こんにちは。海外書き人クラブ新会員の高柳美枝子です。私は2018年末からマレーシアの首都クアラルンプールに住んでいます。実は、マレーシアは「日本人が移住したい国No.1」に13年連続で選ばれている国なんです。ご存知でしたか?
実際に住んでみると、生活の長所も短所も冷静に見えてくるもの。そこで、今回はまずマレーシアの生活の長所をリアルかつマニアックな視点でお伝えし、皆さんにマレーシア暮らしのイメージを掴んでもらえたらと思います。
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まずは簡単な予備知識を…。さて、マレーシアってどんな国でしょう?
マレーシアってどんな国?初心者向けにざっくり紹介してみる
首都はクアラルンプール。人口は約3億2000万人、人種比率は多い順にマレー系、中華系、インド系となっており、日本人は2万5000人以上と言われています。
また、東南アジア各地へのアクセスが良く、アジア周遊旅行のハブポイントとしても人気です。例えば、タイ、インドネシア、ブルネイとは陸で繋がっており、シンガポールとは海上の橋で結ばれています。日本からは飛行機で6時間半程度、時差は1時間です。
……ものすごく大雑把に書いてしまいましたが、実はこの紹介の中にこの国の長所がいくつか混じっているのです。ではさっそく「マレーシアに住むすべき5つの理由」を見てみましょう!
1 ド親日国
これはもう……ビックリしますよ。街を歩くと「アー・ユー・ジャパニーズ? 尊敬するよ!」と何度声をかけられたことか。ナンパではなく、小さな日用品店のおばちゃん、電車待ちをしているおじさん、女学生達など、もうあらゆる層の人達がこんなノリです。
実はマレーシア人が親日になった背景は、その国策にあります。政府が国を挙げて「ルック・イースト・ポリシー(「東の国を見習え」政策)」を提唱し、学校教育の場で「日本こそルック・イースト・ポリシーのモデル国である」と国民に教え込んできたのです。
のんびりと過ごしがちなマレーシア人に、国が「日本人のように勤勉になれば先進国になれる」と教育した結果、なぜかいかにも普通の日本人がぼーっと歩いているだけで親しまれるという、私達にとってかなりラッキーな事態がこの国では発生しています。
また、日本の商品も多く浸透しているのも親日国ならでは。伊勢丹、そごう、イオンなど、都市部には日本の大型デパートやスーパーがあり、地方でも日本の食材入手に困ることはありません。さらには、牛丼チェーン店やたこ焼き屋さんまで! 東南アジア最大の盆踊り大会も毎年開催され、一年中どこまでも親日っぷりを発揮しています。
2 近隣諸国に安価で旅行できる
例えばクアラルンプールからバンコクに行く場合、飛行時間は2時間程度、航空券は往復5000円台から出ているので気軽に行けてしまいます。シンガポールに行くなら航空券は往復6000円程度のため、週末に遊びに行く人も多くいます。
隣国に行くには飛行機を使うパターンが主流ですが、マレーシアは東南アジア各国と距離が近いため飛行機に乗っても体がまったく疲れず、あっという間に目的地に到着してしまいます。よって「こんなに安くて気軽に行けるなら」と、出不精な人でさえ海外旅行好きに変身してしまうのです。
この地の利は旅行に限らず、実は通勤にも一役買っています。マレー半島最南端のジョホールというエリアに安価で住み、隣国シンガポールに陸路で往復200円程度のみ支払って通勤し、シンガポール相場の高い給料を得て暮らすという強者も一定数いたりします。毎日外国に通勤し貯蓄に励む生活……考えられますか? しかし、マレーシアでは「リアルに考えられる」のです。
安・近・短の三拍子が揃った国外移動を一年中楽しめる国、それがマレーシアといえるでしょう。
3 カタコト英語で暮らせる
「あらゆる層」の人達が英語を話せるアジアの国というのは、非常に珍しいと思います。結構これ、毎日生活する上で重要なポイントです。
あらゆる層の人達と話が通じなければ、バスやタクシーの運転手さんと意思疎通できず変な場所で降ろされたり、家の設備が壊れても修理工さんと会話が成立せず、適切な処置を施してもらえないなど、生活の質がいちいち低下します。高等教育を受けた人のみが英語を話せる国だったりすると、普段の生活での会話が成り立たず苦労します。
日々の小さなネガティブな出来事の積み重ねは、最終的に大きなストレスに変化するものです。しかし、そんな心配もマレーシアでは不要です。
中学2年生レベルの英語力があればマレーシアで問題なく暮らせるでしょう。本当に、海外移住初心者に向いていると思います。
4 税金がとても安い
はい、私が個人的に一番気に入っているポイントです。普通に暮らしていれば、所得税と、ごく少額の消費税……以上!という感じです。移住したい国No.1のマレーシアには、毎年続々と日本人の年金受給者や個人投資家たちが移住してきていますが、彼らが最もこの恩恵を受けていると言えるでしょう。逆に言うと、彼らはこの税制をよく理解しているからこそマレーシアに移住してきたのだと思われます。
というのも、主に2種類の税金しかかからないマレーシアでは外貨所得が非課税であり、この税制が日本人移住者達に多大なメリットをもたらしているのです。
日本円で得た年金はマレーシアにとっては外貨所得、マレーシア以外の株式市場で儲けたお金はマレーシアにとって外貨所得になりますよね? ですから、マレーシアに住む年金世代や外国株の投資家たちは所得を100%貰い続け、どこにも納税する必要はなく、さらに東南アジアの激安生活費で暮らし、どんどんお金を貯めている…という良いとこ取りの生活をキープしているのです。
彼らを見ていると、「私も年金を受給できるようになったらマレーシアの10年ビザを申請しようかな」なんて考えてしまいます。
5 家がゴージャス!
いやぁ…日本の人気番組「幸せ!ボンビーガール」で放送された、マレーシア生活を紹介する回は本当でした。この国に来てそれを痛いほど実感しています。マレーシアの物件に慣れたら、もう日本で生活できない気すらします。
例えば私が一時期住んでいたのは60平米、家具付き、高い天井におしゃれな扇風機付き、24時間ガードマン常駐、プール、サウナ、スポーツジム、1階にスーパーマーケット……これらがすべて付いたコンドミニアムでした。しかもペトロナス・ツインタワーから徒歩5分の、日本でいうところの銀座のようなエリアです。日本で同レベルの部屋を借りると、おそらく20万円程度かかるでしょう。でも、ここマレーシアでのお値段は……月7万円也!
オーナーにマレーシアのゴージャスなコンドミニアムが激安な理由を聞いたところ、どうやらこの国では不動産ディベロッパーが次から次へと急いでコンドミニアムを建設してしまったものの、人口がそれにまだ追いついておらず、当面は借り手市場になってしまっているのだとか。
ちなみに、私は生意気にも隔週1回メイドを雇い、お部屋全体のお掃除、ベッドリネンの交換、窓拭き、トイレットペーパーやキッチンソープの補充、ごみ捨てをお願いしていますが、こちらは一回1500円程度です。
……はい、他国で地道に頑張る皆さんごめんなさい、謙虚さもなくまあまあ豪華な生活をしています。良ければ皆さんも移住してきてください。
以上、海外移住初心者だからこそマレーシアに住むすべき5つの理由を挙げてみました。
移住するまではドキドキしますが、いざ実行してしまうと案外ラクなものです。海外移住でお悩みの皆さん、ぜひマレーシアも候補の1つに入れてみて下さいね。
【まとめ】
- 親日すぎるお国柄、和食入手に困らない
- 会話、旅行、家のお掃除が気楽すぎる!
- 貯蓄とゴージャス暮らしを堪能
(文と写真(トップ画像を除く) 海外書き人クラブ 高柳美枝子)
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