【死語辞典】(80年代) タカビー/タカビー女

(海外書き人クラブがお届けする『死語辞典』が、1980年代に流行った「タカビー/タカビー女」の意味を解説します)

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「高飛車」の略。ちなみに「高飛車」とはそもそも将棋の戦法の一つだが、この場合は「相手に対して偉そう態度をとること」という意味のほう。

まず「タカビー女」という言い方が用いられるようになり、そのうち「女」を省略して「タカビー」だけでも「高飛車な女」の意味になった。

用法は「なんで、キミはそうタカビーなわけ?」とか……なんてタカビーな女性に面と向かって言えるはずもなく、陰で「あいつ、タカビーだからな」と同類となぐさめあったり、ひとりごちしたりするのが関の山。

女性が強くなった時代ともいえるが、女性の「権利」が強くなったわけではない。若くて美人の女性たちを男どもが妙にチヤホヤして、女性のほうもそんとなくいい気になって踊らされていた。……そんな外面だけおよび薄っぺらな「女性の地位向上」だった気がする。

【関連語】 アッシ― メッシ― ミツグくん キープくん

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