みなさんがルクセンブルクと聞いて抱く印象はどんなものでしょうか?
ヨーロッパの中のどこかである事は間違いない。でも……どこにあるの? 何語を話すの? 何が有名? そもそもルクセンブルクって、国?
海外書き人クラブ新会員、ルクセンブルク在住のMichikoがその魅力のほんの一部をご紹介いたします。
ルクセンブルクは、フランスとドイツの間に小さく存在する人口わずか60万人ほどの国。豊かな自然と古き良きヨーロッパの雰囲気に溢れる美しいところ。かと思えば、ヨーロッパ金融の中心地の一つとして世界中から銀行があつまるビジネス街を持つ一面も。知れば知るほど面白いところです。
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1 街が世界遺産!?
歴史的建造物と自然の多いルクセンブルク。優雅なヨーロッパの雰囲気を愉しみながらルクセンブルク市内の中心地を歩くと、突如城塞に囲まれた旧市街に出くわします。かつて難攻不落の城塞都市と呼ばれたルクセンブルクのこの情景は圧巻。その街並みは世界遺産に登録されるほどです。
また、この旧市街の後方には、世界各国の銀行とEUの機関が立ち並ぶキルシュベルグ(Kirchberg)というビル街が見えます。古き良きものを守り、同時に新しいことに挑戦していくルクセンブルグの象徴のような景観は一見の価値ありです。
2 隣国が近い!
これはルクセンブルクの地図を見てみれば一目瞭然でしょう。東にドイツ、西にフランス、北はベルギーに囲まれた神奈川県ほどのサイズのルクセンブルクは、どの位置からでも国境まで車で1時間かからないことがほとんど。ルクセンブルク滞在中に日帰りで隣国を観光することは充分に可能ですし、隣国を旅行中にルクセンブルクへ立ち寄ることもできます。
例えばルクセンブルグ駅からパリ東駅まではTGV(フランス国鉄の高速列車)で約2時間半、ドイツ最古の都市トリーアまではDB(ドイツ鉄道)で50分。ベルギーのブリュッセルまではCNCB(ベルギー国鉄)で3時間40分で行けてしまいます!
3 治安が良好!
ヨーロッパ旅行で気になるのがその土地の治安。ルクセンブルクは経済的に安定していることもあり、ヨーロッパの他の都市と比べると治安が良く、街も手入れが行き届いていてすっきりと綺麗。安心して街歩きを愉しむことができます。
また、ルクセンブルクの公衆トイレは有料のものでなくても定期的に清掃をされているところが多いのもポイントです。
4 言葉は色々!?
ルクセンブルクの公用語は、ルクセンブルク語とドイツ語とフランス語。義務教育の中で3つの言語を習得する仕組みとなっています。その他にも移民の多いこの国で街を飛び交うのはポルトガル語、イタリア語など様々。
さて旅行者は、では何語で話すの? フランス語もドイツ語もできない……。じゃあ、言葉が通じないのでしょうか?
いいえ、ご心配なく。ルクセンブルクの中心部や観光地では多くの人が英語も話すことができます。
でも、ルクセンブルク語で挨拶をすると現地の人たちはニッコリと笑ってくれますよ。代表的な挨拶は「Moien!」(モイエン! 「こんにちは!」の意味)です。
5 ルクセンブルクでモーゼルワイン!?
これはあまり知られていないことですが、ルクセンブルクにもドイツとの県境にモーゼルが流れています。ということは、有名なモーゼルワインはルクセンブルク側でも作られているということ。すっきりとした味わいのキリッと冷えた白ワインが川沿いのワイナリーで愉しめます。スーパーにもルクセンブルク産のワインがズラリ。価格もお手軽なハウスワインも(5ユーロ〜=約625円~)。
ルクセンブルク産のものは生産数が多くないために希少価値があり、おみやげにすると非常に喜ばれます!
6 知る人ぞ知るスイーツ大国!
チョコレートで有名な国といえばベルギーですが、お隣であるルクセンブルクも同様におしゃれで美味しいショコラテリー(チョコレートとペイストリーのお店)が点在します。代表的なものをいくつか紹介しましょう。
●オーバーワイズ(Oberweis)
ザ・ルクセンブルクともいえるショコラテリー。王家御用達のお墨付きです。市内にある本店には美しいチョコレートやケーキがずらり。
こちらの店舗では二階がレストランになっているので購入のついでに食事をすることも可能。
●ナミュール(Namur)
現地の人たちにおなじみなのはナミュール。
チョコレートはもちろん、こちらのペイストリー、特に季節のタルトやフルーツのパイは絶品。
その他にも上品でカラフルなマカロンが並ぶケンプコーラー(Kaempffkohler )や……。
スティックチョコレートのお土産で有名なチョコレートハウス(Chocolate House)などがルクセンブルグのショコラテリーとして有名です。
季節ごとに代わる美しいショーウィンドウや凝ったディスプレイも魅力の一つです。
実は、ルクセンブルクは他のヨーロッパ諸国にも引けを取らないほど、スイーツ好きには見どころ寄りどころたっぷりの国なのです。
7 交通費が安い!
公共の交通機関が安いルクセンブルクでは、バス、電車、トラムを利用し市内、市街を周れる1日券がたった4ユーロ(約500円)。さらに2020年3月1日からこの公共の交通料金は全て無料化されるという旅行者にはとてもお得な政策が決定したところです。
イメージとしてはモナコやスイスのように何でも高そうで、予算的にちょっと……なんて思ってしまいそうな国ですが、実はそうではないんです!
さて、ルクセンブルグという国に少しでも興味を持っていただけたでしょうか?
実はこれ意外にもご紹介させていただきたい魅力がまだまだいっぱいのルクセンブルグ。次のヨーロッパ旅行の候補地としてぜひぜひお勧めいたします!
(文と写真(トップの画像を除く) Michiko)
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