一時帰国時のインターネットへのアクセスは、「無料wifiスポットや実家などのwifi」を借りてのアクセスや、「レンタルSimカード」を借りてスマホでのテザリングよりも、「ポケットwifiのレンタル」が便利だという話は以前書きました。
今回は実際に「wifi東京」という会社のポケットwifiを借りた際の使用状況に関して、少し詳しくレポートしたいと思います。借りたのは2017年12月から2018年1月かけての2週間ほどです。
こんにちは。海外書き人クラブの君田亜礼です。
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今回借りたのは「wifi東京」というレンタル会社の機材です。「東京」と名前がついていますが、もちろん全国で使えます。
1 空港でも滞在先でも受け取り可能
受け取り方法は主に2つ。成田空港や羽田空港で、空港内での郵便局留めやヤマト運輸のカウンターで受け取るか、滞在先に郵送してもらうかどちらかです。
私は滞在先に送付してもらうことにしました。というのは成田空港への飛行機の着陸予定時間が午後6時。それから重い荷物を持って郵便局なりカウンターに移動するよりも、とにかく早く東京都内の滞在先に移動したかったからです。
それから成田空港の郵便局は午後8時までなので、着陸後ゲートから移動して税関を通過する時間を考えると、飛行機が1時間半遅延したら受け取ることができなくなると考えたからです。
ただ、荷物が少なくて到着時間にも余裕がある方なら空港受け取りのメリットもあります。それは「空港で受け取った瞬間からwifiが使えること」。電車やらバスで滞在先に向かう間もwifiを使いたいという場合は、検討してみてください。
2 すぐに使える
送られてくるのはこんなセットです。
ポケットwifi本体、プラグ、本体とプラグをつなぐコード(コンセントからではなくパソコンやモバイルバッテリーからの充電でも使える)、持ち運び用のソフトカバー、簡単な説明書、返却用のレターバック(郵便ポストに入れるもの)。
声明書はA5サイズほどのペラ紙がパウチされているシンプルなもので、ごちゃごちゃ細かいことが書かれていない分、わかりやすくていいともいえるのですが……それがあとでちょっとしたトラブルに巻き込まれる原因になりました。その話はのちほど。
ちなみに別会社のパックは下記のような感じです。
ほんの少しですがクッション性のあって万が一落としたときの衝撃をやわらげられそうなソフトカバーである分だけ、wifi東京のほうが上かなとは思いました。
3 料金がお得
私が利用した2018年始時点での料金は以下の通りです。
- 1日500円
- 14泊15日4000円
- 29泊30日6500円
これらに別途、往復郵送料として1200円かかります。北海道・中国・四国・九州・沖縄の場合は、これに数百円加算されます。空港受け取り(返却はレターパックで投函)の場合は600円になります。新宿の店頭での受け取りの場合は送料がかかりません。
じつは1日とか1ヵ月単位のレンタルだともう少し料金が安い会社もありますが、14泊15日4000円の料金はかなりお得だと思います。
4 オプションはつけよう
利用料と郵送代(または空港での受け取り料)のほかに、以下のオプションがあります。
- 安心保証料500円(申し込み前に会員登録またはLINEで友達申請すると無料!)
- 大容量モバイルバッテリー500円
「安心保障」の内容は、「故障や水没の場合は全額補償。盗難や紛失は1万5000円負担」です。
同様のサービスは盗難や紛失の場合の負担額(補填額)は多少変わりますが、他のレンタル会社でもあります。ただ会社によっては「1日あたり何十円、何百円」という設定をしているところもありますが、wifi東京の場合「1回借りるあたり」の値段です。1日や2日やらまだしも、長いこと借りるとなるとかなりお得だと思います。
ただ「そもそも必要なの?」と疑問に思われる方もいるかもしれませんね。
「安心保証料」のほうは、入ることをオススメします。「使わないなら加入しないほうが良かった」という感情よりも、「入っておけば良かった」という悔いのほうが絶対に大きいですよね。
しかも今なら事前の会員登録などをするだけで無料にすることができるんですから、入らないほうが損です!
「大容量モバイルバッテリー」の必要度は、ポケットwifiやスマホをどれだけ使うかで決まってきます。いずれもフル充電して出かけて、地図など重いアプリは使わず、その日のうちに帰ってきて、夜は必ずフル充電するという人であれば不要かもしれません。でも結構、充電って忘れちゃうんですよね。
それから登山とか、「コンセントやパソコンから充電しづらいところに1泊以上滞在する場合」は絶対にあったほうがいいと思います。
5 接続台数は最大10台
wifi東京のポケットwifiでは同時に10台まで接続可能。パソコンだけでなく、タブレット、海外のsimが入ったスマホ、ゲーム機などもネットに接続することができます。
自分だけで使用するのでなく、家族と使用する場合には特に便利ですね。
ただ、他社のレンタルwifiも10台につなげるというものが多いようです。
6 利用可能データ量が無制限
wifi東京はすべてのプランが「利用可能データ量無制限」です。一方、5GBとか7GB、10GBとか制限されたプランを用意しているレンタル会社もあります。もちろん「利用可能データ量が少ないプラン」のほうが、一般的に利用料金も抑らえれます。
というわけで「朝夕のメールのやりとりだけ」くらいしか使わなくて、しかも使用期間が短い場合は、こうした利用可能データ量が少ない代わりに料金も安いプランを検討するのも手かと思います。
ただ仕事などでも使用したり、動画やネットゲームもしたりする場合は、1日1GB程度だと心許ないもの。精神的安定のためにも「無制限」をおすすめします。
7 実際に使ってみると……
新幹線などでもきちんと接続されます。
ただたとえば東海道山陽新幹線だと丹沢山中や六甲山中の「トンネルの中」では切れてしまいます。これは仕方がないことですが……。
同様に地下鉄の中でもつながりません。これも仕方がないことですね。他のポケットwifiも同じです。
ただ、兵庫県姫路市の中心部から車で30分ほど内陸に入った地点で「圏外」になったのはちょっとビックリ! 以下が証拠写真です。
これは使用する通信会社がY! mobileだからのようです。一般的にauやSoftBankは一部の山間部や沿岸部を除くと全国どこでもつながると言われています。ちなみに同行者が使うsoftbank回線のポケットwifiは、同じ場所でもつながりました。
各通信会社はつながるエリアを公表していますから、自分の行動範囲がつながるか確認してから契約するようにしてください。
【各通信会社の対応エリアマップ】
- Y! mobile http://www.ymobile.jp/area/ (画面右側から使用機種を選択)
- SoftBank https://www.softbank.jp/mobile/network/area/map/
- au https://www.au.com/mobile/area/
また東京の室内でwifiから10メートルほど離れた別の部屋にパソコンを置くと、電波がつながらなくなりました。他社では同じ距離でもつながったので、これはちょっとしたマイナスポイントかもしれません(まあ、パソコンとwifiをそれほど離して使うことはあまりないのでしょうが)。
8 一つだけ苦言を呈すると……
じつは正月の3日に、今まで普通に使えていた東京23区内の某所で「圏外」の表示が出て使えなくなるというトラブルが発生しました。ちょっとパニックです。
ところがさきほど書いた通り、説明書がパウチされたペラ紙1枚で、解決策が見当たりません。で、説明書にあった電話番号に電話したのですが……………………20回以上呼び出し音が鳴ってもつながらないのです!
仕方なく別の人が持っていたポケットwifiに接続させてもらい、wifi東京のサイトを確認してみると……。
年末年始休業のお知らせが画面右側に…………。
スーパーやデパートが正月は休む方向に戻っているのはいいことだと、私は思います。だけどポケットwifiをレンタルしている会社が、連絡が取れなくなるっていうのはどうでしょうか。しかも12月29日から1月3日までの丸々6日間!
ここはぜひとも改善してほしいところです! そうでないと、この時期、怖くて借りられませんもの。
ちなみにいろいろ調べた結果、「圏外」となってしまったのはポケットwifiが「スリープ状態」になっていたからのようです(どうしてそうなったのかは不明ですが)。
で、その解決策は「電源ボタンを1秒以上長押しすること」。もしも同じことが起こったら、ぜひ試してみてください。
以上、wifi東京のポケットwifiを実際に使用してみてのレポートでした。ご参考になれば幸いです。
最後に一つ苦言を呈しましたが、申し込み前に会員登録またはLINEで友達申請すると安心保証料が無料になったり、大容量モバイルバッテリーが日数無制限で500円で借りられたりと、お得なところも多いので、ぜひ検討してみてください。
【文 海外書き人クラブ 君田亜礼】
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