東京都大田区にすごい銭湯を見つけました。黒湯温泉・人工炭酸泉・無料サウナの3拍子。さらにシャンプー&リンスとボディウォッシュも無料で、風呂場も脱衣所も清潔で、フロントでは懐かしの駄菓子も販売。最寄駅からは徒歩14分とちょっと遠いのですが、至れり尽くせりの名銭湯。……と言いたいところなのですが、ちょっと残念な点が一つ。
こんにちは。海外書き人クラブの「銭湯員」こと、ユッキーです。
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今回紹介するのは東京都大田区にある「久が原湯」。場所はここです。
最寄り駅は都営浅草線「西馬込」駅から徒歩14分/東急池上線「池上」駅から徒歩15分です。はい、それなりの距離ですね。東急東横線「田園調布」駅よりバスで「安詳寺」停留所下車徒歩1分らしいですが、地元の人以外にはバスはハードルが高いですよね。
「ああ、そこが残念なのね」という声も聞こえそうですが、いえいえ、銭湯の前の散歩も湯上りのそぞろ歩きもいいものです。私も「久が原湯」からの帰り道、こんなものを見つけました!
ブラックホール並みの吸引力で吸い込まれそうになったのですが、このあと飲み会の約束があったので泣く泣く諦めました。今度「久が原湯」に行くときは、絶対ここも訪問したいと思います。
はい、そうなんです。ふたたび訪れる気満々です。「久が原湯」はそれほどいい温泉銭湯なんです。
というわけで、まずは「久が原湯」の魅力を挙げてみましょう。
1 黒湯温泉がある
コーヒー色の黒湯。大田区あたりの銭湯には多いですね。
しかもここ、黒湯だけで「ぬる湯」と「熱めの湯」、二つの浴槽があるんです! 「熱めの湯」のほうは「ダチョウ俱楽部かよっ!」とツッコミを入れたくなるほどチャレンジングな温度設定ですが……。
「黒湯って何」という方は下記の記事をご覧になってみてください。
「黒湯」って何? 東急線沿線のおすすめ銭湯ベスト4【ニッポン見聞録1】
2 人工炭酸泉がある
血行促進にいいと言われる「人工炭酸泉」もあります! 「黒湯」と「人工炭酸泉」の両方がある銭湯は、じつは私、初めてでした。
ただもう少し温度を下げてくれるとうれしいかな。肌寒いくらいの「超ぬる湯」に。空いていれば30分どころか1時間くらいダラダラと入っていたいですからね、人工炭酸泉には。
3 スチームサウナが無料
私個人はあまり利用しないのですが、サウニストのみなさんにとってサウナが無料なのはポイントが高いですよね。ちなみに無料なのは「スチーム式」。もう一つある「遠赤外線式」のほうは200円かかります。
4 銭湯料金で入れる
つまり2018年7月現在、460円です。
5 無料のリンスインシャンプーとボディーソープが備え付けられている
これは「蛇骨湯」の記事でも書きましたが、ケチで言っているわけではありません。よくある「手ぶらセット」の個包装はエコロジーの精神に反していると思うからです。
ちなみに「久が原湯」の女湯には「メイク落とし用の洗顔フォーム」まであるようです。まさに至れり尽くせり。
6 洗い場・脱衣所ともに清潔
これも大切なポイントでしょう。ちなみに写真はフロントの前の「ロビー」です。脱衣所から先は勝手に写真を撮れないので。
7 天井が高くて湯気がこもっていない
個人的な意見ですが、洗い場が湯気で軽いサウナ状態になっているところよりも、カラッとドライな感じのところのほうが気持ちよく感じられます。これは本当に個人の好き嫌いなのかもしれません。
あっ、今気づいた。私の露天風呂好きはこれも一つの理由かもしれません。
「久が原湯」は天井が非常に高くて、非常にカラッとしています。これも高評価したいところです。
8 アイスや駄菓子も売っている
飲み物だけでなく、アイスや駄菓子も売っています。「お客さんを楽しませよう」という感じがすごく伝わってきます。
番外編 残念なのは「露天風呂」の表示がある点
と、非の打ち所がなさそうな「久が原湯」なのですが……ひとつだけ残念な点を挙げておきます。
東京都公衆浴場業生活衛生同業組合が運営する「東京銭湯マップ(http://www.1010.or.jp/map/)」というサイトがあります。「エリア」のほか「温泉」「炭酸泉」「露天風呂」「サウナ」「混浴」などの条件を打ちこむと、それにマッチした銭湯が表示されるというスグレモノです(たぶんご理解いただけていると思いますが「混浴」は冗談です、念のため)。
さらに各銭湯の紹介も内部の写真つきで詳しく載っています。まあ、組合のサイトなので記事内容は「御用記事」というか「広告」。マイナス面はまったく書かれていませんが参考にはなるでしょう。
仮に事実通りであれば!
そうなんです。普段は甘噛みすらしない「狂犬要素ゼロ」の私が今回噛みついているのは、この「東京銭湯マップ」に事実とは違う点があるからです。
2018年5月某日。「まさかこんなにいい条件の銭湯ないだろうなあ」と「大田区、温泉、炭酸泉、露天風呂」と入力して検索すると、あったのです! それが「久が原湯」でした(2018年8月上旬現在も同じように標示されること確認済み)。
「すげえ。温泉と炭酸泉のダブルパンチだけでなく露天風呂まであるのかっ!」と喜び勇んで出かけたのは言うまでもありません。ところが……「露天風呂」と言えるものは見当たりません。
大浴場の奥にドアがあり、「おおっ、この向こうが露天風呂か」と思って有頂天で入ったら……天井はあるし壁もあるし窓は普通の大きさの単なる「内風呂」だったのです。
で、帰りにフロントで恐るおそる「あのー、露天風呂があるって見てきたんですけど……大浴場の奥にあるドアの向こう側のあれですか?」と訊いたところ「そうです」というまさかのお答え。…………。
いやいやいや。せっかく「黒湯で人工炭酸泉も無料サウナもあって清潔で快適」という素晴らしい銭湯なのだから、あれを「露天風呂」と言い張るのはやめたほうがいいのでは……。そんなことで釣らなくても、お客さんはたくさん来ますよ、「黒湯と人工炭酸泉のダブルパンチ」なんだから。
というわけで露天風呂は期待せず、でもその他の部分は大いにワクワクしながら行ってみてください! 黒湯と人工炭酸泉のダブルパンチ、最高ですよ。
久が原湯
- 公式サイト http://ota1010.com/explore/久が原湯
- 東京都大田区久が原2-14-15
東京の銭湯のオススメ記事はこちら↓。
【文・写真 ユッキー】
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