(海外書き人クラブがお届けする『死語辞典』が、1980年代に流行った死語「スッチー」の意味を解説します。用例もアリ。これであなたも死語博士!)
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「スチュワーデス」の略称。現在では「スチュワーデス」も死語かもしれない。「女性客室乗務員」「女性キャビンアテンダント」「女性フライトアテンダント」のこと。ちなみにかつては「エアホステス」「エアガール」と呼ばれた。
この言葉を広めたのは(もしかしたらつくったのも)、間違いなく作家の田中康夫さんだろう。美人が多く、華やかなイメージがありながら、上品なマナーも身につけていて、知性があるということで、当時は「合コンしたい職業ナンバーワン」だった。あと、制服もポイントをアップさせる要因の一つだった。女医とかナースとか、日本人の男って、全体的に「制服フェチ」なところがあるし……。
用法は以下の通り。
男A 「あのさ、今度の木曜日、合コンなんだけど」
男B 「あっ、オレ、残業だから。パスね」
男A 「そっか。相手はスッチーだったんだけど」
男B 「なんでスッチーだって、先に言わないんだよ。行く行く! 残業、ブッチして行く!」とか。
ところが新卒採用が減って高齢化が進み、格安航空会社との対抗上、アルバイトや外国人のフライトアテンダントが増え、しかもじつは結構過酷な労働条件であることが判明したため、かつてほどのブランドイメージはない。
【関連語】 デパガ