本日1月26日は「オーストラリア・デイ」。まあ、言ってみれば「建国記念日」みたいなもので、祝日です。で、この日ならではの食べ物というと……はい、「ソーセージシズル(Sausage sizze)」です。
こんにちは。海外書き人クラブ会員、オーストラリア在住の柳沢有紀夫です。
オーストラリアの国民食というと、他に「ミートパイ(meat pie)」も挙げられると思います。「フィッシュアンドチップス(fish and chips)」という人もいるかもしれません。まあ、「3大国民食」という感じですかね。
その中で「ソーセージシズル」がちょっと異質な点があります。それは……。
レストランでは食べられない!
……と書くと「ああ、ファーストフード店で売られているのか」と思われる方も多いかもしれません。ところがこの「ソーセージシズル」、明らかにファーストフードなのに……。
ファーストフード店でも売られていない!
もちろんオーストラリア中のすべての店舗を調べたわけではないので、100パーセントそうだとは言いきれませんが……。
今回はその「幻の国民食 ソーセージシズル」はどこで食べられるかを紹介します。
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ところで「ソーセージシズル」って何?
まずオーストラリアのソーセージについて説明しないといけません。
日本でソーセージというと普通はポークを思い浮かべますが、オーストラリアではビーフが主流(ポークもあります)。また日本のソーセージのように具がぎゅうぎゅうに固まっているのではなく、少し隙間があってハンバーグに近い食感です。
このソーセージをバーベキューコンロで焼いて、サンドウィッチブレッド(サンドウィッチ用の薄切り食パン)にのせただけのシンプルな食べ物が「ソーセージシズル」。「シズル」というのは「ジュージュー焼く」くらいの意味です。
場合によってはこれまたバーベキューコンロで焼いたオニオンスライスを加えます。
味付けなしでそのまま食べてもいいですが、「バーベキューソース」というオーストラリア人が大好きなソースをかける人がほとんどです。「トマトケチャップ」派もいますね。個人的にはトマトケチャップのほうが好きです。
あと「シュレッドチーズ」が用意されていることもたまにあります。
まあ、言ってみれば「ホットドッグブレッドの代わりにサンドウィッチブレッドで食べるホットドッグ」といった感じですね。ただまた個人的な話になりますが、ホットドッグはパンの比率が大きすぎると感じるので、「ソーセージシズル」のほうが優れていると思います。
こんなシンプルな食べ物がなぜファーストフード店でも食べられないのか。これは推測にすぎませんが、まあ、「シンプルすぎる」からな気がします。
では、どこで食べられるのか?
1 各種イベント会場
たとえば「オーストラリア・デイ」を祝うイベント会場とか、クリスマスツリーの点灯式なんかで、無料でふるまわれることが多いです。
ただ、そんなにイベントがしょっちゅうあるわけではないですよね。ということでもっと確実に食べられる場所はというと……。
2 ホームセンターの入り口横
バニングス(Bunnings)というホームセンターの郊外店の入り口横で、よく見かけます。週末の昼は必ず、場合によっては平日でも。これは学校やスポーツクラブの「基金集め(fund raising)」のためです。単に「募金をお願いしま~す」ではなく、相手のおなかも満たすわけですね。
私がよく行くバニングスでは、ガスのバーベキューコンロとテーブルと運動会で使うようなテントを店側でちゃんと用意していて、売る側はソーセージやパンなどを持ってくるだけでOKになっています。
ホームセンター以外では郊外型の電気店の前でも見かけます。
価格はそのときによりけりですが、2~3ドル(約170~255円)くらいでしょうか。
ただ、「それを食べるためにわざわざ郊外に行くなんて……」という方もいると思います。そんなあなたにオススメの場所は……。
3 スーパーで材料を買ってきて自分でつくる
すみません。身もふたもない結論で。
ただこの方法がいちばん確実です。それにただ焼くだけなので、失敗しようもないですし(生焼けとか焦げることはあるにせよ)。
ただ一つ問題は、ソーセージもサンドウィッチブレットでも、まとまった量でしか売っていないことです。
焼くのはフライパンでも可能ですが(かなり油が飛ぶので注意)、やはり公園などのアウトドアで公共コンロが雰囲気があってオススメです。オージーたちもこんな感じでわいわい楽しみます。
ちなみにコンロは、こんなガスのものが多くなりましたが……。
このような木を燃やすコンロも味がありますよね。ちなみに燃やす木は市役所のほうで用意しておいてくれていることが多いです。
それからサービスアパートメント(コンドミニアム)に泊まれば、施設内(外プールのそばなど)に自由に使えるコンロがあることがほとんどだと思います。
ぜひ、無茶苦茶おいしいかといわれると微妙ですが、あるとついつい手が伸びる「ソーセージシズル」。おそらく「最もオージーな食べ物」を、ぜひ楽しんでください。
以上、「オーストラリア・デイ」にちなんだ「ソーセージシズル」の話でした。
【文:海外書き人クラブ 柳沢有紀夫】
(「海外在住ライターを使ってみたい」と思われている方。「海外在住ライターになりたいと思われている方。耳寄りな情報があります。ぜひこのページの下のほうまでご覧ください)
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