みなさん、「黒湯」はご存知ですか? はい、「コーヒーのようなまっ黒いお湯の温泉」です。そんな黒湯の温泉、しかも低料金で入れる銭湯が東京の中心部に近い浅草にあるんです! その名は「蛇骨湯(じゃこつゆ)」。今回はその魅力をレポートします。
こんにちは。海外書き人クラブ会員のユッキーです。
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※注 ここで紹介する「蛇骨湯」は2019年5月31日に惜しまれながらも閉店しました。
この「世界のコトなら」でも東京で黒湯が楽しめる銭湯は紹介してきましたが、そのほとんどが大田区・品川区・目黒区の城南地区の東急線池上線・大井町線・目黒線または京急線沿線に集中しています。で、その沿線に住んでいる方や、蒲田・品川・五反田あたりで宿泊する方なら便利なのですが、そうでないとまわりに観光施設などがあまりないので「わざわざ足を運ぶのもなあ」という立地といえるかもしれません。
でも今回紹介する「蛇骨湯」はなんと浅草にあります! 銀座線・つくばエクスプレス・都営浅草線・東武伊勢崎線各線の駅から5分以内の好立地! 雷門で有名な浅草寺はもちろん東京スカイツリーや上野の美術館・博物館・動物園、そして秋葉原からも近いですから、東京にいらした地方在住の方や外国人の方も手軽に楽しめると思います。
ではその魅力をお伝えてしましょう。
1 「黒湯」の温泉である
はい、まずはこれです。にごり湯の温泉というと白濁系か茶褐色系(「黄金の湯」とか名づけられますが)が多いですが、ここは真っ黒です。
色の濃さは城南地区のいくつかの黒湯より若干低めな気がしますが、それでもまるでコーヒーに浸かっているような不思議な気分になります。
そして「蛇骨湯」ならではのすごいところがあります。それは露天風呂の横にある水風呂も黒湯という点! 源泉温度が18度と低めだからかもしれませんが、「せっかくカラダについた温泉成分を水風呂で流すのもなあ」と嘆くこともありません。
2 立地がいい
先ほど書いたとおり、なんといっても浅草。観光地にも近いです。しかもも駅のそば! 近くの駅からの所要時間は下記の通りです。
- 銀座線田原町駅から徒歩3分
- つくばエクスプレス浅草駅から徒歩3分
- 都営浅草線から徒歩5分
- 東武伊勢崎線から徒歩5分
住所は東京都台東区浅草1-11-11。国際通りに雷門通りがぶつかる「雷門1丁目交差点」からすぐなのですが、車両は通行できない非常に奥まった路地にあるので、下記のGoogleマップなどでよく確認しながら向かってください。
3 半露天風呂がある
はい、半露天風呂があるのも魅力です。武蔵小山温泉清水湯のように上空が空いているタイプでも、戸越銀座温泉のように横から空が見えるタイプでもないですが、風が通ります。岩の間から水が流れ落ちて、鯉が泳ぐ小さな庭園があります。
4 銭湯料金で入れる
つまり2018年7月現在、460円。気軽に楽しめますね。
5 無料のリンスインシャンプーとボディーソープが備え付けられている
いや、ケチで言っているわけではありません。よくある「手ぶらセット」の「個包装のリンスインシャンプーやボディーソープ」は、パッケージを捨てるんでエコロジーの精神に反していると思うんですよね、私。「石鹸」の場合もぬるぬるのものを持って帰るのもむずかしいので、結局ほんの少し使っただけで捨てちゃうし……。
ちなみに「蛇骨湯」にも「手ぶらセット」はあり、内容は「タオル&カミソリ&歯ブラシ&手提げ袋」で140円とのこと。…………。ぜひタオルだけの「手ぶらセット」も用意していただきたいところです。
6 洗い場・脱衣所ともに清潔
江戸時代から続くそうですが、最近改装したようで、どこも清潔。このあたりも気持ちがいいです。
ちなみに上記の写真は、フロント前の待合室。清潔な雰囲気を感じ取っていただけると思います。
番外編 少しだけ残念なところを2点だけ挙げると……
いい点ばかり挙げているとただの「御用記事」になってしまうので、公正を期して「気になる点」をあえて挙げてみます。
a)露天部分にある休憩椅子がいわゆる「丸椅子」
木の椅子だと風情があっていいのですが、そこまで贅沢はいいません。ただ丸椅子だと後ろにもたれかかれない。アウトドアリビングなどで使うプラスティック製のものでもいいので背もたれがあるとよりリラックスできる気がします。
b)テレビの音声がうるさい
脱衣所にあるテレビが水風呂から見えるようになっているのはいいんです。私はテレビがなくてもいいですが、夕方の情報番組を観ながら入るのもオツなものですね。
ただし音声を露天風呂でも聞けるようにスピーカーから流しているのはどうかなあと思います。お客様サービスという意図なのだと思いますが、これだけで風情がなくなります。スポーツなどを除き、最近のテレビ番組はたいていスーパーインポーズが挿入されますから、音がなくても内容はだいたいわかります。「静かに風呂を楽しむ自由」も確保してほしいなと思いました。
最後に気になる点を2つ挙げましたが、まあどちらも「強いて言うなら」というレベルです(特に「丸椅子」は自分でもイチャモンに近い気がしないでもない……)。
東京在住の方も、地方から東京にいらした方も、海外居住者や外国人旅行客の方も、ぜひ一度東京の中心部近くで「黒湯銭湯」を満喫してください!
- 蛇骨湯公式サイト http://www.jakotsuyu.co.jp/
- 東京都台東区浅草1-11-11
※注 ここで紹介した「蛇骨湯」は2019年5月31日に惜しまれながらも閉店しました。
※東京の「黒湯」銭湯がらみでは下記の記事もオススメです!
「黒湯」って何? 東急線沿線のおすすめ銭湯ベスト4【ニッポン見聞録1】
【文・写真 ユッキー】
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