登山初心者も日帰りで縦走が楽しめると大人気の「奥高尾縦走ルート」(高尾山・陣馬山縦走ルート)。「陣馬山から入るルート(東行き)」と「高尾山から入るルート(西行き)」は、どう違うのか? どちらがオススメか?
今回は両者のメリット・デメリットを徹底解説します!
こんにちは。海外書き人クラブ会員のユッキーです。
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同じ東京近郊の人気の縦走である「丹沢表尾根」の場合、「ヤビツ峠バス停→二の塔→三の塔→塔ノ岳→大倉尾根(通称「バカ尾根」)経由→大倉バス停」ルートの一択ですよね。理由は……。
- ヤビツ峠バス停のほうが大倉バス停よりも標高が高いからラク
- 大倉バス停からはバスが頻繁に出ているのに対して、ヤビツ峠バス停は極端に少なく、しかも終バスが早い(平日は15:51、土日は16:16発)ので時間との闘いになる
- 大倉尾根(通称「バカ尾根」)は眺望もなくなんの愉しみもないから、長時間かける登りよりも下りに利用すべき
などなど、逆ルートを選択するべき理由が何一つありません。
一方「陣馬山→高尾山」と「高尾山→陣馬山」では、どちらがいいのか定説がありません。というわけで、今回は両者のメリット・デメリットを挙げて、どちらがいいか検証してみたいと思います。
1 「陣馬山→高尾山」(東行きルート)
実際のルートの様子は【高尾山・陣馬山縦走(奥高尾縦走)登山➀ 西からルート徹底解説】の記事をご覧ください。
【メリット】
○登りが少なくてラク
○下りが多いので、歩行時間が短い
○最後ににぎやかな高尾山でフィナーレ(薬王院やその周辺の土産物屋など)
○紅葉も高尾山周辺がいちばん鮮やか
○高尾山口駅付近にも土産物屋が飲食店、さらには温泉などもある
○リフトやケーブルカーで下山可能。その眺めもなかなか良く、高尾山口駅に着く最後の最後まで楽しめる
○到着時間によるが、高尾山頂から「ダイヤモンド富士」を拝んでからも、陣馬山よりも安全に下山できる
【デメリット】
×風景のハイライトである陣馬山に最初に登る。このルートの楽しみの一つが富士山を見ることなのに、陣馬山以降どんどん遠ざかっていく
2 「高尾山→陣馬山」(西行きルート)
実際のルートの様子は【高尾山・陣馬山縦走(奥高尾縦走)登山② 東からルート徹底解説】をご覧ください。
【メリット】
○徐々に富士山に近づき、最後の陣馬山でクライマックスを迎える
○始発のケーブルカーが到着するよりも前の早朝に着くようにすると、意外なほど人が少ない静かな高尾山頂の風情が楽しめる(ただし店は開いていない)
【デメリット】
×登りが多くて、歩行時間が長い
×陣馬山からの下りが退屈。祭りのあとの静けさというか、敗戦処理感がハンパない
×陣馬高原下バス停からのバス便が少ない(1時間に1本)
※ちなみに「高尾山→陣馬山」ルートのデメリットの一つとして、「陣馬山に着くころには日が高くなっていて、順光が当たらないので富士山がそれほどきれいではない」と想像していたのですが、そんなこともなかったです。
3 結論
こう並べてみると、メリットとデメリットの数からして一見「陣馬山→高尾山」(東行きルート)の圧勝に見えますが、じつはそうでもなく……。
混んでいる時期の高尾山の山頂とか、薬王院やケーブルカー乗り場までの人の多さとか、ケーブルカーやリフトの待ち時間とか(徒歩にしたほうが早い場合もある)が苦手という方もいると思います。
というわけで……。
純粋に登山だけを楽しみたいなら、早朝の静かな高尾山から始まり、360度の眺望の陣馬山でフィナーレを迎える西向きルートも捨てがたいです。逆に登山以外のあれこれも含めたいなら東向きルートがいいと思います。
というか、ぜひ両方楽しんでみてください。ではどちらを先にするべきかというと……行程的にラクな「陣馬山→高尾山」(東行きルート)がいいかもしれませんね。
以上、「高尾山・陣馬山縦走(奥高尾縦走)登山③ 両ルートを徹底比較」でした。
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【文・ユッキー】
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