キープくん(1980年代)

決して有力な恋人候補ではなく、本命が現れるまで、または本命に振り向いてもらえるようになるまで、とりあえず確保しておく男のこと。明らかにありえないということではないのだが、「この人がいい」とも言い切れないという中途半端な存在。

用法は

見たわよ見たわよ。昨日、男と歩いてたでしょう? カオリ、男の趣味、変わったね~

う~ん。っていうか、あれはただのキープくんだし

語源はおそらく飲み屋でのウイスキーなどの「ボトルキープ」の「キープ」だと思われる。

男女立場が逆の「キープちゃん」という言い回しは、少なくとも一般的にはなかった。しかしこの頃は男がマゾ、女がサドだったのだろうか。「アッシー」「メッシー」「ミツグくん」といったこの時代の他の死語にもその傾向が見てとれる。

【関連語】 アッシー メッシー ミツグくん

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