【フィリピン在住ライター直伝】ドライマンゴーだけじゃない! お土産10選

フィリピンの風景

フィリピンのお土産といえば、ドライマンゴーが超・定番です。ただ、個包装されておらず、ばらまき用のお土産にしにくいのが残念なところ。

海外書き人クラブ新会員、フィリピン・マニラ首都圏在住ライターの福田美智子が、ドライマンゴーやバナナチップスといった定番以外のおいしいフィリピン土産を紹介します。

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今回は、個包装されているお菓子や、おいしいのにメジャーなお土産になっていない食品をとりあげてみます。

 

1 スカイフレイクス(SkyFlakes)のクラッカー

スカイフレイクス(SkyFlakes)のクラッカー

(写真提供:澤田公伸)

  • 買える場所:スーパー、コンビニ、サリサリストア、路上
  • 値段:1パック8〜10ペソ(約18〜22円)、10パック入り約60ペソ(約130円)
  • お得感                  ★★★★★
  • 配りやすさ             ★★★★★
  • 万人受け度           ★★★★★

ええ、クラッカーです、ただの。でも何ともあと引くおいしさなのです。さすがフィリピン人の小腹の友。「はやい(どこでも買える)・うまい・安い」の全てを満たしているからか、仕事の休憩時間に、通勤や移動の合間に、皆さんよく食べています。

3枚入りのパックが8ペソ(約20円)前後とリーズナブルで、10・20パック入りなどもスーパーで購入可能。ばらまき用のお土産として心置きなく爆買いできます。割れやすいのだけが難点です(ケース入りもありますが中は個包装ではありません)。

フレーバーも多く、オニオン&チャイブ、チーズなどのおつまみ系から、マーガリン&シュガーなどのクリームをはさんだスイーツ系、胚芽入りのヘルシー系まであります。近所のコンビニでバラ売りのものを買って食べてみて、お気に入りを見つけるのもおすすめです。

ちなみに買える場所にある「サリサリストア」とは、お菓子や食品、日用品を売っている小さな売店(下写真)。小銭を手に立ち寄って、フィリピン感に浸ってみてください。

フィリピンの売店「サリサリストア」

 

2 マンゴーボール

マンゴーボール

(写真提供:澤田公伸)

  • 買える場所:スーパー、土産店
  • 値段:1袋18個入り55ペソ(約120円)など
  • お得感                  ★★★★★
  • 配りやすさ             ★★★★★
  • 万人受け度           ★★★☆☆

同僚や友人一人ずつにドライマンゴーを買うのは財力・筋力上キツいけど、マンゴーっぽいお土産を買いたいという方に便利なのが、このソフトキャンディです。個包装されており、プレミアムな飴ちゃんとして配ることができます。マンゴーのみ・マンゴー&パイナップル・マンゴー&タマリンドの3種類があります。

 

3 オタップ(Otap)

オタップ(Otap)

(写真提供:澤田公伸)

  • 買える場所:お土産屋さん、スーパー
  • 値段:10小袋入り80ペソ(約170円)〜8小袋入り125ペソ(約270円)他
  • お得感                  ★★★★★
  • 配りやすさ             ★★★★★
  • 万人受け度           ★★★★☆

セブが本場のOtap(オタップ)。有名なお土産で、源氏パイをかためにしたようなお菓子です。筆者が初めてお土産としてもらった時に、ひとパック(20枚くらい)を一気食いしてしまったくらいにはおいしいです。2枚1組でワックスペーパーやプラスチックで包装されているものが多いですが、Shamrockなど、アルミパックに個包装されているブランドも。観光地ではない土地のスーパーで買うと、油脂が劣化していることがあるので、お土産屋さんで買うのが無難です。ウベ(パープルヤム)など、いろんなフレーバーもありますが、プレーンが間違いなし!

 

4 ポルボロン(Polvoron)

ポルボロン(Polvoron)

(写真提供:澤田公伸)

  • 買える場所:メーカー直営店(モール内含む)、土産店、スーパー、コンビニ
  • 値段:18個入り177ペソ(約380円)他
  • お得感                  ★★★★☆
  • 配りやすさ             ★★★★★
  • 万人受け度           ★★☆☆☆

ポルボロンはスペイン風クッキーです。スペインの植民地支配が333年も続いたフィリピンは、食文化にもスペインの影響がみられます。

とはいえ、フィリピンのポルボロンは、本場スペインの香ばしいものと違ってミルキーな味わい。未熟な米をクリスピーに炒った「ピニピグ」が入ったものなど、フィリピン独自のタイプもあります。

口のなかでホロっとほどけておいしいのですが、喉に詰まりやすいので高齢の方や幼児のいる家庭の方には控えた方がいいでしょう。有名なブランドにはゴルディロックス(Goldilocks)やHouse of Polvoronがあります。

 

5 マモン(Mamon)とベイクト・プト(Baked Puto)

マモン(Mamon)とベイクト・プト(Baked Puto)

(写真提供:澤田公伸)

  • 買える場所:スーパー、コンビニ
  • 値段:8個入り55ペソ(約120円)
  • お得感                  ★★★★☆
  • 配りやすさ             ★★★★★
  • 万人受け度           ★★★★☆

マモンはカップケーキ、プトは米粉を使った蒸しケーキのこと。トラベルガイドにはあまり載っていませんが、好評価のお土産です。筆者は、小ぶりで個包装されているMondeのお得用パックをスーパーでまとめ買いします。おすすめフレーバーは、モカのマモン、Keso(チーズ)とパンダンのベイクト・プト。パンダンは東南アジア・南アジアで料理やスイーツの香り付けに使われる香草で、独特の風味がクセになります。

 

6 ピリナッツ(Pili nuts)

ビリナッツ

(写真提供:澤田公伸)

  • 買える場所:土産店、大きめのスーパー
  • 値段:80グラム入り約80ペソ(約175円)他
  • お得感                  ★★★☆☆
  • 配りやすさ             ★★★☆☆
  • 万人受け度           ★★★☆☆

フィリピンの誇るスーパーフードです。商業的に生産・流通しているのはフィリピンのみというレアなナッツで、ナッツ類の中ではビタミンEやマグネシウムが最も多いと言われています。噛むとオイルがジュワッと出てくるようなシルキーな食感です。フレーバーは塩、チリ&ガーリック、シュガーグレーズドなど。小分けパックのものは販売していないのでばらまきには向きませんが、ヘルシーなお土産ならこれ!

 

7 ココナッツシュガー(ココサップシュガー)

ココナッツシュガー(ココサップシュガー)

(写真提供:澤田公伸)

  • 買える場所:スーパー、土産店
  • 値段:250グラム入り127ペソ(約275円)他
  • お得感                  ★★★★☆
  • 配りやすさ             ★★☆☆☆
  • 万人受け度           ★★★☆☆

海外のお土産で、オーガニックとかヴィーガンとか意識高い系のものをもらうと嬉しくないですか? ココナッツシュガーはそれ系のお土産です。ココナッツの花から樹液を取って煮詰めて作られます。

ブラウンシュガーのような色味で、優しい甘さが特徴。砂糖類としては低GI食品との説があり、何度も樹液が取れるためサステイナブルな甘味料とも言われています。ヨーグルトやシリアルなどにも合い、日常づかいしやすい一品。

 

8 レギュラーコーヒー

レギュラーコーヒー

(写真提供:澤田公伸)

  • 買える場所:スーパー、土産店、フィリピン系カフェチェーン(Bo’s coffee、Figaroなど)他
  • 値段:250g粉200ペソ(約430円)〜400g粉447ペソ(約960円)他
  • お得感                  ★★★☆☆
  • 配りやすさ             ★★★★★(個包装の場合)
  • 万人受け度           ★★★★☆

実はフィリピンのコーヒー栽培の歴史は長く、特にルソン島北部やミンダナオ島の高地では高品質のアラビカ種が採れます。フィリピンのアラビカコーヒーは、苦味や酸味が強すぎず、飲みやすいタイプが多い気がします。

さらに最近は日本のように一杯分ずつ個包装されているものも出てきたので、職場などのお土産にも重宝するはず。コーヒー生産国として有名ではないので、話のネタにもなります。

ローカルブランドはこちらでチェックできます。

https://www.spot.ph/eatdrink/the-latest-eat-drink/70522/10-local-coffee-brands-a00196-20170622-lfrm

筆者が愛飲しているのは、Kickstart coffee(上写真)。パッケージ裏に「長時間のおしゃべりや哲学的議論などの副作用が出ることがあります」と書いてあるのが、いかにもフィリピンです。

 

9 Bean to Bar系チョコレート

Bean to Bar系チョコレート

  • 買える場所:大きめのスーパー、土産店、Bo’s coffee(フィリピン系カフェチェーン)他
  • 値段:45グラム約115ペソ(約250円)〜100グラム約250ペソ(約540円)
  • お得感                  ★★☆☆☆
  • 配りやすさ             ★★☆☆☆(ほとんど板チョコのため)
  • 万人受け度           ★★★★☆

コーヒーと並び、カカオもスペイン時代からフィリピン人に親しまれてきました。老舗喫茶店で飲むチョコラテはびっくりするほどおいしいですし、チョコ味のおかゆ「チャンポラード」など独自のスイーツもあるほど。

最近はフィリピン産チョコレートの国際的な評価が上がっており、目上の方にお土産を買いたい時にも最適です。高カカオのものやフェアトレード製品もあります。特にTheo and Philoというブランド(写真左側)は、塩マンゴー入りなど種類が豊富。パッケージも全種類制覇したくなるおしゃれさです。

 

10 ヒューマン・ネイチャー(Human Nature)のスキンケアコスメ

ヒューマン・ネイチャー(Human Nature)のスキンケアコスメ

  • 買える場所:スーパー、土産店、直営店
  • 値段:石けん1個85ペソ(約183円)他
  • お得感                  ★★★★★(コスメとしては)
  • 配りやすさ             ★★☆☆☆
  • 万人受け度           ★★★★☆

食べ物じゃないですが、「食べられるほど安全な」消耗品ということで大目に見てください。ヒューマン・ネイチャーは高品質・リーズナブル・エシカルなスキンケアブランドで、筆者も愛用しています。米国の認証団体の基準を満たしたサステイナブルかつ動物実験を行わない製品がほとんどで、運営企業のGKIは素材の生産農家への技術支援や貧困層の雇用にも力を入れています。

万人受けするものとしては石けんがイチオシで、香りが強すぎないのも高ポイント。直営店のほか、ロビンソン系かアヤラ系ショッピングモールのスーパーマーケットで入手できます。ドラッグストアには置いてないのでご注意を。

直営店のリストはこちら。

https://humanheartnature.com/buy/where-to-buy

 

以上、ドライマンゴーだけじゃない、フィリピンのおいしいお土産をご紹介しました。

それでもお土産選びに悩んだら、ぜひお店の方や暇そうにしている周りの人に相談してみてください。片言の英語でも臆せず話しかければ、皆さんにこにこして助けてくれるはず。フィリピン人のナチュラルなおもてなしに触れて、絶対にまた来たくなりますよ!

(文・写真(提供元を明記したものを除く) 福田美智子)

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