シアトル、またの名を「エメラルド・シティー」。水と緑に恵まれ、その名の通り翠玉色に輝く美しい都市です。
そんなシアトルで、5ドル前後で買えるおみやげを紹介します。
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豊かな自然のお陰で、おいしい名産品には事欠きません。
たとえば、サーモン、ベリーのジャム、生はちみつ。
それから、ビール、ワイン、コーヒー豆。
ガイドブックを見ると、おすすめのお土産はだいだいこんな感じです。
ただ……。
ジャムもはちみつも、ぜんぶ重たいんですよね。
サーモンやコーヒーは荷物に匂いが移りそうだし、瓶モノは割れるリスクがある。アルコールはだいたい3瓶以上買ったら関税がかかるし。
家族や恋人など、近しい人に買っていくならまだガマンしましょう。でも、ばらまき土産でそんなリスクは冒したくない。
ばらまき土産って、もっと気軽なものじゃないですか。友だちに「そういや旅行してきたよ~」と報告したり、親戚の集まりで話題のタネを提供したり、職場で「次の連休も有給つなげて旅行しますんで」とけん制したりするためのものじゃないですか。
だからこそ、
- 軽い
- 匂わない
- 割れない
- もらっても負担にならない≒消えモノ
- 安い
が重要!
それらを条件に、シアトルのオススメばらまき土産を5つ選んでみました。ぜんぶ5ドル前後。スーパーとか雑貨店とか空港とか、いろんなところで買えます。
申し遅れましたが、わたくしシアトル在住歴2年の小太郎です。これからシアトルに行かれる方の参考になれば何より! それでは参ります。
1 ビーチャーズのチーズクラッカー(1袋3ドルくらい)
いきなりクラッカーかよ、割れるじゃん。と思われるかもしれませんが、店頭のクラッカーもたいてい割れているので心配ご無用です。
ビーチャーズは、ナチュラルチーズの専門店。シアトルのお買い物天国「パイク・ストリート・マーケット」に本店があるのですが、このクラッカーは普通のスーパーでも買えます。
お酒のお伴にぴったりだし、安心素材なので小さい子どもも食べられる。チーズが濃厚でおいしい! 老若男女問わず喜ばれるお土産です。なにより軽い。
2 ターキッシュ・デライト風のお菓子(1箱5ドルくらい)
どういうカテゴリーの商品なのかなかなか説明しづらいんですが、ターキッシュ・デライト(ロクム)のような、フルーツやナッツをコーンスターチで固めたお菓子です。
日本のお菓子でいうと、みすず飴(こんな説明で伝わるのかな……)。
シアトルのあるワシントン州は、クランベリーやブルーベリーなどベリー類の生産量が高く、だから重たいジャムも地元産の良いのが揃ってる訳なんですが、そのベリーの恵みを軽めに凝縮したのがこのお菓子なんでございます。
果実の甘酸っぱさを生かしているので、通常のアメリカンなお菓子のようにこってりとした甘みは無し。甘いものは苦手というわたしの家族にも好評でした。
ひと箱20粒、個包装じゃないのが難点ですね。職場や飲み会で一気に回覧する、というような場合におすすめです。
3 板チョコ(ひとつ3ドルくらい)
シアトルはチョコレート店の激戦区です。オバマ前大統領も愛したという(この形容、他にも色んなものに使われていて辟易ですが)「フランズ」の高級チョコレートから、その名もずばりの「シアトル・チョコレート」。はたまた、卸しはせずにリアル店舗のみで販売する「チョコレート・マン」「チョコラティ」……。その激戦ぶりたるや、歩けばカカオ豆に当たるかのごとし。
その中でばらまき土産に最適なのは、「テオ・チョコレート」でしょうか(上写真)。オーガニック&フェアトレードのカカオ豆70%使用。それなのにひとバー3ドル前後というお得感(スーパーのセールでは、たまに2ドルとかになってます)。
また、フレーバーの豊富さも魅力です。レモン味やルートビア味など、期間限定フレーバーが出るのも楽しい。何種類か買っていって、「好きなの1枚引いてね」とチョコバー・トランプ遊びもできます。
溶けにくいし割れにくい、スーツケースの隙間にスイッと入れて持ち帰ってください。
4 リップクリーム(1本3ドルくらい)
メイク・ケア用品って、人によって好みや体質に合う合わないがあるので、なかなか送りにくくないですか。でも、リップクリームならハードルが低いと思っています。
この「ムーン・バレー」の商品はすべてオーガニック、ほぼ地元産の材料を使用。自然な色と香りが、唇にやさしい。
このブランドに限らず、ワシントン州・お隣オレゴン州産のリップクリームは質の高いものが多いです。ココナッツやオレンジ、ハニーやベリーなどおいしそうな香りばかりで、個人的にはダイエット効果もあるんでは……と睨んでいます。小腹が空いたら、おやつをつまむ代わりにリップを塗るのです!
5 トランプ風刺グッズ(ひとつ2ドルくらい)
最後は送る人を選ぶお土産ですが、トランプ大統領の風刺グッズなんていかがでしょ。
シアトルはリベラルでプログレッシブ(進歩的。こういう言い方を好まない人もいますけど。反対勢は“後進的”だとでもいうのか! って訳です)な都市。シアトル市長も、堂々と「我々はトランプ大統領と闘う」と宣言しているくらいです。
もちろん先の大統領選では、敗れた青色(民主党)が優勢の選挙区でした。今でも「ヒラリー・クリントン応援します」という旗やポスター、または「オバマ大統領が懐かしい」なんてステッカーをよく見かけます。
そういう土地ならではの、アンチ・トランプ・グッズ。写真の品は、缶ケース入りのミントタブレットです。国家の「エンバラスメント(恥)」と「ミント」をかけているんですね。
「THEY’RE YUGE!(すげーなー!)」というのも、トランプ大統領の口癖を揶揄したもの。正しくは「They’re huge!」ですが、彼の言い方だとhが抜けているように聞こえます。「huge」は物の大きさ、量の多さ、物事の偉大さを表す形容詞ですが、彼のようにやたらめったら使うとおバカに聞こえちゃうんです。若者がなんにでも「ヤバいー」って言うみたいな。
彼の帽子に書かれた「MAKE AMERICA HATE AGAIN(アメリカを再び憎しみだらけに)」は、選挙中のキャッチコピー「MAKE AMERICA GREAT AGAIN(アメリカを再び偉大な国に)」のもじり。選挙中から、反対派に使われていたフレーズです。
そして彼のツイッター文面は、このミントにあるようにビッグレター(大文字)が多いのですが、強調するときならまだしも、すべてが大文字だと! 怒鳴っているような叫んでいるような!! 非常に粗野な印象を受けるんです!!! この一文みたいにね!!!!
そういうトランプ大統領をからかうお土産。ミントもパッケージも辛口ですが、洒落のわかる人にどうぞ。
以上、シアトルのばらまき土産5選でした。
どうぞ楽しいご旅行を!
読者「うーん、でも……」
え、なんですか?
読者「なーんか、垢抜けないなぁ。もっとお洒落で配りやすいおみやげないの? 東京ばな奈とか、ご当地キティーちゃんキーホルダーみたいにさぁ!」
ええと、残念ながらそれは叶わぬお望みです。なぜなら、アメリカにはおみやげを贈る習慣が日本ほどないから。「ばらまきみやげ」という文化はさらにない。
強いていえば、クリスマスのストッキング・スタッファーズ(stocking stuffers)がそれでしょうか。靴下に詰め込んで、とにかくカサを増すためのギフト。キャンディーとかヘンテコな筆記用具とか香りキツめのハンドクリームとか、「特にいらないけど、まぁもらっとくか」と思われる確率では、ばらまき土産に近いです。
こまごましていてカラフルなものが多いので、クリスマス前後にアメリカへ行く方はお店の stocking stuffersコーナーをチェックしてみるのも一考です。
それでは今度こそ、よいご旅行を。行ってらっしゃい!
【文・写真 小太郎】
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Tony’s Coffeeは美味しいですよ! よそだと結構高いけど、ターゲットだと$5.99だったかな? 半分くらいの値段で買えます。
海外書き人クラブお世話係の柳沢です。コメントありがとうございます。
私が住むオーストラリアでもターゲットは総合スーパーとして人気で、安いです。