まったりとしてそのうえコクがあり(1980年代)

雁屋哲さん原作・花咲アキラ作画の漫画『美味しんぼ』(1983年~)で有名になったフレーズ。「まったり」と「あっさり」という、通常は相反するものが高いレベルで共存するのが、「究極」のうまさとされたのだろう。アサヒスーパードライの「コクがあるにキレがある」というキャッチコピー(1986年)も、同様の考え方。

たいてい訳知り顔オヤジが

まったりとしていてそのうえコクがあり、それでいてあっさりとなめらかな

みたいな感じで使う。相反する言葉をごちゃまぜにして……まあ、聞いているほうにしたら煙に巻かれた感じだ。
おそろしくインパクトのあるフレーズというか言い回しだったから、それだけパロディーのネタになりやすい。食事中だけでなく、その他の場面でも。たとえば、

理想の女。それは、ベッドの上ではまったりとしていてそのうえコクがあり、なめらか。それでいて、別れ際はあっさり

とか。

それは「理想の女」じゃなくて「都合がいい女」だろうがっ!

と叱られそうだけど。

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