【イギリス在住ライター直伝】ロンドン観光なら「ヴィクトリア駅」を制覇せよ! 見どころ5選大公開

バッキンガム宮殿

観光名所満載のロンドン。どこを見るか迷ったら、周囲に主要な名所が集まる「ヴィクトリア駅」を起点に行動するのがおすすめです。限られた時間で効率的に回ることも重要ですが、今回は在英7年目突入、海外書き人クラブ会員のパーリーメイが、在住者の視点でのんびり歩いて移動できるルートをご紹介します。

1 王道すぎる定番観光「バッキンガム宮殿」で見る近衛兵と騎兵交代式

バッキンガム宮殿

イギリスの象徴的なイベントのひとつであるバッキンガム宮殿の近衛兵と騎兵の交代式は、1年中無料で見ることができます。兵隊たちの真っ赤な制服に、目が隠れてしまいそうなほどフサフサの、長い黒帽子をかぶった姿が有名ですが、冬季はグレーの制服になります。

2023年、今年のスケジュールは毎週月水金、日曜日の開催ですが、毎年変更があるので、公式ウェブサイトでの事前確認は必須です。以下、某日に見学したときの様子を分刻みでお伝えします。

当日は11時の衛兵入場に合わせて、10時半には到着しておきたいものです。この時点で、最前列はどこの位置もすべて埋まっています。衛兵交代式や宮殿への出入りを間近に見られる正門前や、全体の様子を俯瞰して見渡せる、ほかより1段上の高さに位置するヴィクトリア記念堂を陣取りたい場合は、さらに早い到着が求められます。

バッキンガム宮殿の近衛兵と騎兵の交代式

10:45 第1弾、騎兵隊が宮殿には入らずに通り過ぎていきます。馬にまたがり、金色のヘルメットが凛々しいです。

10:50 全身黒い制服の音楽隊が歩いてやってきました。この日はアイルランドの交代式とあったので、アイルランド隊の格好でしょうか。なんとなく、運動会っぽいメロディで気分が高揚します。

11:00 いよいよお目当ての、赤の制服姿にフサフサ帽子の衛兵隊が登場しました! 勇ましいなかにも華やかさのあるメロディで行進です。そのまま宮殿内に入ってしまうので、門の柵付近にいる見物人を除いてなかの様子は窺い知れず、音楽だけが聞こえてきます。

11:38 宮殿敷地内での交代式を終えた衛兵隊が広場に出てきますが、見ていた位置とは反対側からの行進だったので、遠くにしか見られず。

11:39 代わりに、まさかのすぐ背後から新たな騎兵隊が登場! うれしい不意打ちで、この日いちばんの近さで見学ができ大満足でした。

バッキンガム宮殿の近衛兵と騎兵の交代式

「この隊列だけは目の前で見たい! 」などこだわりがある場合、場所取りの位置には気をつける必要がありますが、そうでなければ最前列でなくとも、バンドマーチの演奏と行進の様子は最低限見られます。全部で1時間ほどの行程です。

 

2 ロンドン最小の王立公園「グリーンパーク」で都会のオアシスを堪能

ロンドン最小の王立公園「グリーン・パーク」

バッキンガム宮殿横の「グリーンパーク」はロンドンに8つある王立公園のなかで最も小さく、平日の朝は公園内の並木道を通って駅に向かう通勤客や散歩、ジョギングなどをする人々でほどよくにぎわっています。

公園内にある売店でドリンクや軽食を買ってベンチで食べれば、夏でも涼しいイギリスは快適で、空気もよく経済的と、一石二鳥です。

宮殿側から公園を突っ切って大通りに出ると、左方面にはハイドパーク駅、右にはイギリス随一の繁華街であるピカデリー・サーカスの駅が控えており、観光にももってこいの便利な立地です。

 

3 老舗紅茶ブランド「ウィッタード」で試飲しながらお土産選び

イギリスの紅茶を店「ウィッタード」

バッキンガム宮殿からヴィクトリア駅に戻る際は、イギリス定番土産のひとつ、紅茶を「ウィッタード」 で購入してみてはいかがでしょう。1886年に創業された同社ブランドの商品は味に定評があり、日本にもファンが多いようです。

特にこちら、バッキンガム宮殿街道の店舗はいつ行っても豊富な種類の試飲ができ、子供にはカップに注いでくれるなど、店員が気さくなのもリピートしたくなる理由のひとつです。

イングリッシュ・ブレックファースト、アールグレイといった定番フレーバーのほか、季節ごとの限定品があるのも魅力です。お茶以外には別のイギリス名物として知られるショートブレッドや、各種ビスケットも揃っています。箱入りティーバッグが8つ入ったセット、小さめのビスケット缶がふたつ入ったものなどは、お土産用に重宝します。

イギリスの紅茶店「ウィッタード」

味はもちろん、缶などのパッケージもとてもかわいいうえ、ほかの高級ブランドよりは手頃な価格なので、自分へのご褒美にもピッタリです。紅茶の店ではありますがコーヒー、ココア、インスタントティーといった商品も置いてあるので「紅茶が苦手」「ティーバッグでも淹れるのが面倒」なんて方でも、覗いてみる価値大です。

 

4 穴場「ウエストミンスター大聖堂」は入場無料!

ウエストミンスター大聖堂

ウエストミンスターといえば、イギリス国教会の施設である「ウエストミンスター寺院」がよく知られています。そのため混同されがちですが、ヴィクトリア駅すぐ近くにある「ウエストミンスター大聖堂」は、イングランドとウェールズにおけるカトリック教会の総本山です。

知り合いのとあるカトリック信者は、通勤途中に毎日わざわざ立ち寄るほど、足繁く通っているそうです。ロンドン市街を展望できる鐘楼部分は有料ですが、本堂は寺院と違って入場無料です。

内部はモザイク画や象徴的なキリストの十字架、イスタンブールの吊り下げランプなどが調和し、美しく幻想的です。その一方で、天井は資金不足でなんの装飾もなされないまま「石より安いから」とレンガが建材として使われたことや「ゴシック建築の、ウエストミンスター寺院の猿真似はしない」など、強い信念と工夫により完成した大聖堂の歴史も興味深いです。

 

5 威風堂々「ウエストミンスター寺院」は世界遺産! 日本語音声ガイドが大活躍

ウエストミンスター寺院

イギリス国教会の教会である「ウエストミンスター寺院」には歴代の王や女王、政治家などが多数埋葬されています。まだ記憶に新しい、今年5月にあった国王チャールズ3世の戴冠式や、昨年逝去された女王エリザベス2世の国葬など、王室行事も執り行われる神聖な施設で、1987年にはユネスコの世界文化遺産に登録されました。

入場には時間を指定したオンラインチケットの購入が必要で、音声ガイドの使用がチケット代に含まれているのがうれしいです。6歳以上の子供にもヘッドホンを渡してくれるので、音声に従って各所のボタンを押しながら説明を聞くなど、ゲーム感覚で飽きることなく回ることができます。

簡潔に言えば、多くの要人が眠っている墓所ですが、ステンドグラスやモザイク壁画、壮大な天井といった建造物がすばらしく、見応えがあります。『ふたりの女王メアリーとエリザベス』の映画に出てくるスコットランドの女王、メアリーの実際のお墓を見られたときには興奮しました。

ウエストミンスター寺院

寺院を出ると、カフェとお土産ショップがあります。なお、隣の敷地には国会議事堂とビッグベンもあるので、そちらもぜひお見逃しなく!

 

以上、ヴィクトリア駅周辺、ロンドン市内の観光、休憩、お土産を押さえたスポット5ヵ所をご紹介しました。お好きな順序で自由に、寄り道してみてはいかがでしょう。

(文・写真(トップ画像を除く) パーリーメイ)

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