ダメおやじ/ダメオヤジ(1970年代の死語)

もともとは「古谷三敏とファミリー企画」によるマンガから生まれた言葉。無能でうだつの上がらない中年サラリーマンである主人公の「ダメおやじ」が、会社では上司や先輩、さらには後輩からもさげすまれ、家では妻の「オニババ」ばかりか息子や娘にも徹底的に虐げられるブラックギャグ。

「企業戦士」「一家の主」などと持ち上げられていながら、実際には外ではスーツを着た「ドブネズミ」で、ウチでは家族の邪魔ものである「粗大ごみ」であるという「中年男の権威の失墜」を描いた名作である。

転じて会社や家で役に立たない中年のこと。中年男が自虐的に使うことも多かった。

用例は、

ママ~。なんでウチにはクーラーがないの?

それはあなたの父親が甲斐性のないダメおやじだからよ

とか、

アンタ、昨日外泊したわね。若い女のとこにしけこんでたの?

オレみたいなダメオヤジを相手にする女がいると思うか? 飲んでて終電乗り過ごして、公園のトイレで寝てたんだ。段ボールの中に入って、間にくしゃくしゃにした新聞紙を詰め込むと、なかなかあたたかいぞ

とか。

【関連語】粗大ゴミ/粗大ごみ

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