○○センパイ!(1970年代)

当時、中学受験のための進学塾のガリバー的存在であった四谷大塚進学教室で流行っていた表現。年長者ではなく同じ学年の友達に対して、「○○君(くん)」の代わりに用いる

用法は、

鈴木センパイ、先週のテストの結果良かったみたいですね~

いや~、田中センパイ。たまたまですよ~

とか。

一応謙譲の姿勢は示しているけど、頭でっかちな子どもたちらしいこまっしゃくれたフレーズ。

基本的には小中学生が使うガキンチョ語。だがメンタリティー的には性風俗店の呼びこみのオジサンが「社長、社長! いい子がいますぜ」と言うのと似ている。

ちなみに私は体がでかかったせいか、中学に入ってから「○○センパイ」から苗字が取れて、「センパイ」がそのままあだ名になってしまった。そう、同級生たちから「センパイ」と呼ばれてた。おかげで一部の保護者からは「彼はもしかして……留年生?」と疑われていたという苦い過去を持つ。

小説家の竹内雄紀が『悠木ジョシは神かもしれない』において、進学塾「アインシュタイン進学会」に通う頭でっかちの小5の少年たちに「小田桐キョージュ」「二川キョージュ」などと呼びあわせているのは、この「○○センパイ」からヒントを得たもの。

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