以前、インドで「貧困層家庭の女子」のために設立された無償の私立女子校「フィオール・ディ・ロト・スクール・インディア」の活動に関して報告しました。
その際、「学校は寄付金で運営しているため、快適な環境で勉強するための備品まで手が回っておらず、備品購入のご支援を、クラウドファンディングにて呼びかけている」ことを、こちらのページでもアナウンスさせていただいておりました。
今日は、備品購入のご支援のその後に関して、報告いたします。
こんにちは。海外書き人クラブ会員で元インド在住の溝内美菜です。
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備品購入資金をクラウドファンディングによりご支援いただき、達成!
おかげさまで、クラウドファンディングにてご支援を頂きましたことで、プロジェクトを達成し、私が支援金27万4000円分をインドに持参し、現地でインドルピーに両替し、備品購入と設置をしてまいりました。
では何を購入・設置したのか具体的にお知らせいたします。
1 今回の備品購入のメインとなる扇風機を30台設置
最高気温が45度にもなる中、天井にゆっくりまわる古い扇風機しかなく、教室の左右両側の壁に1台ずつ、壁かけ扇風機を設置しました。現地に入ってみてわかったのですが、下級生が廊下に座って給食を食べていて、こちらの廊下にも設置の必要性があり、教室だけでなく、廊下部分にも設置しました。
2 ホワイトボードを10台設置
ホワイトボードは、狭い教室内にチョークの粉が舞い、健康を損ねないという観点で、黒板からの変更を以前から考えておりました。実際に設置した後、先生方が、黒板が老朽化していて、算数の図形や文字などがわかりにくく、その観点からもホワイトボードへの変更は良かったとおっしゃっていました。
3 コンピューター2台、プリンター1台設置
インドではIT化が進んでいるので、コンピュータのスキルは、良いポストへ就職する際の必須となります。貧困層の家庭の子供たちなので、家にコンピュータがあるという子はまず、いません。プリンターも使い方を覚える必要がありますので、同時に購入しました。
4 給食時に座るカーペットなどの購入
カーペットはかなり古くなってきていて、衛生面を考えても、新調できたのはありがたいことでした。
5 縫製ミシン4台購入
この地域では、結婚した後、サリーを着る風習があります。ブラウスやサリーの下にはくペチコートを自分で縫えると縫製代金を支払わなくても良いと同時に、縫製の仕事を得ることも出来、現金収入につながります。そのような文化のバックグラウンドを持っているので、学校で縫製の技術を教えることは大きな力となります。。
6 カーテン設置合計9枚
校庭に面した教室の入り口のカーテンを新調し、今までカーテンがなかった廊下部分に、カーテンを設置しました。
以上を設置してまいりました。
今回、この備品の設置は日本人の皆さまによる支援金にて達成した旨を、この学校の始業式で、私が壇上でのスピーチで皆さまに報告いたしました。その会場には、生徒の母親たちも大勢来ていました。たくさんの母親たちが「普通はお金があったら自分たちのために使うでしょ。それを私たちの子供たちのために使ってくれるなんてありがたい」と感謝の言葉をインド人代表の奥様に言っていたそうなんです。
援助に慣れてしまうと、このような言葉は出てこないと思うんです。特にインドでは、ある人からもらうのは当たり前のように考えている人もけっこういますし。ですので、その中で、母親たちも少しずつ何かを学んで変わっていってくれているんだなと、嬉しくなりました。
わたし自身も、今回、たくさんの気づきと学びを得ることが出来て、クラウドファンディングに挑戦してみてよかったなと思いました。
これからも、インドの女の子たちが、自分の未来は自分で決めることの出来る人生を歩む、少しばかりの手助けを続けていこうと思います。
詳しい終了報告は、こちらでもご覧いただくことが出来ます。
https://readyfor.jp/projects/16643/accomplish_report
【文・写真 溝内美菜】
- 海外在住ライターを使いたい方も、なりたい方も。
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