ヤンエグ(1980年代)

「ヤングエグゼクティブ」の略。本来的には「若き重役」の意味。中には本当の「青年実業家」とか「創業家の2代目」とかもいたが、ほとんどの場合は役職が本当に重役なわけではなく、「重役のように羽振りがいい若者」のことを指した。

ただし、本人の「収入」が高いというよりも、「交際費が経費としていくらでも落とせる」といった程度の羽振りの良さ。銀座や六本木のクラブ(大音量の音楽にあわせて踊るほうではなく、ソファーでホステスさんとしゃべるほうね)で、一人でまたは仲間と飲んでも「得意先接待費」として経費で落とせて遊んだあと終電前にタクシーで帰宅しても会社に請求できるというタイプ。「タクシー券(略称「タッ券」)」も使い放題で、一緒に飲んでいる子たちにもバラまけるのが、真のヤンエグだ。

バブル期の不動産や証券業界、マスコミ業界にいたと思われる。

用例は……。

マユミの今度のカレってヤンエグなんだって? いいなあ~

ただし所詮は「給与所得者」の当時の若者より、今の若くして成功した「起業家」のほうがよっぽどエグゼクティブ感は強い。

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