アウフヘーベン(1960年代)

完全なる死語だと思っていたら、小池百合子都知事が使って2017年の流行語大賞にノミネートされた。やっぱりナウでヤングだね、小池さんは!

意味は……あれこれむずかしい説明がなれているけど「とりあえずダメ出ししておくけど、あとでこっそり持ち出して使うこと」と「お互い矛盾するA案とB案を合わせたごちゃまぜ折衷案をつくって、なんとなく解決したつもりになること」……なのかなあ。なんだかなんかよくわからないけど、若手社員が心の中で「あのクソオヤジがっ!」と罵倒している上司や先輩がよくやっていることの総称だと思うよ。

正直言ってこの言葉は私の中ではうまくアウフヘーベンできてないから、みんなが各自でアウフヘーベンしてくれるとうれしい。……まあ、用例はこんな感じ。なんでもいいから「アウフヘーベン」って言葉を使うと、なんだかいいこと言った気分になれたんだね。

今使うとしたら、たとえばまだそういう関係ではない女性とバーのカウンターに並んで飲みながら

今晩キミと二人でアウフヘーベンしたい

とか。

またはすでに長いことそういう関係にいる相手に対して、

このまま二人でいることよりも別の道を歩くほうが、お互いがアウフヘーベンすることになると思うわ

とか。

はたまた乗り気でない女性に

キミは僕が嫌いかもしれない。だけどそれを乗り越えることがキミにとってのアウフヘーベンになるんだよ

とか、

生まれも育ちも趣味も嗜好もまったく違う僕らが結ばれることで、世界はアウフヘーベンするんだよ

とか。

まあ、とにかく。なんだかわからないけど、気が利いたこと言ってる風に聞こえる魔法の言葉、それがアウフヘーベン! 今風にいうとまさに無双だ。

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