(海外書き人クラブがお届けする『死語辞典』が、1980年代に流行った死語「ケバい」と「ケバケバ」の意味を解説します。用例もアリ。これであなたも死語博士!)
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「ケバい」は「化粧が濃すぎて、派手すぎ」の意味。「ケバケバ」はその名詞形で、「化粧が濃すぎて、派手すぎな状態。またはその女性」。基本的には女性を指す言葉で、否定的な意味で使われた。
語源はおそらく「毛羽立つ」だと思われる。ファンデーションが厚塗り過ぎて、まるで毛羽立っているように見える状態だということを表現した言葉ではないだろうか。
用例は「この間の合コンに来たマサミちゃん。かわいいんだけど、ちょっとケバいよねえ」とか、「お前、あんなケバケバが趣味だったの?」とか。一般的な傾向にすぎないが、この頃の女子大生は、「女子大」に通っている子が化粧に気合いが入りすぎてケバく、「共学の大学」に通っている子はナチュラルメイクが多かったような気がする。
「ナンパした子とホテルに入ったらオカマちゃんだった」という恐怖体験を実際にした友だちはいないが、「ナンパした子とホテルで過ごした翌朝、背格好も声も同じなのに、まったく違う顔の女の子がベッドに寝ていた」という衝撃体験をした知り合いは何人かいる。「きれいに見せたい」という女性の気持ちはわかるし、女性がきれいなのは男としてもうれしかったりもするけど、原型をとどめないほどのお化粧はどうかと思う。