えんがちょ(1970年代)

汚いものを触ったり踏んだりしたこと、またはそれをしてしまった人。語源は諸説あるらしい。

具体的な用法は以下の通り。たとえば私が犬の落し物を誤って踏んでしまったとする。すると私は「えんがちょ」となる。

この「えんがちょ」は鬼ごっこのように、誰かに触ることで交代することが可能(手でタッチするだけでよく、「落し物」を相手になすりつける必要はない)。つまり私が首尾よく、友人のA君を触れば、A君が「えんがちょ」となり、私はお役御免で無罪放免となる。

ただし、友人A君が手の中指を人差し指の上に重ねるというポーズをしておくと、これが免罪符となり、「えんがちょ」役を引き渡すことはできない。これを

えんがちょ、カギ閉めた!

という。

かわいそうな私は、私が「えんがちょ」であることを知らない獲物を探して、勇者として一人旅に出る。隣のクラスにとか、ね。

当時、パスタか何か、イタリア料理食材のテレビCMで、この「えんがちょ、カギ閉めた!」のポーズで、「グラッチェルーミック!」と出演者が言うのがあった。で、私のまわり(東京都江戸川区第六葛西小学校)では、やがて「えんがちょ」遊びの場合にも、「グラッチェルーミック」という言い方が用いられるようになった。

「グラッチェ」とはイタリア語の「ありがとう」だとわかるが、「ルーミック」とは?

そして「えんがちょポーズ」のイタリアにおける意味は? ご存じの方、教えてほしい。

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