マレーシアでも露天風呂は楽しめる⁈最新、極楽リゾート温泉スポット!【マレーシア在住ライター直伝】

マレーシアにも実は天然の温泉がある!

マレーシアに住み始めると、そんな事実に気づくようになります。ただ、日本人が思う露天風呂とはかけ離れ、まったり入る感じはゼロだったり、最近は日本風の屋内浴場もどきを「Onsen」とうたっていたりで、行ってみてガッカリということも少なくありません。しかし、ここならマレーシア在住日本人も、マレーシアに旅行できた日本人も、満足できる!そんな最新のとっておきスポットを、海外書き人クラブ新会員の大道寺峰子がレポートします!

ローカル温泉あれこれ

私のイチオシ温泉を紹介する前に、まずマレーシアの温泉の基本知識的なことをご説明しましょう。

まず、温泉はマレー語でAir Panas(アイル・パナス、そのまんま「熱い水」です。日本のように火山があるわけではないので、マレーシアの温泉は地熱で温められたものだそうです。

もともと日本のように日常的にお湯につかることが少ないお国柄。また、イスラム国ということもあり、当然、屋外の温泉では水着を着用します。だいたいコンクリートでいくつかの小さな区画に区切ってお湯がためられており、地元の人は足湯や、プール的に使う人が多いです。体や髪を洗うのはNG。10リンギ(約350円)前後の入場料で、簡単な更衣施設を備えているのが一般的です。

お湯はものすごく熱いことが多く、クアラルンプールの観光名所「バトゥ洞窟」に近い「スラヤン温泉」(セランゴール州)はその一つ。そもそも日本のように温度調整をするという発想がないのでしょう。足湯もままならない熱さで、桶と水を持参すべきだったと、後悔しました。その熱さの中でも、お湯につかっている地元の中華系のご老人がいて、驚かされたりします。

お湯が熱くて入れないスラヤン温泉

お湯が熱くて入れないスラヤン温泉

 

一方、大規模開発され、温泉プール化し、ホテルも併設されたリゾート施設もあります。特にペラ州は温泉が多く、「フェルダレジデンス・ホットスプリング」「ロストワールド・オブ・タンブン」などのリゾート温泉があります。クアラルンプールから車で数時間で行けることもあり、地元の親子連れに人気のようです。

一方、大人向けの高級温泉リゾートとして知られるのが「ザ・バンジャラン・ホットスプリングス・リトリート」(ペラ州)。洞窟の中に熱い湯が沸いていて、天然のサウナのようになっていたり、洞窟内のレストランがあったりと、楽しめます。食の街として知られるイポーも近く、その観光と組み合わせることも可能。5つ星ホテルだけあって、癒し度の高い施設です。

池の一部を仕切って温泉にしてある。スパや洞窟レストランも充実している「ザ・バンジャラン・ホットスプリングス・リトリート」

池の一部を仕切って温泉にしてある。スパや洞窟レストランも充実している「ザ・バンジャラン・ホットスプリングス・リトリート」

 

手軽に行ける、おすすめビーコン・リゾート

そして今回紹介するのが「ビーコン・リゾート」(セランゴール州)。マレーシアではグランピング施設やリトリート施設も人気なのですが、そうした施設+温泉というイメージの場所です。コテージやテントを選んで宿泊でき、敷地内には川が流れ、全体的にのんびりした雰囲気を味わえます。

ビーコン・リゾート

施設内にテントサイトや川もある

施設内にテントサイトや川もある

 

温泉の泉質は特に書いていないのですが、少しとろみがかかった感じのお湯。透明度も高く、清潔感があります。高低差を利用して、4つ程の区画があり、一番上はちょうどいい湯加減、下の方はプールに近い感じになります。

湯加減はよく、トロンとした湯質。透明度も高い

湯加減はよく、トロンとした湯質。透明度も高い

 

今回、施設が提供する「日帰り湯プラン」で訪れたのですが、110リンギット(4000円弱)でランチ、アフタヌーンティー(ちょっとしたお菓子程度)、アロマハンドマッサージが楽しめます。施設の母体が病院のようで、この価格にしてはメニューや味もgood。また施設内には動物のエサやりができるコーナーや、無料のトレッキングツアーも用意されており、お得感満載です。

動物にエサやりができるコーナーもあり、子供連れに人気。ハート模様のヤギを探してみよう!

動物にエサやりができるコーナーもあり、子供連れに人気。ハート模様のヤギを探してみよう!

 

さらに、追加料金が必要になりますが(プロモーション価格で40リンギット、1500円弱)、日本式の温冷水素風呂施設もあり、サウナでととのうこともできます。シャワーもあり、体を洗ったりもできるので、屋外の温泉につかった後もさっぱり気持ちよく帰れます。

温冷水素浴場。シャワーやサウナも完備

温冷水素浴場。シャワーやサウナも完備

 

クアラルンプールから車で1時間程度なので日帰りでも十分ですし、マレーシアでよく使われている配車サービス「Grab」を手配して気軽に行けます。日本からマレーシアに旅行で来て、ちょっとマレーシアの田舎の雰囲気も味わってみたいという方にも最適。距離もお値段もお手頃です。

下の方はプール感覚。石から湯を落とすなら、もう少し落ちる位置を考え「打たせ湯」にしたらいいのに、と思ってしまう日本人の”テルマエロマエ魂”

下の方はプール感覚。石から湯を落とすなら、もう少し落ちる位置を考え「打たせ湯」にしたらいいのに、と思ってしまう日本人の”テルマエロマエ魂”

 

2年ほど前にオープンし、まだ地元の人にもあまり知られていないようです。開発中のところもあり、特に施設直前の道路が未舗装で、迷いはしませんが、宿泊される方は暗くなる前に到着されるのがオススメ。

ぜひ、マレーシアでととのってみてください!

(文・写真 大道寺峰子)

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