お待たせしました! 【世界遺産を歩く】シリーズは今までずっと山頂を目指さない、というよりは高い場所から滝の下などを目指すコースばかりを紹介してきました。でも今回はいよいよ「マウントミッチェル」(Mount Mitchell)の山頂を目指します!
こんにちは。海外書き人クラブ所属、オーストラリアアウトドア部のユッキーです。
今回紹介する「マウントミッチェル」は世界遺産「オーストラリアのゴンドワナ多雨林群」の一部「メインレンジ国立公園」(Main Range National Park)の中にあります。登山道は舗装されたハイウェイ脇から伸びているので、アクセスは非常にラクです。
ただし最初に警告しておきます。山頂は恐ろしく狭いです。そして左右が断崖絶壁です。
公式発表されている距離は10.2キロで、コースタイムは歩行だけで3時間半ということからもわかる通り難しい登山ではありません。多少階段部分はあるにしても基本的には遊歩道。ガレ場もザレ場もありません。子どもでも行けます。
でも頂上は本当に危険なので、絶対に子どもから目を離さないようにしてください。また子ども一人につき大人一人以上いるという組み合わせをオススメします。
それともう一つ。山での撮影の基本でもありますが、自撮りするときは絶対に足元を見ながら移動して、カメラを構えてからは足を動かさないようにしてください。
あれこれ脅かしてしまいましたが、ここから見る景色は、絶対に見逃せない絶景です!
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アクセスは車のみ
現地までのアクセスで公共交通機関は利用できません。自家用車かレンタカーになります。カニンガムハイウェイ(Cunningham Highway)のクレスト駐車場(Crest Car Park)を目指します。ここです。
ブリスベンの中心地、シティからだと111キロ、1時間23分。一方、ゴールドコーストの中心地のサーファーズパラダイスからだと一般道なら133キロ、高速を乗り継いでいくと164キロ。どちらのルートも2時間弱かかります。
ブリスベン方面からだと、途中からハイウェイとは思えないような傾斜のある道をガンガン登っていきます。
写真を撮っていなくてすみませんが、駐車場は道の反対側にあります。せいぜい20~30台くらいしか停められませんが、満車になっているのを見たことはありません。
道路の反対側にわたるとこんな標識が見てきます。
ちなみに「ハイウェイ」というのは単に「主要道路」という意味で、「自動車専用道路(Motorway)」ではないので、横断するのは違法でもなんでもありません。ただ左右をしっかり確認してくださいね。
見どころ1 快適な登山道
しばらく森の中を歩きますが、すぐに視界が開けてきます。ところどころ、こんな感じで景色も楽しめます。登るにつれて、頂上への期待も高まってきます。
世界遺産らしい巨木もあります。
突然、登山道を横切るかのような山崩れの跡(?)も。
ここだけごっそりと木々が抉られていて、すごい迫力です。
登山道をふさぐ巨大な倒木はこんな風にカットされていました。完全に切り分けてしまうと、根元のほうがずり落ちてきて、登山道をえぐってしまうっていう判断なのでしょうか。
キノコもかわいいです。思わず食べたくなりますが、やっぱりやめておきます。
見どころ2 頂上の絶景
約2時間で頂上に到着します。そこからの眺めはこんな感じです。
だけど調子にのって写真を撮っていると文字通り足元をすくわれますから気をつけてください。
写真だとわかりにくいですが、まわりはたぶん高さ100メートルやそこらはある断崖絶壁です。直前の写真の左上にチラリと見えるのが、車を停めた駐車場そばにハイウェイなので、高度差も想像していただけると思います。
山頂直前にちゃんと警告もあります。柵も何もないですが……。
ちなみに頂上はこんな感じで、左右はすぐに崖です。
見どころ3 別の山から見てみると……
遠くで、左上に向かってとんがっているのがマウントミッチェルです。アップしてみると……。
断崖絶壁なのがよくわかりますね。ちょっと映画『タイタニック』のテーマなんかを口ずさみたくなります。
この写真は、同じクレスト駐車場から逆側に登っていく「マウントコードー」(Mount Cordeaux)から撮ったものです。こちらは公式発表で6.8キロ、2時間半のコース。「マウントミッチェル」と合わせて6時間なので、1日で両方制覇するのも充分可能だと思います。
この「マウントコードー」もいつか紹介したいと思います。
日本の有名な山だと、難所は柵があったり鎖場になっていたりしますが、オーストラリアはそんなところは滅多にありません。充分注意して登ってくださいね。
他の「オーストラリアアウトドア部」の記事もぜひご覧ください。
【文:海外書き人クラブ ユッキー】
(「海外在住ライターを使ってみたい」と思われている方。「海外在住ライターになりたいと思われている方。耳寄りな情報があります。ぜひこのページの下のほうまでご覧ください)
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