山の神(1960年代)

口やかましく怖い奥さんのこと。今で言う「鬼嫁」。だが当時は新妻が山の神に変身するまでに長い歳月が必要だったのに対し、現代では新婚ホヤホヤ、いや新婚旅行中、いやいや婚約中の結婚準備段階から鬼嫁になる例が見受けられる点が、大きな違い。まあ、遅かれ早かれなんだけど。

用法は

ウチの山の神が帰って来いってうるさいんで、今日はお先にドロンします。くわばらくわばら

そっか。山の神が相手じゃ、仕方がないな

とか。

また本人に対して、

わかった、わかった。わかりましたよ、山の神様

と皮肉交じりに返す用法もあるが、当然のように倍返しどころか百倍返しの反撃がくる。……なんで学習しないのかね、男って。他人のことは言えないけど。

【関連語】 大蔵省

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