丹沢山系の東端に位置する大山。頂上に阿夫利神社がある信仰の山としても有名で、登山しながらお参りもできます。でも楽しみはそれだけではありません。まさに「山盛り」なんです。
こんにちは。海外書き人クラブ会員のユッキーです。
大山の頂上からの展望は360度というわけではなく180度程度。しかも富士山側ではなく東京や横浜方面しか眺められません。でも、ここに一回来るだけでいろいろなことが楽しめます。いわば「登山という名のテーマパーク」です!
その楽しみを一つずつお知らせしていきましょう。
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1 まずはもちろん登山。オススメはヤビツ峠からの裏通りルート!
大山登山の最も一般的なルートは、小田急線の伊勢原駅からバスに乗り、終点の大山ケーブルのバス停で降りて、ケーブルカーを利用するというもの。「大山 登山」で検索していただくと、だいたいそれが出てきます。
もちろんそれでもいいのですが、個人的には小田急線の秦野駅で降りて、バスで蓑毛かヤビツ峠まで行き、そこから大山山頂を目指すルートをオススメします(蓑毛からヤビツ峠経由で山頂までは約2時20分、ヤビツ峠から山頂までは約1時間20分)。こちらのほうが、見晴らしもいいし、登山道も変化に富んでいます。
今回は蓑毛→ヤビツ峠→山頂ルートをとりました。
いきなりこんな看板でビビりますが……。
ちなみに大山を含む丹沢山系では、鹿はかなりの確率で見ることができます。じつはこれとは別の日に同じルートで大山に登って、その帰りに3メートルの至近距離から鹿の写真を大量に撮影したのですが……戻ってきて確認したら「SDカードのデータがどうのこうの」という表示が出て、泣く泣く初期化しました。まあ、そんなことはどうでもよく。
個人的にはこういう吊り橋は、テンションがあがります。ただただ登るだけの登山道よりもずっと楽しいです。
2 山頂の「本社」と麓側の「下社」の両方の参拝が楽しめる!
そして山頂です。先ほど書いた通り山頂からの眺めは東京方面の平野部を眺める感じで、他の山の尾根筋も観られないので、絶景感はあまりないです。そもそも「絶景感」という言葉自体ないですね。……………………月桂冠? ボソッとつぶやいてみました。
でもここの山頂には大山阿夫利(あふり)神社本社と売店および食事処(平日は閉まっていることも多いですが)があります。
「山頂に神社がある」というのは、日本人にしたらそうは珍しくないかもしれませんが、「売店や食事処」まではそう多くはないかもしれません。外国人にしてみたら不思議な体験でしょうね。
さて、この山頂をあとにして「下社方面」にガンガンと山を下ると……。
頂上にあった大山阿夫利神社の下社に到着します。こらちのほうがずっと立派ですが、あくまでも本社は山頂のほう。
あと、高度がずっと下にあるので山頂は曇っていても、この下社では青空が広がるということもままあるようで、私も経験したことがあります。なんだかうれしいような悲しいような体験ですが……。
3 名水と御神酒が飲める!
さて、この阿夫利神社下社の楽しみの一つが、ここ。阿夫利神社の公式サイトには「地下道」とありますが、地下に潜っていく感じではありません。
この洞窟のようなところに入っていくと……。
名水とお神酒をいただけますので、ぜひ。御神酒のほうは一杯50円の代金を払うこと、お忘れなく。
4 ケーブルカーにも乗れる!
この大山阿夫利神社の下社の階段を下ると、左側に売店があり、そこを右奥に入っていくと、「大山ケーブルカー」の駅になります。
このケーブルカーを利用してもいいですが、もちろん歩いて降りることもできます。登山道は「男坂」と「女坂」の二つがあり、名前からして女坂のほうが緩やかなのかなあと想像すると思いますが、どちらもほぼずっと階段みたいな状態で、登るのもしんどいし、疲れたときに下るのも結構注意が必要です。転んだら奈落の底です。
いずれの坂も大山ケーブルカーの山麓側の駅のところ合流します。
5 参道の土産物屋さんが楽しい!
ケーブルカーの山麓駅から先は、こんな感じのお土産物屋さんや食事処が連なる参道。丹沢は水がきれいだからか、豆腐が名物みたいですね。
6 温泉も楽しめる!
さて、その参道商店街にも「お風呂に入れます」という看板がある旅館などがいくつかあるので、そこで汗を流すのも手かもしれません。
ただバスに乗って小田急線の伊勢原駅まで出て、小田原方面に2駅進んだ東海大学前駅で降りて徒歩5分のところにある「秦野天然温泉さざんか」がオススメです。
その名の通り「天然温泉」。泉質は「ナトリウム・カルシウム・塩化物泉・アルカリ性・低張性温泉」とのことで、無色透明です。が……じつはここには広大な露天風呂があり、晴れていれば丹沢の山々が見渡せるんです!
ただ以前行ったときには、J-POPのBGMがすさまじい音量で流されていて風情もなにもあったもんじゃなく……。「すみませんが……」と丁重にお願いして、ボリュームを少し下げてもらったことがあります。
あと冬の露天風呂はちょっとぬるめかもしれません。
7 「丹沢・大山フリーパス」がおトク
これは「楽しみ」と言えるか微妙ですが……。まあ、おトクなのも嬉しいことなので「楽しみ」としました。
小田急線で丹沢方面に行くときは、往復乗車に、神奈川中央交通のバスの乗車代、そして大山ケーブル(Aきっぷのみ)がついた「丹沢・大山フリーパス」がおすすめです。
新宿からだと、大山ケーブルカーに往復乗れる「Aきっぷ」が2,470円、乗れない「Bきっぷ」が1,530円。電車で往復するだけだと割高ですが、駅から丹沢・大山までバスで行き来するのであれば、断然おトクです。
以上、丹沢・大山の7つの楽しみでした。
【文・ユッキー】
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