ルーマニア・ブカレスト在住の「海外進出サポートネット」会員の石川寛久です。日本ではあまり馴染みのない国であるルーマニアですが、日本語学習者が意外と多く、アニメやマンガも人気を博す隠れた親日国です。
私は日本へ帰国した際、妻(ルーマニア人)の家族や友人、仕事のパートナーにお土産として様々なものを購入しますが、中には意外なものが大喜びされた経験があります。また、私が現地で作った日本食の中にもウケの良かったメニューが存在します。
今回は、そんなルーマニア人が喜んでくれた経験を基に、これをルーマニアで販売したら絶対ウケるのでは?と考える日本の食やモノを4つをご紹介したいと思います。
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1 筆ペン
まず1つ目にご紹介するのは、年賀状や手紙を書く際に使う人も多い”筆ペン”です。日本語を学んでいる男子大学生のお土産として購入したところ、とても喜ばれました。「日本独自の文房具なのか?」「こんなの見たことがない!」「書き心地も最高だ!」と感心しきり。
彼と同じ日本語に興味を持つ大学の友人からも欲しいとの注文が入るなど、私が購入した日本土産の中でも意外なヒット商品となりました。
2 和菓子(特に大福)
日本の和菓子のなかでも特に人気だったのが大福。苺大福はもちろん、求肥(ぎゅうひ)を使用した柔らかなお菓子も大人気!
せんべいなども人気はありますが、大福には勝てません。「こんな触感のお菓子は食べたことがない」と一気に好きになる人が続出。ルーマニアでも2、3年前から求肥(ぎゅうひ)でアイスを包んだ商品が販売され始めましたが、日本の大福とはやはり別物。
大福のほか、最中や餡、羊羹なども日本土産として人気が高いです。甘いもの好きが多いため、本格的な和菓子のお店をルーマニアに出店すれば瞬く間に人気が出るかもしれません。
3 スリッパ
3つ目は日本で購入したスリッパです。私は来客用として自宅で使用していますが、それを履いた友人が「これは素晴らしいね! どこで買った? 私も購入したい」と絶賛。まさかスリッパがそんなに褒められるとは・・・私自身もびっくり!
ルーマニアでは家の中で靴を脱ぐことが一般的。そのため家の中でスリッパを履くことも多いです。もちろんルーマニアでもスリッパは売っています。しかし日本の公共の場で使用されているようなシンプルかつ丈夫な商品は皆無と言ってよいでしょう。
私もルーマニアに移住した1年目に、某スウェーデン発祥の有名家具量販店で購入したスリッパを使用していました。しかし、たった数ヵ月使用しただけで使い物にならないほどボロボロに……。
それに比べ、日本のホームセンターで販売されているスリッパの丈夫なこと! デザインもシンプルで価格も安い! ルーマニア人の友人が絶賛するのも納得です。
私が日本へ帰国した際にはスリッパを忘れずに買ってきてほしいとの注文も多く、お土産リストの上位にはスリッパの名がしっかりと刻み込まれています。
日本のインテリア小売業がルーマニアに進出すればかなり売れるのではないかと勝手に期待を膨らませています。
4 お好み焼き(お好み焼きソースやトッピング材料)
お好み焼きは世界規模で人気を獲得している日本食かと思いますが、ルーマニア人(私の周りにいる人)にも大人気。
ルーマニアでは日本人経営のレストランなどで食べられますが、自分で作って簡単においしく作れるため、友人や知人に作り方を聞かれた際にはレクチャーしています。
お好み焼きがルーマニア人に人気の理由……。それはソースにあるのではないかと思っています。あのお好み焼きソースとマヨネーズのハーモニーに感動する人は多数。
ルーマニアの大型スーパーで日本ブランドの醤油を見かけることはありますが、お好み焼きソースは見かけません。そのためベルギー発祥のスーパーで販売されているスイートソースをお好み焼きソースとして代用しています。
お好み焼きが人気と言うことは、同じ粉物の”たこ焼き”もイケると思います。現地での出店以外にも、日本ブランドのお好み焼きソースや鰹節、青のりなどのトッピングを販売すれば珍しさもあって購買意欲が高まりそうです。
ルーマニアでビジネスを考えてみませんか?
ルーマニアは2007年のEU加盟以降、堅調な経済に支えられ、首都・ブカレストを中心に活気ある国へと変わりました。
EU加盟国の中でも賃金が安く、勤勉であることから、西欧の外資系小売企業やIT関連企業などが多く進出。オフィスビルやマンション建設も活況を呈しています。
日本から進出する企業は多くありませんが、日本はルーマニアに対し多大な支援を行っていることからアジアの中でも重要な経済パートナーとして位置づけられています。
今回はルーマニア人が絶賛した日本の食やモノに限定してご紹介しましたが、絶賛されているものの、現地では手に入らない商品もまだまだたくさんあります。
日本の小売業界や飲食業界のみなさん、またそれ以外の業種の方も、ぜひルーマニアでのビジネスをご検討いただければ幸いです!
現地のアテンドや調査、翻訳・通訳、買い付け同行、PRなど、ルーマニアに関することは、このページの一番下のコーナーにある「海外進出サポートネット」へお気軽にご連絡・ご相談いただきますようお願い申し上げます。
(文 石川寛久)
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