今回紹介するのは「スプリングブルック国立公園」(Springbrook National Park)内にある「ウォリーサーキット」(Warrie Circuit)。滝の下をくぐったり、沢が集まる激流脇で一休みしたり。緑と水に包まれる素敵な周回ハイキングコースです。
こんにちは。海外書き人クラブ所属、オーストラリアアウトドア部のユッキーです。
スプリングブルック国立公園は世界遺産「オーストラリアのゴンドワナ多雨林群」の一部。同国立公園も4つのエリアにわかれているのですが、「ウォリーサーキット」は以前紹介した「ツインフォールスサーキット」(Twin Falls circuit)と同じ「スプリングブルック高原セクション」(Springbrook plateau section)にあり、スタート地点も「キャニオンルックアウト」(Canyon Lookout)または「タランバナピクニックエリア」(Tallanbana Picnic Area)と一緒です。というわけで道のりなどに関しては、下記の記事をご覧ください(リンクを貼っています)。
【世界遺産を歩く】ツインフォールスサーキットの5つの楽しみ(オーストラリアアウトドア部)
「ウォリーサーキット」はスプリングブルック国立公園の中では、最長のコース。公式発表されているコースタイムは、歩行だけで5~6時間。実際「やや健脚気味」の私も休憩や写真撮影の時間を入れて6時間半ほどかかりました。しかも登山と違って、「前半は下りで後半が上り」。疲れているときに登りなので、なめてかかると大変です。
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見どころ1 ツインフォールス(Twin Falls)
「ウォリーサーキット」は途中まで「ツインフォールスサーキット」といっしょ。で、分岐点から往復30分くらいでツインフォールスに行けるので、ついでに見ておくことをお勧めします。ちなみに帰りにも寄れないことはないのですが、かなりの遠回りになるのでお勧めはしません。
ツインフォールスに関する詳しい説明は上記のリンクを見てください。
見どころ2 レインボーフォールス(Rainbow Falls)
「ウォリーサーキット」まで戻ってきて最初の滝が、この「レインボーフォールス」です。ツインフォールスほどの落差はないのですが、洞窟のような庇の下を通るのがなかなか風情があります。滝の中から見た光景はこんな感じです。
通り過ぎるとこんな感じです。
見どころ3 グームーララフォールス(Goomoolahra Falls)
次に出てくるのは「グームーララフォールス」。ちょっと変わった地名ですが、先住民アボリジニの言葉ですね。ただ意味はわかりません。
滝の下を通ったりするわけではないのですが、なかなかいい感じの場所で、思わずおやつタイムを取りたくなります。
その後、こんな小さな滝の脇を通ったり……。
巨木の脇を通ったり……。
太古の時代にタイムスリップさせてくれます。なんだか恐竜が出てきてもおかしくない気分です。
見どころ4 ンガリダムフォールス(Ngarri-dhum Falls)
次に現れるのが「ンガリダムフォールス」。訪れた日、水量はほとんどなかったのですが、かなりの落差です。
じつはこの滝の下の川を通るルートがよくわからず……。対岸に着いて、下記のような標識を見たときはホットしました。上記の写真もその対岸からのものです。
このあとガンガン下ります。こんな風にいい感じの沢を横切ったりするのですが……「下るってことは後で同じだけ登るんだよな」と不安もよぎります。
見どころ5 ミーティング・ザ・ウォーターズ(Meeting of the waters)
かなり下って、ようやくこのウォーキングトラックの最低到達点である「ミーティング・ザ・ウォーターズ」に到着しました。山登りの山頂同様、ここが折り返し点。しかも帰りは登り。というわけでみんなお昼にしたり英気を養ったりしようと思うようで、平日だというのに「ミーティング・ピープル」状態になっていました。
見どころ6 グールールバフォールス(Gooroolba Falls)
小さい滝ですが、滝の上に座る人物を下から撮影できて、なかなか楽しいです。
しかも水量はかなり多かったのでシャッタースピードを変えたりして、なかなかいい写真が撮れるのではないかと思います。
と、このあたりまでは余裕があったのですが、このあと延々と登りが続きます。一応は森の中の道なのですが、風が強くてしんどかったなあ。
見どころ7 プーニャラフォールス(Poonyahra Falls)
1時間半ほど延々と登ってやっとたどり着いたのが、この地味な滝です。
……はい。自然に悪態をつきたくなるほど疲れてます、この時点では。
見どころ8 ブラックフェローフォールス(Blackfellow Falls)
そしていよいよ最後の見どころ「ブラックフェローフォールス」です。ここも「ツインフォールス」や「レインボーフォールス」同様に滝の下をくぐるので、テンションが上がります。残りの登りがあとわずかだと分かったからかもしれませんが……。
ここから先は以前の記事、【世界遺産を歩く】ツインフォールスサーキットの5つの楽しみ(オーストラリアアウトドア部)と同じなので、そちらをご覧ください。
じつはこのコースを歩いたのは真冬のある日で、風も強くて結構過酷でした(花粉症の薬を飲んでこなかった同行者はかなりバテていた模様)。せっかく緑と水たっぷりの場所なのだから、マイナスイオンとかなんとかを浴びに今度は夏に……と思いました。ただ折り返し地点の「ミーティング・ザ・ウォーターズ」まではいいにしても、そのあと延々と気温が上がってから登るのはきついかもしれません。「登って降りたあとに水遊び」ができると最高なのですが……。
でも、滝の下をくぐるのはやっぱりなかなかいい経験ですよ。みなさんもぜひ。
他の「オーストラリアアウトドア部」の記事もぜひ。
【文:海外書き人クラブ ユッキー】
(「海外在住ライターを使ってみたい」と思われている方。「海外在住ライターになりたいと思われている方。耳寄りな情報があります。ぜひこのページの下のほうまでご覧ください)
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