【海外在住ライター直伝】「ヘビ料理を食べますか?」世界24ヵ国で訊きました

ヘビ使い

突然ですが、あなたは「ヘビ」を食べたことがありますか?

こんにちは。海外書き人クラブお世話係の柳沢有紀夫です。世界各国で「ヘビ」が食べられているか、会員たちとともに調査してみました。

 

「馬肉」「犬肉」「ウサギ肉」「カエル」と続いたこのシリーズ。いよいよテーマは「ヘビ」の登場です。

スポンサーリンク



「マムシ酒」や「ハブ酒」は飲んだことがあるという人も多いでしょうが、ヘビを食べたことがある人は日本には少ないような気がします。でも世界では?

というわけで世界各国に在住(「元在住」も含め)するライターに訊いてみました!

「あなたの住む(住んでいた国)ではヘビを食べますか?

回答は24の国と地域から来ました。あなたは「食べる国」「食べない国」、どちらが多数派だと思いますか?

 

※最初にお断りしておきますが、その国全土にわたって調査したわけでも、法律的な可否を調べたわけでもなく、あくまでも現地在住者が一生活者の視線で、身の回りの状況を伝えるものです。つまり「食べない」と答えた国でも、必ずしも「食べる人は絶対に一人もいない」というわけではありません。

今回はショッキングな画像はないので、安心してご覧ください。

 

ヘビを「食べる」国と地域

ヘビのイラスト

【アジア】

  • 中国 (回答者 上沢聡子)
  • 香港 (回答者 菅原悠)
  • インドネシア (回答者 さいとうかずみ(元在住))「ヘビを食べます。コブラも食べるらしいです」
  • カンボジア (回答者 森純(長期滞在中)
  • タイ (回答者 森純(元在住))
  • マレーシア (回答者 森純)

【北中南米】

  • グアテマラ (回答者 草野あずき)「あまり一般的ではありませんが、食べます」

 

ヘビを「食べない」を国と地域

 

【アジア】

  • モルディブ (回答者 重谷泰奈)

【ヨーロッパ】

  • オーストリア (回答者 ひょろ・御影実 / 元在住 バレンタ愛)
  • スイス (回答者 小島瑞生)
  • スウェーデン (回答者 中妻美奈子)
  • スペイン (回答者 田川敬子)
  • トルクメニスタン (回答者 ギュルソユ慈)
  • ハンガリー (回答者 鈴木文恵)
  • ポーランド (回答者 ソルネク流 由樹)
  • ルーマニア (回答者 石川寛久)

【北中南米】

  • アメリカ(回答者 ルイジアナ州在住 賀茂美則/カリフォルニア州在住 前田えりか)「ただ、ネイティブアメリカンは食生活が全く違うので、定かではありません」(賀茂美則) 「ベトナム料理店でヘビ料理を出すところがあるそうですが……」(前田えりか)
  • カナダ(回答者 バレンタ愛)
  • パラグアイ (回答者 かどまどか)
  • ブラジル (回答者 マンゲイラ靖子)
  • ペルー (回答者 原田慶子)「アマゾンの奥地には食べる部族がいるかもしれませんが……一般的ではないです」

【アフリカ】

  • モロッコ (回答者 宮本薫(元在住))

【オセアニア・南洋】

  • オーストラリア (回答者 柳沢有紀夫)
  • グアム (回答者 陣内真佐子)

 

「食べる派」対「食べない派」7対17。ヘビは意外と不人気でした。

意外と言えば「ウサギ」や「カエル」と違い、「ヘビ」は見事に地域でわかれて、「食べる派」はアジアがほとんどですね。今回の調査ではアフリカからの回答が皆無だったので、そこだけは不明ですが。

「ヘビ食」がアジアに集中する理由は不明ですが、もしかしたらヨーロッパとか比較的寒い気候が長いところには、大きくて「食べ出」がある種類が少ないからかもしれないからかもしれませんね。世界最大級とされるアメニシキヘビとオオアナコンダは、それぞれ「インドから東南アジア」と「南米アマゾン川流域周辺」といずれも「熱帯」に分布しています。

動物は同じ種でも極地に行くほど巨大化するという「ベルクマンの法則」とは逆ですが、あれは「恒温動物」限定だそうです。ヘビやトカゲのような「変温動物」は低緯度の熱帯のほうが大きいので、「逆ベルクマンの法則」ということもあるようです。

または「宗教上の理由」かも。または単に「見た目」の問題?

まあ、それはいいとして。

ではその「ヘビ」、いったいどうやって食べられているのでしょうか? 「食べる国」の在住ライターたちから回答をもらいました。

 

各国の「ヘビの主な調理法」

ヘビのイラスト

【スープ系】

広東料理の食材にヘビを使うことがあります。

主に食べられているのは蛇羹(セイガン)というトロッとしたスープで、専門店がいくつかあります。滋養強壮のために食べる人が多いです。

(香港在住ライター 菅原悠)

ううっ、「専門店」ですか。さすがは「食は広州にあり」ですね。

「滋養強壮」ってところが、やはり「マムシ酒」「ハブ酒」と通じるものがありますね。

 

華人(中華系の人々)には漢方薬としても定着していて、スープなどにするようです。食べた人によると「体が熱くなり、気がみなぎるようだった」そう。

(マレーシア在住ライター 森純)

「体が熱くなり、気がみなぎるようだった」ということは、やはり「滋養強壮」にいいのかな?

 

【かば焼き系】

田んぼや用水路で捕まえてきたものを食べるそう。

串に刺し、たれをつけて炭火でバーベキューのように焼いたりします。

どうもこの間、市場で見かけた、うねうねとした長いものがそれらしいのですが、そのときは蛇だと気がつきませんでした。皮がむいてあったものですから。

(カンボジア長期滞在中ライター 森純)

ウナギの代用として流行りそう……でもないですね。

 

【唐揚げや炒め物】

唐揚げ、辛い炒めものなどにして食べます。

(タイ在住ライター(元) 森純)

 

【スープ、唐揚げ、炒め物、スナック】

ヘビはレストランのメニューにもあります。食べ方はスープや唐揚げ、炒め物などです。鶏と同じような感覚でしょうか。食感も鶏みたい、と聞いたことがあります。

干してガリガリするめのようにかじるという話もききます。

広東省は蛇食のメッカらしいです。薬膳的な意味もあり人気です。

(中国在住ライター(広州) 上沢聡子)

「ウナギ」も骨を乾燥させてせんべいにしますから、そういう食べ方もあるかもしれませんね。

 

以上、「ヘビのレシピ集」でした。

私は同じ爬虫類の「ワニ」の肉を食べたことがあるのですが、やはり「鶏肉」に似たたんぱくな味わいでした。そう考えるとヘビも様々な調理法に合いそうですね。

でも「カエル」同様、食指はまったく動きません。

今回は「世界でヘビが食べられているか」の調査でした。

ちなみにヘビ料理にはどんなものがあるのか実際にご覧になりたい方は、「ヘビ料理」「蛇料理」などで画像検索をされるとあれこれ出てきますが……オススメはしません。

 

【関連記事】

※下記は「ウサギ肉」「カエル肉」に関する「閲覧注意画像」を集めたものです。ご注意ください。

(文 柳沢有紀夫)

 

スポンサーリンク




スポンサーリンク







にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村

海外書き人クラブにお任せください!

「海外書き人クラブ」は2000年に設立された海外在住日本人ライター・カメラマン・コーディネーター・翻訳者の集団です。2020年現在100ヵ国300名以上の会員が在籍中。日本国内のライターやカメラマンの手配も可能です。

【新聞社・出版社】では、朝日新聞社様・時事通信社・KADOKAWA様・小学館様・集英社様など

【広告会社・マーケティング会社】では、博報堂様・電通パブリックリレーションズ様・ぐるなび様など

業界の最大手や有名企業の皆様とも直接取引。経験と実績があります。

また新規会員も随時募集しています(入会金・年会費無料)。

海外情報をお求めの方、ぜひこちらをご覧ください。

海外書き人クラブの詳細はこちら!

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*