オタンチン/オンタンチン(~1950年代)

まだ辞書に載っているが、話し言葉では死語化している。私が使っている辞書によると「のろま。まぬけ。人をののしって言う語」らしいが、個人的には母親や年上の女性がいたずらっ子を見守るような、もう少し暖かなニュアンスを感じる。「おバカ」とか「おバカちゃん」に近いか。

用法としては、

あんたは本当にオンタンチンねえ

とか。

母親がいたずらっ子の息子を叱りながらも、心のどこかで「でもまあ、男の子はこれくらい元気があったほうがいいかもしれない」と思っている感じ。

ちなみに辞書では「オタンチン」とあるが、上記のニュアンスをより鮮明に出せるのは語呂のいい「オンタンチン」だと思う。

【類義語】 アンポンタン オタンコナス トンチンカン トウヘンボク でくのぼう うすらとんかち こんこんちき イカレポンチ すっとこどっこい

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