(海外書き人クラブがお届けする『死語辞典』が、1980年代に流行った死語「クリスマスケーキ」の意味を解説します。用例もアリ。これであなたも死語博士!)
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クリスマスケーキは12月25日までは高値で取引されるが、翌26日になると価格が大暴落して、安値で投げ売りされる(または廃棄処分される)。このことから「25歳を過ぎた女性も婚期を逃したので、いい相手が見つからず、妥協するしかない」という状態の例えとして用いられた。用例は「女はクリスマスケーキ」。
25歳で「婚期を逃した」というのは、現代の常識からするといくらなんでも早すると感じられると思うが、当時はまだ「4大(4年制大学)に行くと、現役で留年せずに卒業しても22歳。それから社会に出ていては今期を逃すから2年制の短大に行きなさい」と親から言われる子がまだかなりいた時代。同様の理由で「息子はいいけど娘には浪人させない」という親もそれなりにいた。
「女はクリスマスケーキ」もそういう時代背景から生まれた言葉。