ウェールズ最大の市場に行ってみた

はじめまして。ウェールズ在住約2年(英国通算14年)の海外書き人クラブ会員のRYOです。

今回はウェールズで最大のマーケットと言われる「スウォンジー・マーケット」で私的に印象に残ったお勧めの面白い食べ物を紹介したいと思います。

その前に「ウェールズなんて国、あったかなあ?」と思われる方もいるかもしれないですね。じつはウェールズはイングランド、スコットランド、北アイルランドなどともに「英国(イギリス)」という連合王国を形成する国の一つです。ラグビーやサッカーでは独立した協会が設立されているので、ご存じのファンも多いかもしれませんね。

 

スウォンジー・マーケットとは?

スウォンジーマーケット入り口

そして今回紹介する「スウォンジー・マーケット」は、ウェールズ内で二番目に大きな都市であるスオンジーの中心部にあります。1106年頃にノルマン人によって設立されたのをきっかけにクラフト工芸品、農産物、作物や家畜などの取引が発展していったようです。ウェールズ首都カーディフにある「カーディフ・マーケット」は、18世紀頃に始まっていますので、ウェールズでは最古であるとも言えます。

スペース的にはイングランドで最大と言われる「リーズ・マーケット」よりは小さいですがウェールズでは最大でしょう。このスウォンジー・マーケットに遠方から1~2時間もかけてわざわざ車や電車で訪れる人もいるようです。

写真はマーケットの入口になります。最初に来た頃は入口が分かりづらく普通に通り過ぎていました。

 

激うまウェーリッシュケーキ

ウェーリッシュケーキ

まずウェールズ定番の小さなパンケーキ「ウェーリッシュケーキ」の紹介です。「ウェーリッシュ」とはつまり「ウェールズ風」という意味。しっとりした触感が味わい深い可愛らしいお菓子です。バターや、レーズン、チョコレートやジャムなどがトッピングされていたりします。

マーケットの中心にあるお店で購入すると目の前で温ためてくれ、ホクホクのウェーリッシュケーキが食べられます。しかも一個につき36ペンス(約60円)と安く気軽に食べられます。

ウェーリッシュケーキ

伝統的にウェーリッシュケーキは鉄板の上で焼くようです。ウェーリッシュケーキの正式な名前はウェールズ語でpice ar y maen。英語にするとCake on the Stoneという意味です。

 

ウェールズのキャビア?!

ラバーブレッド

次に紹介するのは、ウェールズ特有の「ラバーブレッド(Laverbread)」と言われる岩海苔です。これは「ウェールズ人のキャビア」とも言われています。

ウェールズの西海岸周辺で食されるようになり、何世紀にも渡って常備食として食べられているビタミン、ミネラル鉄分など栄養たっぷりのペースト状の海苔です。

日本にある岩海苔と似ていますが、味は日本のように甘くはありません。優しい塩味で自然のままの味を楽しむ感じです。そのまま食べるか、パンに付けたりしますが、日本人なら醬油でもかけて納豆ご飯と一緒に食べたくなる?!かもしれません。

見た目には食欲はそそりませんが、一度口に入れるとやみつきなります。マーケットでは写真のような小さなカップに入れられて販売されています。

ラバーブレッド

上の写真のようにカフェで提供されるウェールズ風の朝食にも、必ずと言っていいほど添えられています。

ちなみにその隣にあるシジミのような貝は、コックル(Coocles)と言ってこちらもウェールズ特有のもので美味です。こちらもウェールズの西海岸周辺で採取されているようです。どうりでイングランドではあまり見られず、このマーケットで新鮮なコックルをゲットできるわけです。日本のように生では売っておらず、すでに茹でたモノが主に店頭に出されています。

 

海産物が新鮮でダイナミック

ウェールズの海産物

その他の海産物、特に北ウェールズのコンウィ産ムール貝はかなりおススメです。大手スーパーマーケットで同じものを売っていたりしますが、やはり市場の方が新鮮なようです。

購入の際に注意したい点(特にお腹が弱い人)は賞味期限。生もの、特に貝は確認した方が良いかもしれません。購入した当日中に食べて下さいと言われたモノは古いとみて良いでしょう。

さらに、鮭、エビ、イカやシーバス(スズキ)など、日本よりもかなり大きく値段もそれなりに高いですですが美味しいです。毎週火曜日(2022年時点)に新しい仕入れがあるようですので、新鮮な魚を求めている方はこの日に行くのをお勧めします。

 

その他色々

土産物店

海産物以外にも新鮮なウェールズ産の肉、野菜、チーズ、パン、蜂蜜、塩そして衣類や小物など、生活に必要なものの殆どが売られています。鶏肉はオーガニックの鶏肉を丸ごと売っていたりしますが、調理に慣れていないと大変かもしれません。

タイ料理、メキシコ料理、日本食等のお店などもあります。

 

休憩場とトイレ

スウォンジー・マーケット

最近になってやっと?!カフェ風なテーブルと椅子があるスペースが作られました。こちらでは、ゆっくり購入したものを食べられるエリアになります。ここから少し離れたところに数は少ないですが、綺麗で大きなスペースの安心なトイレがあります。

以上、私的なチョイスでウェールズ最大のスウォンジー・マーケットにある面白い珍しいモノを紹介しました。

 

ウェールズと言えば、赤いドラゴン、ケルト文化、大自然、ラグビーなどでも有名。イングランドと比べると建物が地味で素朴な感じです。

どこまでも続くなだらかな山のような丘、そして時々川や小さな滝、炭鉱跡をよく見るような気もします。

ウェールズ人はイングランド人に比べて大人しく親切な人が多いとは噂で聞いていましたが、確かに私の隣人はすごく親切な人達ですし、道端で出会う人も人当たりは良い方だと思います。

(文・写真 RYO)

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