海外在住者の「あるある」の一つが、「なんでこの程度の商品、まともにつくれないんだ?」という憤りと絶望感。というわけで今回は「こんな製品に日本のブランドがあったらいいなあ」というものを集めてみました。
こんにちは。海外書き人クラブ会員、オーストラリア在住の柳沢有紀夫です。
ただし、たとえば「ウォシュレット」のように「日本で生まれたもの」は除きます。つまり「基本的には海外にないもの」ではなく、「海外にもあるんだけど日本のもののほうがずっと優秀」な品々を挙げていきます。そうすれば現地在留日本人だけでなく、その国の人たちの生活の質もきっと上がると思うので。
ちなみに今回はオーストラリアの例なので、ほかの国では「いやいや、日本同様のクオリティーのものも存在するぞ」ということもあるかもしれません。
スポンサーリンク
1 ティッシュペーパー
日本の一般的なものと比べて、箱の高さが倍くらいあります。でも入っているティッシュの数はほとんど同じです。一枚一枚の紙が分厚いってこともないのです(分厚くてもうれしくないですが)。日本でも売られている「K」で始まるブランドを使っているんですけどねえ……。
そして高い! 安売りでもひと箱2ドル50セント(約210円)もするんです。オージーがハンカチが鼻をかむのは、それが理由だからでしょうか。……いや、ただの習慣ですね。
2 トイレットペーパー
高級品を買っているつもりなんですけど、ゴワゴワです。家庭用ならまだいいのですが、公衆トイレ用の粗悪品だと「紙やすりでおしりを拭いている」気分になります。
3 コピー用紙
「どんだけ紙に文句があるんだ?」と言われそうですが、コピー用紙も分厚いです。印象としては2倍くらいの厚さがあると感じるのですが、以前調べたところ日本で現在普通に使われているもののせいぜい2割増し程度なんです。その2割が大きな差なんですね。
まあ、確かにコストが2割カットできたり、報酬が2割増えたりしたら、かなりうれしいですよね。
4 ホチキス
ご存知のように「ホチキス」は商標で、オーストラリアでは「ステイブラー」という呼び名が一般的です。
で、このステイブラーのどこに文句があるかというと……裏側が自然に平らにならないんです! 針の両側が曲線のままなんです! まったく原始時代かよ、と思います。
5 サランラップ/クレラップ(食品用ラップフィルム)
ピッと切った途端、すぐに重なってくっつく。もしかしたらわざとそういう仕様にしているのかと勘繰りたくなるくらい、ピタッとなります。
ティッシュペーパーとかトイレットペーパーとかだと空港の税関で手荷物検査されたとき、「ちょっと別室で話を伺いたい」とか言われそうだから諦めますが、食品用ラップフィルムは本気で日本一時帰国の際に買って帰ろうかと思います。
……と書きながら、今、すごいことに気づきました。わが街ブリスベンにも進出してきた100円ショップ(実際は2ドル80セント=240円ですが)「ダイソー」で探してみます。ティッシュペーパー、トイレットペーパー、コピー用紙はさすがにないでしょうが。
6 ミニワンボックスカー
せいぜい数百円の生活用品からいきなり値段の単位が変わりましたが……。
日本でいう軽自動車から排気量1.5リッターくらいで、車高が高いミニワンボックスカー。「全長や全幅を伸ばさずに車高で居住空間を稼ぐ」という目から鱗の発明品ですね。ところがこれもなぜかどのメーカーも販売していません。ほとんどの日本車メーカーがオーストラリアに進出してきているというのに。
「オーストラリアは国土が広いからでかい車でいいじゃないか」という声も聞こえそうですが、それは郊外の話。市街地の混雑は日本の都市とそう変わらないです。ショッピングセンターの駐車場で、排気量3リッターくらいの四駆を一発で停められず、何度も切り返している人、いっぱいいます。
しかもガタイがいい人間は日本よりもずっと多いですから、きっと人気が出ると思うのですが……。
日本人って「これは外国の価値基準と外れているから売れない」と思い込みがちですが、「これって絶対に便利だから使ってごらんよ」という視点がないと世界的大ヒット商品なんて生まれない気がします。ソニーのウォークマンが世界を席巻したのは、世界中を驚かせたからですよね。
【文:海外書き人クラブ 柳沢有紀夫】
(「海外在住ライターを使ってみたい」と思われている方。「海外在住ライターになりたいと思われている方。耳寄りな情報があります。ぜひこのページの下のほうまでご覧ください)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
大変勉強になりました。私は「団塊世代の我楽多(がらくた)帳」(https:skawa68.com)というブログの
2019/9/26付けで「ウォシュレット(温水洗浄便座)」の記事投稿
しています。つたない記事ですが、もし、ご参考にしていただければ幸いです。
コメントありがとうございます。ブログも拝見しました。戸川純さんからマドンナまで、数々の話題が懐かしかったです。今後とも「世界のコトなら」をよろしくお願いします。