オーストラリア・ブリスベンの市民に親しまれている「裏山」的存在のマウントクーサ。その頂上へのメインルートともいうべき「サミットトラック」は2019年初頭から補修のために閉鎖されていたのですが、8月にルートが再開しました。
今回は再開後のトラックがどう魅力的になったのかについてお知らせしましょう。
こんにちは。海外書き人クラブ会員のオーストラリア在住ライター、「オーストラリアアウトドア部」のユッキーです。
スポンサーリンク
「閉鎖」とか「補修」とか書くと、「がけ崩れでもあったのか?」と思われるかもしれませんが、そういう危険箇所があるルートではありません。トレッキングシューズを履いている人のほうが少なくても、多くはスニーカー、たまにかかとを止めるストラップがついたスポーツサンダルどころか、ビーチサンダルで歩いている人もいます。
そのあたり、ロープウェイの山頂駅から先の高尾山1号路に似ていなくもありません。あっちは革靴が多くて、ビーサンの人はあまりいませんが(笑)。
所要時間は平均で一時間くらいでしょうか。今回の改修は以前から歩きやすかった路面を、さらに改良させたという感じです。
1 地面が「固められた砂利」になった
ルートはほぼずっとこんな感じです。直径3ミリくらいの砂利が一面に引き詰められているんですが、それがジャリジャリ動くのではなくだいたい固まっていて、すごく歩きやすいです。
なんでこんなにしっかり固まってるのか、みなさんわかりますか?
私は「接着剤みたいなものを使うのかな」「いやいや、それは環境破壊だろ」と疑問に思っていたのですが、すぐに答えがわかりました。
はい、ローラーで固めているんですね。
ちなみにこの写真を撮ったのは2019年8月1日で、登山口は……
……こんな風になっていたのですが、今まで完全閉鎖されていたのが少し開いている! というわけで潜入してみたわけです。
工事のおにいさんに「トラックは公式にオープンしたの?」と訊いたら「した」との答えだったので、違法行為ではありません。また今はもうこんなローラーもいないし、ゲートも完全に撤去されています。
2 水飲み場が増えて充実
こんな風な水飲み場が数ヵ所にできていました。以前よりも増えた気がします。でも念のため特に暑い時期は水を持参してください。
右下のはワンちゃん用ですね。
3 階段が補修された
階段もアップグレードされました。手すりは前は木製だったのですが、丈夫な金属製に!
手前左のスコップも、もう回収されています(笑)。
そしてすごいのが段そのもの。手で触った感じでは天然石のようなのですが、それを削っていました。水が溜まって、足を滑らせないようにですね。
いい仕事、しています。
4 雨水を流す溝もアップグレード
雨水が登山道を上から下に流れると危険ですし、また道も削れたり崩壊したりしますよね。で、登山道を横切る溝(正式名称不明。どなたかご存知でしたら教えてください)をつくって、雨水を逃がすですが、これも石とコンクリートを使った立派なものになっていました。
5 展望台(Look out)へ
トラックの最後まで固められた道が続きます。ここを上がりきったところで舗装路になります。
で、そこから左に進むと「マウントクーサ展望台(Look out)」です。距離は200~300メートルといったところでしょうか。
6 行き方
自家用車がある人はカンタンなのですがない人や観光で来た人は、バスの利用が便利です。
そのバスですが……じつは登山口ではなく、最終地点に近いルックアウトのバス停で降り、そこからまず下り、あとから登るのがラクです。なんか「登山感」はないですが……。
バスは市の中心部から乗れる「471番」(←リンクを貼っています)。所要時間は片道30分ほどです。ただ2018年8月9日現在、展望台からの最終便は平日4時過ぎ、休日5時過ぎのようなのでお気をつけください(時間が変わる可能性もあるので、必ずご自身でご確認を)。
これの最終ページに地図が載っています。その58番ルートが今回紹介した「マウントクーササミットトラック」です。
58番を下り、70番のほぼ平らな遊歩道を通り、40番、39番と上がってきて、42番で下って登って、69番のほぼ平らなトレッキングルートで戻ってくる(またはその逆)の周遊ルートもオススメです(所要約2~3時間)。ただし58番以外は、水飲み場はトイレまたは駐車場の周辺にいくつかあるだけなので、ご注意を。
新しくなった「マウントクーササミットトラック」、ぜひお楽しみください。
この他にもブリスベンやゴールドコースト周辺のもっと登りがいのある登山ルートも紹介していますので、ぜひページ右側の「人気記事」のすぐ下に、「オーストラリアアウトドア部」または「ユッキー」と入れて検索してくださいね。
(文と写真 ユッキー)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
にほんブログ村