあちこちにいい庭園がありますよね。ぜひ全国の庭園の話題を集めて、いつか続編をつくりたいと思います。
【「外国人に勧めたい日本の○○」シリーズ】の他の記事もぜひご覧ください。
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【文・海外書き人クラブ】
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