「オレの兄ちゃん、○○なんだぞ!」「オレの兄ちゃんなんて、△△なんだぞ!」(1970年代)

口げんかのときに用いるフレーズ。「○○」の部分には、相手がビビりそうな衝撃の真実を入れる。で、次の「△△」の部分には、さらにその上を行くものを入れて、相手を黙らそうとする。

たとえば

オレの兄ちゃん、6年生なんだぞ!

オレの兄ちゃんなんて、中学生なんだぞ!

とか。まさに「虎の威を借る狐」同士の低レベルの戦いに用いられた。

「○○」も「△△」も、相手の戦意を喪失させるものでないと意味がない。たとえば「オレの兄ちゃん、肥満児なんだぞ!」vs「オレの兄ちゃんなんて、虚弱体質なんだぞ!」でも、「オレの父ちゃん、イボ痔なんだぞ!」vs「オレの父ちゃん、キレ痔なんだぞ」でも、「オレのじいちゃん、持病あるんだぞ!」vs「オレのじいちゃんなんて、寝たきりなんだぞ!」でもダメ。

しかし、女の子が「ワタシのお兄ちゃん、○○なのよ」と言っているのを聞いたことがないことから考えると、小学生時代から男のほうが依存心と帰属意識が高いんだろうね。大人になっても「ウチの会社」とか言っちゃうし。停年になったら、奥さんの濡れ落ち葉になっちゃうし。

その点、女の子は「♪やめてよしてさわらないで垢がつくから~ あなたなんて嫌いよ大嫌いよ~」だものの。最初から勝負はついているよね。特にわが家。……こんなこと書いたら、また叱られちゃうんだけどね。

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